【ネタバレ注意】君の名は。を見てきたから感想書きますヽ(´ー`)ノ

 

ゆるゆるふわふわな、会話形式でやっていきます。

 

見た感想を喋る前に

男子力の高い女の子:あざ子
「え〜〜!?あんなに嫌がってたのに、見に行ったん!?」

女子力が足りない男子:アオニー
「しょうがないじゃないか!(えなりかずき風)
日本で宮崎駿作品と同等に見られてるってことはこれを見ないとこの先の映画を語る上で差し支えがある可能性が出てくるじゃん?だから、見に行かないとなぁ〜(使命感)、と。」

あざ子「東浩紀みたいなこと言うてはるけどさ…おたく(オタク)らのその使命感、誰に伝わるん?」

アオニー「いや、自分の見た映画の位置づけもきちっとできてない人と一緒にしないでよ!!
行為自体がマスターベーションなのは否定しないけど。

あざ子「あ、それ言うんや…(うち、アオニーくんに女やと思われてへんのかな?)」

アオニー「それしか言うことないよ!
それも庵野秀明作品を踏み台にして、庵野作品を否定するような形で大ヒットしたんだから、庵野ファンとしては悔しいし、庵野秀明を信じて生きてきた僕らが間違っていたのかどうかを確かめるために見に行かないといけなかったんだよ。
君の名は。の映画も、ヒットしたこと自体も面白くない俺にとって唯一面白かったのは、東浩紀の一人相撲なんだから。…アレも不愉快だけど。」

あざ子「あ、そっち?(女子の前で下ネタ言うのはOKなんや…)」

アオニー「そっちってどっち?まさかオ…」

あざ子「ああ〜なんでもないなんでもない!!(前言撤回!コイツ確信犯だ。女の子に下ネタ言ってリアクション楽しむタイプのクソ野郎だ!)…はやく、感想きかせて。」

補足事項:東浩紀の一人相撲

きっと東浩紀クラスの天才にはたいそうなことを言ってるのかもしれないのですが、僕には気が小さいオタクがネチネチネチネチ考えすぎて深みにハマっていってるだけにしか見えないのです。

↓1ヶ月後の東浩紀

こんな愚物のが、岡田斗司夫を前にガイナックス信者であることを熱弁してたかと思うと、腹が立つね(怨念から来る内輪もめ)

ガイナックスファンたるもの、予告見た瞬間から「君の名は。は仮に好きになったとしても擁護しちゃいけないし、そもそも擁護できない作品」だと気づくべきだし、劇場版見たならなおさらだよ。

その上で

「アレを擁護してるオタクは(オタクであるという)過去を捨ててるか、わかってないバカかのどっちかでしょ?」

とまで、公言した所、なんかクソリプが来た。

ツイッター怖いよ〜><
怖くて、ぼくちびっちゃう><

シンゴジラは文脈の結晶、君の名は。は文脈の否定

あざ子「見出し読んでわかるのオタクだけやで?」

アオニー「え?ネットでもコンテクストとか言うよ(屁理屈)」

あざ子「ネットもオタクやろうが!さっさと説明せいや!

アオニー「…そのまんまですよ。
典型的な庵野秀明作品であるシンゴジラは、エヴァンゲリオンの中でオタクにウケが良かったネタを山のように引用してできた作品。それが、庵野秀明の得意分野というか、好きな分野である特撮の世界でやりたい放題。…ここまでおk?」

あざ子「ええよ!」

アオニー「作品の範囲どころか、監督作品やその元ネタまで把握しておかないと本当の意味では楽しみづらいことから、エヴァなんか見たことない女性からはシンゴジラはどこが『いいと思うけど、オタク達が興奮するほどの面白さは理解できない』と、首を傾げられたわけ。おk?」

あざ子「おっけー」

アオニー「君の名は。はその逆。作品の外どころか、作中の設定すら論理的整合性が取れてない作品だから、雰囲気で楽しむしかないのよね。」

あざ子「矛盾って…つまり、Angel Beats!のドナーカード問題みたいな奴があるの?」

アオニー「簡単にそれを言うけどさ…その問題自体最近の子は知らないから!!」

Angel Beats!のドナーカード問題…アニメのタイトル自体を伏線としたトリックが致命的なぐらい瓦解しているという話。「天使(ちゃん)の鼓動」というタイトルであり、主人公の名前も音無くんという名前に設定して伏線としてある。その伏線は主人公が生前、心臓移植した女の子が天使で、心臓移植したから死後の世界に来た時には心臓がない(から音無と人に呼ばれてる)という形で回収される。
ところが、音無くんが生前にドナーカードにサインしたシチュエーションから逆算していくと、心臓移植なんかできないシチュエーションであることが発覚し、「この設定おかしくね?」となった。(これ以外にも作中全般が矛盾だらけで、鳴り物入りで泣きゲーのカリスマ様が手がけた脚本だということから大炎上したとか…。ちなみに、青二才本人はドナーカードのシチュエーションがどう考えても成り立たないのに、泣ける泣けると言った脚本家のファンに三行半をつけたため、リトバスもCharlotteも絶対に見ないと決めてる。ちなみに、麻枝准は他の作品でも前科があるらしい

あざ子「麻枝准とどっちが矛盾が酷かったん?」

アオニー「また、炎上しそうなことを。…矛盾はしてるんだけど、新海誠の場合は『わざとやってるんだろうなぁ〜』というのがわかるように作ってるから、アレと一緒にしたら新海誠に失礼。」

あざ子「あんた、新海誠ファンよりめんどくさい人達敵に回しとるで?」

アオニー「だって本当のことだもん!

あざ子「Ohヽ(´ー`)ノ…で、その矛盾ってどんなん?」

アオニー「学生の男と女が入れ替わる話なのは、予告見てわかってるよね?」

あざ子「そんぐらいは。」

アオニー「で、女の方が3年前の事故で亡くなった人だったわけ。それが映画の中盤になってやっと分かる。」

あざ子「え?入れ替わったら真っ先に連絡取るんちゃう?今回みたいに現代っ子同士が入れ替わった現代劇みたいなケースの場合。」

アオニー「確かにお互い番号を知ってるけど、通じなかったことで片付けられてる。」

あざ子「じゃあ、学校の配布物とか、コンビニのレシートとかで自分がタイムスリップしとることに気づかへんの?」

アオニー「それやろ!!実際問題、男の方(入れ替わって都会のイケメン男子になる時は女のほう)はバイトしとるねんからシフトとかタイムカード見て気づくやろ…。」

あざ子「…矛盾っつうか、頭悪いな。」

アオニー「ワン・ハンドレッド・ステップ譲って、『元に戻った時に一部記憶がなくなる』という設定があるから、気づきにくい・気づいても忘れるとしても…それってご都合主義っぽいよね〜。」

あざ子「他の矛盾は?」

アオニー「タイムパラドックス問題。中盤からクライマックスにかけて、過去を変える話になる。しかもその過去は大きく変わってるから、主人公の人生には大きなタイムパラドックスが生じてることになるんだよね。

あざ子「タイムパラドックスって…。君の名は。楽しんでる中学生・高校生にタイムパラドックスとか言ってもわからへんやろ…萌え萌えなアニメと萌え萌えなソシャゲーはタイムパラドックスもシュレフィンガーの猫的なものも、パラレルワールド的なものも教えてくれないからわからへんよ。」

アオニー「厳密に言うと、作中設定では【夢】といえば、夢だからタイムパラドックスが生じてるかどうかと言われると…微妙なんだよね。」

あざ子「それ、アレでしょ?AirとかKanonとかあの辺の作品で、【奇跡】って言葉が出てきたら【ご都合主義です、泣き所です。みんな泣いてね】って言うアレでしょ。」

アオニー「敵増やすなよ…。」

あざ子「テヘヘლ(´ڡ`ლ)もうゴールしてもええんやでლ(´ڡ`ლ)」

アオニー「…そっちの方が、中学生高校生はわかんないから…。」

あざ子「私は〜乙女〜(^o^)…永遠の〜16歳〜(^o^)(^o^)(^o^)」

アオニー「(#^ω^)…話し戻していい?」

あざ子「ええよ〜ヽ(´ー`)ノ」

まじめに見たほうが負け??

アオニー「つまり、真面目に見ちゃいけない作品なんですよ真面目に見れば見るほど、矛盾か頭悪いかにしか見えないシーンが気になってしょうがないから。」

あざ子「ええ〜それを言ったら、残るのは映像美とMVよ?

アオニー「それが新海さんの言う【若い人たちが求めている巨大な需要のような穴】でしょ??」

 ──興行収入100億円の突破が目前の大ヒットとなっています。今の状況をどう受け止めていますか。

少し困ったことになったな、と思っています。なぜなら、今回の作品がヒットしているのは「たまたまだ」という感覚が強いからです。若い人たちが求めている巨大な需要のような穴があって、そこにこの作品が良いタイミングでうまく入り込んだ。本当に幸運が重なった結果だと思うのです。

 いつも同じ形の穴が開いているわけではないし、いつも求められているタイミングで作品を出せるわけでもありません

『君の名は。』大ヒットの理由を新海誠監督が自ら読み解く(上) 新海誠・映画『君の名は。』監督インタビュー|『週刊ダイヤモンド』特別レポート|ダイヤモンド・オンライン

あざ子「いや、アオニーは好きなアニメの第二位にFLCLを挙げてるし、アオニーは椎名林檎ファンだから知ってると思うけど、映画版のさくらん…もっと言えば、百色眼鏡なんか完全なMVやで??
映像が綺麗なMV自体は新しいものじゃないで?
押井守だって、MVと言えば、MVやで。お話がややこしそうにみえるところ、会話劇やストーリーがゆったり進むパートでは、あの豪華なアニメがなかったらとても見られたもんじゃないよ?…いや、チープはチープで面白いけど、紅い眼鏡みたいなシュールさが出てくるで。
オシイヌ作品は実写になったら途端すごくシュールで難解になる反面、アニメになると臨場感が出るのは映像美と音楽でゆったりとしはる。MVっぽい作品はむしろ、シュールさや難解さをカバーして楽しめるようにするもんやろ?

アオニー「そこに穴があるんだよ!!…難しい映画を見やすくするためにMV化・映像ショー化する手法は押井守なり、庵野秀明なり、ガイナックスなりがやってたわけ。
それは逆方向からも、椎名林檎とか、ジャニーズとかエグザイルとか…音楽の側面からストーリー性のある、感動できるMVを作るってこともやられてるわけ。
特に、音楽サイドからストーリー性や難解さを伴った作品は難解さが程よいことや、別にストーリーがなくても成り立ってしまうPVってものを1ランク際立たせる。」

あざ子「となると、穴の正体は…。」

アオニー「そう、アニメ側から出てきたものでかつ、お話がそのものよりもMVとしての雰囲気の良さ、映像の良さを主体としてる作品。音楽や映像美が芝居がかったモノを補填してる作品ではなく、音楽や映像美がメインで、本編がおまけというか…理解してなくても理解できるアニメ側の作品。」

あざ子「どちらかと言うとミュージカルみたいな、古典的なお芝居やん!
識字率が低い時代・英語わかんない移民の多い国でも、踊りとか表情で察することができるように作られてた娯楽。

アオニー「そういうアニメってちょうどなかったんだよね。メディアミックスしているモノを図にすると、こういう感じかな…。」

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あざ子「【オタクっぽい演出がわかるかどうかで感動の度合いが変わってまう庵野・押井作品にはない面白さ】って理解でええんかな?」

アオニー「それが、この作品の【オタク殺し】たる所以!!実際、新海誠もインタビューでこう言ってる。」

  考えていたのは、往年の映画好きの方々に見てもらって満足してもらうような、形の良さや完成度の高さを目指すよりも、10代、20代の若い観客に向かって、フレッシュに見えるものにしたいということでした。

10、20代の人が「こんなアニメーションは初めて見た」とか、「こんなに面白い映画を初めて見た」とか、そう響くものにしたいと。

『君の名は。』大ヒットの理由を新海誠監督が自ら読み解く(下) 新海誠・映画『君の名は。』監督インタビュー|『週刊ダイヤモンド』特別レポート|ダイヤモンド・オンライン

あざ子「実際、成功してるやん。見たことないものがデキとるんやから。」

アオニー「そうそう。好き嫌いはあると思うけど、映画としては成功してる。」

あざ子「でも、オタクにとっては、庵野秀明を前座かつ踏み台かつ、カラーやIGのSTAFFが多数参加してやったことが、それまで彼らが築き上げた【知識を積み上げていく面白さ】への否定だから面白くない…と。」

アオニー「みんながみんなアレを作れるとは思わんけど、流行ってほしくない風潮というか、流行ってしまうとオタクが話や元ネタを考察する面白みが減ってしまう映画が減ってしまうからなんか残念でならない気持ちはあるよね…。

そういう意味では、オタクというポジションを楽しんでる人がこの映画を楽しむのは、自分達の楽しんできたものをゆるやかに放棄してるか、楽しんできた過去に対して卒業しようとする行為だと思う。」

おまけ:君の名は。が大嫌いだが、新海誠には興味を持てた。

あざ子「でも、一方で新海誠のフェチも濃厚に出てる作品なんやろ?さっきの記事には口噛み酒の話にも出とるけど…。」

アオニー「そうそう。新海誠自身のキモオタ感は伝わるから【作品は嫌いだけど、作者は嫌いになれなかった】のよね…。」

あざ子「それむしろ、新海誠を見たほうがいいんじゃない?案外相性いいかもよ。」

アオニー「アニメ映画ランキングとか作る時に見ます。なんか【わからなくはないし、見たことないけど、それでもなお好きじゃない】って落とし所の作品ばっかりになりそうだから、進んで見る気はしない。」

あざ子「それ、日本人がディズニー映画見た時に言うコメントやろ!!」

アオニー「いいからと言って合うとは限らないのだよ。でも、合わないからといってわかろうとしなくていいわけじゃないし、わかんないことを振りかざして頭ごなしなことを言っていいってわけじゃないんだよ。」

あざ子「最後に、これから見る人に一言。」

アオニー「予告が全てです。MVみたいな予告を好きになれる人は見れるし、予告の節々に頭の悪さを感じる人は映画見終わってもバカな映画だったと思う。それだけです」

設定のもやもやした部分は小説読むと補完できるかもしれないけど…そこまで面倒見るきがないので、誰か他の人やってください。

 

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