こんなつぶやきが話題になってた。
ノーベル賞受賞者に女性がいるかどうか以前に、優秀な女性を評価してる?
後輩が「トランプとヒラリーの戦いって日本で例えると誰と誰すかね?」と言うと他の後輩が「みのもんたと久本じゃね?」と言い、米国人の後輩ジェフが「日本の政治家はよく存じませんが、ワタミ社長と鳩山首相の奥さんが近いと思います」いずれにせよ地獄の様な大統領選である。米国に同情を禁じ得ない
— 佐原敏剛 (@saharabingo) 2016年10月11日
これ見たらヒラリーさん、きっと名物のキメ顔で「m9(^Д^)プギャー」とかいいそう。

でも、ヒラリーはどちらかと言うと「辻元清美みたいなバイタリティと、片山さつき並のスペック」に近いと思うのよね…。
鳩山由紀夫の奥さんもタカラジェンヌという別ジャンルのすごい人ではあるよ?
でも、アメリカ史上最強のファーストレディと一緒にしたらそれこそ失礼でしょ…。
それと同じ日にノーベル賞受賞者が少ないことを嘆く記事がBuzzFeedに上がってたけどさ…
そりゃ、0人でしょ!
ただでさえノーベル賞受賞者は高齢で、高齢な人達が現役バリバリだった頃には活躍してた女性の母数がそもそも少ないんだから!!
しかも、その「活躍している女性の数が少ない時代」に男を押しのけんばかりの勢いでメキメキ伸びてきたやり手中のやり手であるヒラリーみたいな人さえ、キチッと評価してないんだから!!!
全部が全部とはいいませんよ?
でも、今の60歳前後の女性でしっかり権力を持ってる人はそれはもうべらぼうに優秀な人が多いんです!!
気づかいだ、気配りだと言って、実態は寝てない自慢と、裸踊り接待と、自己犠牲でしか優秀さ(笑)を発揮できない電通マンが霞んで見えるぐらいに優秀な人しか上がって来られない時代に伸びてきた人はそんだけ優秀なんです。
せめて、そのぐらいのことは知ってほしいし、敬意を示して欲しいところですわ…。
政治のこと全然知らない人のために、ヒラリー、辻本、片山さつきの3人の経歴をざっくりと並べとく。(ヒラリー・クリントンのところだけ長めですが、時事ネタの勉強だと思って読んでもらえるとありがたい)
ヒラリー・クリントン(Wikipediaより)
メイン南高校を卒業後、1965年にマサチューセッツ州の名門女子大であるウェルズリー大学に入学、1年生の時、学内青年共和党の党首に選ばれるが、ベトナム戦争や公民権に関する共和党の政策に疑問を持ち始め、その後辞任。1968年の大統領予備選では、ベトナム戦争介入反対を掲げる民主党のユージーン・マッカーシー候補を支持した。その一方で、同年の夏には首都ワシントンの下院共和党議員総会でインターンを経験、共和党党大会ではニューヨーク州知事ネルソン・ロックフェラーのために働いた。その後ウェルズリー校を優秀な成績で卒業、同大学初の卒業生総代として行ったスピーチが賞賛から非難までさまざまな反響を呼び、地元のテレビ局のインタビューに出演、『ライフ』誌にも取り上げられた。
1969年、ヒラリーはイェール・ロー・スクールに進み、そこでビル・クリントンに出会う。在学中はマリアン・エデルマンが始めた児童擁護のための組織で働き、また法律が子供に与える影響について特に学んだ。1972年の大統領選ではビル・クリントンが参加していた民主党のジョージ・マクガヴァン大統領候補の選挙運動に加わった。1973年のロースクール卒業(法務博士(Juris Doctor)の学位を受ける。)後は、エデルマンが新たに始めた児童防衛基金 (Children’s Defense Fund) で働いた後、1974年には下院司法委員会によるニクソン大統領の弾劾調査団に参加している。
ヒラリーは翌1993年から8年間、アメリカ合衆国のファーストレディとなった。ヒラリーはアメリカでは初の、院卒にして弁護士のファーストレディーであり、したがって初のキャリアウーマンのファーストレディーである。そのため当時アメリカではヒラリーのことを、かつて国連代表を務めたエレノア・ルーズベルトと並ぶ「最強のファーストレディー」と評していた。
辻元清美(Wikipediaより)
奈良県吉野郡大淀町に生まれた。大阪府高槻市で育つ。
名古屋大学教育学部附属高校卒業。
卒業後デパートで2年間販売員として働いた。早稲田大学教育学部卒業。
早大在学中の1983年(昭和58年)、その前年に起きた歴史教科書問題に触発され、アジア諸国と日本の交流の活性化を目的としたNGO「ピースボート」を設立した。
その後も市民運動に関わり1993年(平成5年)にはエイボン女性大賞教育賞を受賞。
弁護士という意味では福島みずほの方が近いかもしれないかな…。
ただ、在学中にその後話題になる(本人の人生を決めるきっかけとなる)政治運動をしてるという意味では辻元清美の方が近いかも…。
片山さつき(Wikipediaより)
埼玉県浦和市(現・さいたま市)生まれ。1972年に浦和市立高砂小学校、1978年に東京教育大学附属中学校・高等学校(現・筑波大学附属中学校・高等学校)、1982年に東京大学法学部を卒業し、同年4月に大蔵省入省。主税局に配属[3]。
1984年、フランス国立行政学院に留学。その後、広島国税局海田税務署長や主計局主査、横浜税関総務部長、関税局調査課関税企画官、主計局主計企画官等のポストを歴任。
2004年7月、主計局主計官に就任。主に防衛関連の予算を担当[3]。
2005年7月、国際局開発機関課長に就任。
2005年8月、財務省を退官。
「 優秀な人の言うことだからその人の意見に賛成すべき」かと言われると、それは別だよ?
でも、賛成であれ反対であれ、一目置かれるべき人に一目置いてない現状を見るとその時点で「アホちゃうか」って思うわけさ。
そして、僕はヒラリー・クリントンの前にそう感じるきっかけになったのが、小池百合子の都知事選挙での報道ですよ…。
自民党初の女性総裁候補を倒したければ、首相経験者ぐらいぶつけろ!
あんだけ小池百合子にあれこれ言った割に増田寛也なんていう官僚出身の地味な人をぶつけた自民党も舐めてるよ?
でも、鳥越俊太郎をぶつけた民進党と投票日までどちらかと言うと彼を応援してた報道はそれ以上に舐めてると思った。
自民党60年の歴史で始めて女性の候補者として総裁選に出た人に勝てるわけないじゃないか!
それも、世襲議員でもないし、旦那が政治家でもなんでもない人が総理になってもおかしくない(ぐらいに閣僚を歴任した実績もある)人に半分ボケて隠居したニュースキャスター風情が勝てるわけないじゃん!!
その昔には、あの小沢一郎と手を組みつつも使い捨てにならずに、小沢と縁を切った跡も議員としての地位をガツガツ上げて登ってきた人だよ?
男性の政治家で言うと谷垣とか石破とか小沢一郎当人が都知事選に出ちゃうぐらいにはすごいことだと思うんだけど…その凄さをあの当時(といっても3ヶ月前の話なんだけど)報道してたか?
とても、(元総理でかつ未だに政治家をしてる)麻生太郎か野田佳彦でもぶつけないと勝てないような圧倒的な人が都知事になる前の報道ではなかったぞ??
口ではなんとでも言えるんだよ!!
「女性を表彰しろ」
「女性を登用しろ」
とか言う割には、結局は取り上げるに値しない小保方晴子や北条かやみたいなジャンクを取り上げるばっかり!!
本当にトップになりそうになったり、トップになったら報道も世論もえらくドライじゃないですか…。
これ政治の世界だけじゃなくて、実業の世界でもあるみたいで、マクドナルドをV字回復させたサラ・カサノバさんの時の方が、赤字にした張本人である原田元社長の時よりもマクド叩きがひどかったですよね??
黒字に立て直してからも、原田氏のようにカリスマ扱いされることはない。サラ・カサノバの功績は原田氏のそれに比べたら全然報道されないわけ。(僕はすごく評価してるんだけどなぁ…。)
ヒラリーだって、本来なら「トランプよりはマシ」みたいな扱いを受けるような人ではないですよ…。
前政権の幹部でかつ、旦那も大統領って本来(男の候補者なら)、サラブレット扱いされてしかるべきですよね…?
まるで鳥越俊太郎と小池百合子を争わせてるような構図ですごく気の毒。
なんかあるんですかねぇ〜。
どうやっても勝てないぐらい強い女性候補者が出たら、後日談として「あんなバカな候補者には勝つだろう」「候補者が揃わない時に立候補したあの女性は運が良かったんだ」みたいに言い訳しないと気が済まない何かがあるんですかね??
健康問題あるらしいけど、頑張って欲しい。
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