聞こえますか…5年前の僕…。
心も体もボロボロになって…それでも開き直ってどうにかしようと…してる僕。
会社側が後先考えずに雇ってしまった人に「同じようなつらい目を合わせたくない」と、ボクサーの社長や元レオパレスのチンピラ相手に、根っからのデスクワーク派の俺が楯突いて、どうにか辛さを押し付けないように踏ん張ってる僕…。
ボロ雑巾のように働いてでも、売上を上げることのバカバカしさを感じつつ、自信を持って会社を辞めきれない…お金のこと将来のことが不安で盲目になってる僕…。
ネットで、家族で、会社で、批判ばかりする人の顔色を伺ってないふりをして「見返してやりたい」と思って、病んで動けなくなるまで会社の中で逃げずに戦おうとした僕。
くだらない揉め事をきっかけに、日暮里の社用車で仮眠をとった寝た後の睡眠時間が取れなかった次の日の仕事。
そこで、居眠り運転であわやタンクローリーに突っ込みかける経験をして「あと0コンマ遅かったら、サイドミラーじゃなくて、俺の肉体が焼死体になってた」って経験をして、悪運と周囲の手助けから大事にならず生き残り、その時にやっと「世間体でグズグズ言う奴は俺の命を助けてくれるのか?」って思って会社を辞める決意をした僕。
聞こえますか?
5年後の未来の僕は…なんやかんやでのらりくらりと生きてます。
本当に大変だったんだぞ!
でも…生きてます。5年前のキミは無茶したせいで、躁鬱病になって、一時期は足し算も引き算も…寝るのも起きるのも苦痛だった。
君がブラック企業で作った目のクマは未だに消えず…鏡を見るたびに忌々しく残ってしまってる。
だけど…5年かけて回復・復調して、どうにか生きてます。クマは消えてないけど。
キミが張り続けた意地と根性を認めてくれている人達のおかげで、あの会社にいた時よりもずっと尊厳のある生き方をさせてもらってます。
君がどうしてうまく行かなかったか、どうして壊れたか…どうすべきだったか…本当は全部語ってあげたいけど…とりあえず、今は一つだけ言わせて。
「キミシニタモウコトナカレ」
あの時…もし、タンクローリーに突っ込んで死んでったら、君の人生ってなんだったんだろうね?
「お父さんお母さんは何のために君を育てたの?」
なんて、野暮なことを言うまでもないよね?
あの時の僕は社会人としても、ブロガーとしても中途半端で
「高校時代からやってた書き物でもっと話題になりたい。できれば、本も出したいし、そのうち物語書いてアニメ化とかされてみたくて…」
「最初っから父親ほどキチッとしたサラリーマン生活はできなかったけど、いつか自分の父のように僕が学校行くのと同じぐらいに出勤して、夜の報道番組が始まるまでに帰ってきて…そんで、」
みたいな希望というか、野望…とか思われるのも恥ずかしく思って、妥協したような謙遜したような顔で望んでた「平凡」を手にせずにだ!!
君は、死のうとしてたよね?
いや、君自身の意思じゃないのはわかってるよ?
そう、正確に言えば…会社とか社会とか…親の要望とかネットの頭ごなしの意見とか、自分自身の意地とか…そういうものに殺されかけてたよね…??
でも、22歳で、勤めて数ヶ月の新米社会人が、もしタンクローリーに居眠り運転で突っ込んで死んでたら…残るのはあの当時の、今となっては下手くそ過ぎて黒歴史になってるブログと、若干の性体験以外特にいいこともなく死んでいくわけだよ??
そんな人生、虚しくないか?
いや、世の中の4割は性体験がないそうだから…それを経験できただけでも君はラッキーでかつ実力もあると思うけど…君が高校1年の時に望んだのは…ツーカーの携帯電話で、友達に宛てたメルマガを書くことで知った「書き物で人を喜ばせること」の方だろ!
でも、あの時の君はまだ、ネット炎上してちょっと話題になっただけ。
たしかに、あの時打ち立てた「800はてブ」という金字塔は5年後の今でも超えられてないし、やまもといちろうから言及されたのもあの時期の1回だけ。
でも…本も出さずに、死んだ後にみてもらうこともない代表作も残さずに死んだら…それはもう惨めじゃないかい?
本を出すことに5年前の僕ほど固執してない。
でも、「何を書いてた人か」「死んだ後でも訪問する価値があるブログだから残しておきたい」と言われたくて、やってる気持ちは今も変わってない。
だから、「5年前の僕みたいな死に方だけはしちゃいけない」って決めて生きてる。
目先の批判・目先の利益を見ても
「あなたが僕の死に、人生に責任が持てるのですか?」
「御社の・あなたのお仕事をすることで、私の死後、その仕事やイキザマは残るのでしょうか?」
と、常に相手を疑いながら…時に頭ごなしな人からダメ人間とそしりを受けながらも、自分のために人生を生きる道を貫いてる。
5年前の僕からすると「惨めな人生」にも見えなくはない。…そこは…ゴメン。
でも、僕は僕が望んだように、文章を書くことで評価され、毎日文章を書くことばっか考え、そのことを評価されて、時々ご飯をおごってもらったりファンだと言われてチヤホヤされたり…書くという目標のために親身になって話を聞いてくれる人とだけ会う生活をしてる。
女性体験が5年間めっきりなくなったことと、お金が儲かってないことで時々発狂してるが…あの時よりは尊厳と自由のある人生は送ってる。
僕が死んだ時、僕が死んだことを多少なり気にかけてくれそうな人と過ごしてる。
だからこそ、言いたいんだ!
「僕が無理をしてでもやりたい仕事以外のために、無理をしないで欲しい」
「真剣に生き続ければ、良心や世間体に漬け込む人間よりも、僕のことを本気で心配し、応援してくれる仲間はできる」
「そして、…一度死にかけた僕だからこそ、同じ壁に悩んだ人に【キミシニタモウコトナカレ】【ケ・セラ・セラ】と声をかけてほしい」
と。実際問題、ホンマにケ・セラ・セラ的にどうにかなってるし…。
…そうそう、これを書いてるのも読んでるのも僕なんだったら、知ってるよね?
「僕が肝心なところで恥ずかしがり屋で…というか、意気地がなくて、本当に気恥ずかしくなるようなことは言えない・書けない性格」
だってこと。
だってそうだろ?ヤるのやらないのって時にいつも、「やりたそうな雰囲気」出してたくせに、いざヤるとなったらお前(俺)、大体女の子に野暮ったいほど確認取るじゃん!…
そういう奴が、自分にお手紙?
いや、5年後の俺にも色々あるんだよ。
SFの世界では「タイムパラドックス」っていうらしいのだが、少しだけ未来の話をさせてほしい。
なんでこんなもん書いちまったのかってことをさ。
社長のクビとかどうでもいいので、働くことで報われる社会にして欲しくて書いてる
電通って会社は知ってるよな?
そこで、僕と同じ新卒の…でも、僕と違って、地方から東大入ったバリバリのエリートが新卒過労死したんだよ。
電通社員だった高橋まつりのTwitterでの自殺宣言まとめ。東大や高校時代の思い出も暴露。 | Black News
僕の仕事は終電が最後の良心になってたんだけど…電通は終電すぎてからもオフィスに籠もって働く文化があったから僕よりも滅入って死んじゃったんだってさ。
…僕よりも優秀な子なんだから、病んで引きこもっても、いくらでも復帰できたと思うわけ。
ニャートってブログの人が経歴的には近くて、彼女は出版社で過労うつになったあと、派遣として最近復帰してるんだって。
そういう子を出す前にも電通は過去に…1991年にも、過労死を出し、その際にはパワハラの実態まで明らかにされてる。
東京新聞:<過労社会 電通ショック> (1)新人は奴隷 超タテ社会:社会(TOKYO Web)
そういうこともあって、2016年はとにかく電通バッシングの年だったわけ。
そんで、ついに、電通の社長が辞任に追い込まれたわけ。
ほかにも、元上司が逮捕されたりね…。
電通と高橋まつりさんの元上司を書類送検 強制捜査からわずか1カ月半
でもさ…5年経過した今でもそうだけど、本当に僕をうつに追い込んだのって上司や経営者だったのか?って言われると、YesでありNoじゃない?
確かに、売上のために終電まで駆けずり回る生活は異常だと思ったし、あの元レオパレスのクソ野郎のやり方を容認したのは社長だった。
「でも、どんな会社でも働かないといけない」
「自立して親や大学への借金を返せ」
と僕を追い込んでたのって、母親のメンツであり、ネット民なわけじゃん?
そもそも、俺が就職する前にそういうブラック企業を一掃していない行政であり、むとんちゃくに求人広告を載せてた求人雑誌なわけじゃん?
あるいは、その後僕のブラック企業からいい感じに転職させてくれなかった転職市場でもあり、食いつなぐこともままならないほど薄給の非正規雇用を増やした竹中平蔵でもいい。
何が言いたいかって言うと「みんなちょっとづつ悪い」問題を、問題が起こった時だけ鬼の首取ったように「社長を解任、上司を逮捕」とかしても、別に企業の体質も変わんなきゃ、世の中にそういう会社が多い限り
「電通さん(に限らず、過労死や労災が出た会社)は不幸だったね」
程度にしか思ってない世の中に問題があるわけじゃん?
僕も22年間高校なり、大学なりで努力したのは過労死するためじゃないし、鬱になるまで働くためでもないし…。
ブラック企業で働いた惨めさ・わびしさ・不信感そのものが解消されない限り、会社でなんか働きたくない。
いつ気の合わない上司・ノルマが厳しい上司が赴任してくるかもわからん中で怯えながら働くとなったらねぇ…。
そういうことじゃないんだよ!
「がんばっても報われない」
「がんばればなんとかなるって良心に漬け込んでる人間や空気が変わらない」
ってことが過労死なり、労災なり、ブラック企業を生む。
そして、働いても食っていけない・生きていけない会社にしかなれないとこを雇用としてかぞえていいかももっと考えたほうがいい。
死にかけたし、その後も非正規やバイトで食いつないだからこそわかるけど、そんな現状で働くことは罰ゲーム以外の何物でもない。信頼関係なんか生まれるわけがない。
それを、たまたま過労死者をだした会社ら上司と社長が逮捕?
25年も変わらず過労死する人を出す体質の会社なのに、その度責任者だけ捕まえてもトカゲの尻尾きりじゃん!
企業の存続が怪しくなるほどの多大な賠償金を取られるとか、
下請けまで含めて実態を暴かれて長くて辛い裁判と取り調べに晒されるとか、
ペナルティがつくとお上からの仕事が取れなくなるとか、
なんかその後のビジネス(ビジネス上の合理性)を理由に誘導しないとなんも変わらない気がするけどなぁ…。
「僕より頭いい人が考えろ。それだけの勉強と設備を与えられてるだろ?」
って突き放したいのは山々なんだけど…そのたまいい人達だけの組織でも、結局できあがるのはブラック企業で、上司が革靴に注いだビールを飲むとかそういう宴会芸でお客を取ったり、ご機嫌を伺うとかで…。
なんか、本気でその人の人生が変わったり、消えたりしていく理不尽さを変えようとしている感じを全く受けないんだよ…。
そんなことを思ったら、過去の自分に…なんかしらの序列や世間体を信じていた5年前の僕に
「そんなものかなぐり捨ててでも、自分のために生きなさい!ブラック企業に2階級特進はないし、ブラック企業では僕の夢はかなわないよ」
と言いたくなって筆を執りました。
年末にこんな記事書きたくないよ。
もっと浮かれて、デートに最適な初詣スポットとかに語りたかったよ。
彼女とお金と発言力を作らないとね。
この世界の片隅で何か言っても、片隅が見えてる人しか聞いてくれないんだから。
命からがらブラック企業から逃げてきた経験から言わせてもらえば、トップの首とかどうでもいいんだよ!!
「まじめに働けば報われる」とか「働くのはいいこと」みたいな良心につけこまれたこととか、本当にやりたいことが精神疾患でできなくなったこととかそういうことが許せないんだよ!!!— 三沢文也a.k.a.青二才 (@tm2501) 2016年12月28日
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「体育会系ノリ」はアスリートよりもむしろ、芸人や会社員に蔓延してるから改名すべきだ! – かくいう私も青二才でね
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