…こんな記事が話題になっていた。
せめてはっきり言おうではないか. Googleは無能であると – yuko-hirom’s blog
う~ん…。
こういう意見を、DeNA・Welq問題以降しょっちゅう聞くから、一度見解を書くよ。
Googleは有能でも無能でもないよ?
はっきり言おうではないか!
「メディアとは判断する軸を投票や売上にばかり置いてしまうと、バカな人に合わせていくらでも堕落する。」
と。テレビも雑誌もネットも全部そうだ。
本当に報道関係者や出版社の人間がおバカなのではなく、「おバカなものが売れる」と思い込んでることこそ、実は大きな問題なのだ!!
人間がコンテンツを制作・取捨選択している時ですら、「正しさ」なんて相手に合わせて変わってしまう。そこが問題なんだ!!
ましてや、「正しさ」を知識で判別しないコンピューターやそのアルゴリズムであれば、なおさら「正しさ」なんかかなぐり捨てて、検索する側の知性や品性に合わせたモノが検索結果に上がってしまうのも、無理がないことだ。
しかもだ?
当の人間でさえ、「知識としての正しさ」に議論が別れたり、一定じゃない分野はなおさら検索結果に正しさを反映しづらい。
検索エンジン自体の頭のよしあしの問題ではないよ!
それらを人間以外が正しさ以外の基準で順番をつけている以上、正しさなんてモノは検索している不特定多数の知性に期待するしかない。
さすがに、大半の人が見ておかしいと思うサイト・内容が薄いと思うサイトでは収益上問題だから変えられるが…専門家レベル・バカがちょっと見ただけではわからない部分をGoogleに求めるのは難しいだろう。
そのため、
「正しい知識が検索結果に反映されず、頓珍漢なものが出てくる」
と憤る人は、そもそも
「正しい知識を提供するどころか、面白おかしく取り上げることしか考えてないテレビや雑誌…及び、その影響を受けてググる人がバカ」
ってことに気づくべきだろう…。
そういうダメな人、正しさよりも盛り上がるかどうかでしか考えられない人に影響され、検索結果が変わっていくのだから…。
社会学者と検索してみると、Googleの本質がわかる。
話は変わるが…僕は昨日のブログ記事で「社会学者にはハズレが多いから、それらを選り分けてまで社会学を勉強する気がわかない」という言い方をした。
社会学を大学でキチッと勉強している人に言わせれば、
「テレビや書店の悪ノリしたものしか見てないからそういうことになるんだ!酷い素人考えだ!!」
「古典を読まずに、付け焼き刃にライトに学ぼうとするからそういうことになるんだ。マックス・ウェーバーからキチッとはじめろ!!」
とか怒られそうなことを言ってる自覚はある。
でもね…世間一般で「社会学者」というと…つまり、この場合
「検索する人達に配慮して、Googleが選定した社会学者」
には古市憲寿さんとマックス・ウェーバーが並んで写真が載せられてるからね…。

当然ながら、アラサーの若者と社会学の権威が同格なわけないし、そのアラサーの若者達からも酷評されている古市憲寿氏をマックス・ウェーバーと一緒に並べるようなことをするのは、おそらくは人気投票的に検索結果を決めてしまうGoogleぐらいだろう。
ついでだから、日本を代表する「社会学者 日本」でも検索した。
すると、日本を代表する社会学者をGoogleが3人選んでくれた。

ちなみに、他の学問ではどうなるのかやってみたところ、「哲学者 日本」と検索してみた。

でも、故人や大衆的でない人もキチッと出てきている辺りに「社会学みたいな、中途半端なオツムでも話に参加できるものはおバカに汚染されてしまうんだなぁ〜」と虚しくなってしまった。
このように、バカが話に参加できてしまうジャンルや、バカが悪目立ちして地位を貶められたジャンル(またはその余地があるぐらい敷居が低いモノ)はGoogleの検索結果が汚されやすい。
最初から、汚された情報しか流れていないテレビや週刊誌に比べたら
「自分の検索する力次第ではどうにでもなるネットのほうがまだ、正しい。」
とも言えなくはない。
でも、本質は人気投票であり、お金儲けであり、正しさが捻じ曲げられることだと自覚しておかないと、ネットを使うのは難しい。
ストレスの溜まらない・着実に知識を増やしていく情報収集は難しい。
そういう時代だからこそ、賢い人に向けて正しいことを書いたり、人気の有無よりも言いたいことや自分の意見をブレずに言える人には検索とはまた違うニーズもある。
そして、それを探すところまで含めてネットは面白い。
そのへんまで含めてネットを使ってくれる人、バカな人・モノ・趣味とのつきあい方を考える人が増えてほしいなぁ〜と私は思います。
テレビのバカコメンテーターの代表格みたいなコメントばかりするテリー伊藤が、「バカの正体」なんて本を出してるところが皮肉っぽくて好きww
無自覚にバカなのか、バカを演じる言葉のプロレスラーなのか…色々考えさせられる。
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「バカな人」でなくても、空気次第ではバカになります。