新生活のシーズンだから、東京に来てびっくりしたことを色々書いてみたい。
…ちなみに、私は神戸の外れから川崎に上京して、横浜の高校に通ったあと、都内の大学に行ってるため、大阪人とはまたちょっと違うし、神奈川ネタも混ざってますがご勘弁を。
- 言葉編
- 1、「よろしくどうぞ」←???
- 2、「○○してもらっていいですか?」←ダメですって言っていいんですか?
- 3、横浜及び一部川崎で使われる語尾は「○○だべ」
- 4、オチがない会話が多すぎる←指摘すると「何がわるい?」って顔をされる
- 5、関西弁を真似されると腹立つ/逆に関西弁を東京で聞くと安心する
- テレビ・野球編
- 6、サンガリア、551、阪神タイガース、吉本新喜劇はもっと全国区だと思ってた…
- 7、巨人軍の報道が多すぎて、90年代オリファンは「ベイスターズ」と「スワローズ」に肩入れしてしまう
- 8、オリックス・阪神・近鉄・(南海)の洗礼を受けすぎて、川崎球場に憧れる
- 9、ヤンチャなテレビを求めた結果、東京MXやマツコ・有吉にハマる
- 10、アクの強い人が分布するところが偏ってるし、行くには東京を知らねばならない
- 食文化・地理編
- 11、醤油っぽいものは東京の方がウマい!関西と同じものは求めない
- 12、東京の町並みは関西よりも多種多様で面白いから、散策したくなり…ハマる!
- 13、映画やアニメの舞台・ロケ地・聖地がすぐに行けるから、映像作品見るのが楽しくなる
- 14、鉄道に詳しくなる・時間管理が細かくなる
- 15、ただし、今の秋葉原にはがっかりだし、吉祥寺なんて問題外だと思う。
言葉編
関西人が一番困るのは東京や神奈川特有の言い回し。
その中でも「こんな言葉関西にねーよ」「逆に関西にあった言葉がないから、言いたいことが言われへんわ…」ということをまとめたみたい。
1、「よろしくどうぞ」←???
未だに意味がわからないのだが、「よろしくどうぞ」という言葉が存在する。
「だいたいそんな感じでよろしくお願いします」ぐらいのニュアンスの言葉だとは思うのですが…「よろしく」と「どうぞ」が混ざったせいでわけがわからない。
2、「○○してもらっていいですか?」←ダメですって言っていいんですか?
「○○してください」のことを、関東では「○○してもらっていいですか?」という。
一度でいいから、冗談で「ダメです」とか「あかーん!」とか言ってみたいけど、断りづらいことを「○○してもらっていいですか?」と念押しするニュアンスで言われる。
3、横浜及び一部川崎で使われる語尾は「○○だべ」
神戸弁の「○○とう?」、関西弁の「○○やで?」に相当する神奈川弁が「○○だべ」である。
指を指して笑いたいのはこっちの方なのに、あっちが多数派でかつ関西人よりも都会人だと態度に表してくるせいで、笑うに笑えない(´・ω・`)。
4、オチがない会話が多すぎる←指摘すると「何がわるい?」って顔をされる
オチがある話をしないといけないと思ってる関西人方式のプロトコルで会話をすると、会話をとられたり、会話に参加できなくなる。
…落ちるまえに会話を遮ってもいいのが東京方式。
いや、オチがない会話は言いたいから言ってるだけで、キャッチボールしなくてもいいことを関西人は気づくのに時間がかかる。
5、関西弁を真似されると腹立つ/逆に関西弁を東京で聞くと安心する
大学や職場ならともかく、高校以下で関西人が東京の学校に編入すると関西弁を下手くそに口真似されたり、雑にいじってくるからすげー頭に来る!!*1
だからこそ、関西弁の先生を見かけるとすご~く安心する。
ユーチューブとかで「この人関西訛りだな」と気づくと親近感が湧く。
テレビ・野球編
関西ローカルに慣れすぎた人間の末路です。
6、サンガリア、551、阪神タイガース、吉本新喜劇はもっと全国区だと思ってた…
関西人ローカルでしか見かけないものが多すぎて、「あれ?ないの!?」と声を上げたくなったことがしばしばある。
特に、神戸市民の場合「サンテレビ」と「神戸新聞(デイリースポーツ)」という二大タイガース「専用」報道機関があるから…なおさら阪神阪神うるさく、他の地方では阪神がネタ扱いされてることに驚く。
7、巨人軍の報道が多すぎて、90年代オリファンは「ベイスターズ」と「スワローズ」に肩入れしてしまう
これは関西というよりも、神戸市民限定なんだけど…90年代までは阪神なんかよりもずっと阪急・オリックスの方が名門球団だった。
そのため、「勝とうが、イチローいようが放送されないオリックス」「負けてもいじられ続けるタイガース」という不思議な対立構造を見せられて育つ。
そうなると、東京では「盛り上がっても報道や監督のインタビューが少ないベイスターズ、スワローズ」と、「特に変わったところもないのに、注目され続ける巨人軍」という構造が、かつてのオリックス・阪神を見ているようで不憫になって、横浜やヤクルトを応援してしまう…。
8、オリックス・阪神・近鉄・(南海)の洗礼を受けすぎて、川崎球場に憧れる
野球ネタばっかで申し訳ないんだけど、関西の野球チームって強いかどうか以前に「やんちゃ」だ。
でも、巨人もヤクルトも選手自体は紳士的に振る舞おうとするせいで、野球や野球報道見てても「歯ごたえがない」んです。
東京でもやんちゃな野球が見られた時代の象徴が横浜やロッテの本拠地だったかつての川崎球場。
…川崎球場を知ってる昔の野球ファンや、土着の川崎市民がイキイキと話すのを聞く度に今はない川崎球場に、恋い焦がれる。
9、ヤンチャなテレビを求めた結果、東京MXやマツコ・有吉にハマる
テレビも…ヤンチャさが関西に比べて足りない。
もっと、ワチャワチャして、本音とか生々しさが出てくる人が当たり前のように番組に出てくるため、東京のテレビに歯ごたえがない。
歯ごたえを求めた結果、深夜番組や東京MXにハマり、もっと言えばマツコ・デラックスや有吉にハマる。特にマツコは千葉県民であの関西クオリティが出せるのは尊敬。
10、アクの強い人が分布するところが偏ってるし、行くには東京を知らねばならない
「表面的には歯ごたえがないけど、よく探すと濃ゆい人がいる」
のが東京の面白い所。
…関西みたいにまんべんなく、みんながボケとツッコミで会話ができるわけでも、なんとなく愛想が良いというか、おせっかいな感じがあるわけじゃないから、東京に来ると「なんか冷たくない?」と思う。
でも、あえてメインを外れるといるんです…。
野球、テレビがそうだったように、地元でも、街でもあえてメインを外れたほうが関西人好み。
行き過ぎて、ちょっと怖いもの見たさ・ゲテモノ食いに走っちゃうところまでが関西人なりの東京の楽しみ方
食文化・地理編
東京を楽しむためには、この辺のことを抑えとくといいかも。
11、醤油っぽいものは東京の方がウマい!関西と同じものは求めない
「東京で言うとウザがられる関西人の愚痴の定番」である、薄味問題です。
定番はうどんだが、最近はさぬきうどん屋ができすぎて、東京のうどんに文句を言う機会は、昔ほどおおくなくなってます。
でも、東京の食べ物に慣れるのに時間がかかるから、つい薄味アピールをしがちです。
大雑把に言うと、かつお節風味が効いたものは関西の方がウマい。
でも、「醤油っぽいもの・味が濃ゆいもの作らせると東京スタイルのほうがウマい」って言い方にした方がいい。
東京がラーメンや、お蕎麦、うなぎの蒲焼の文化なのは、東京の人のほうが醤油の味が好きだからです。
醤油へのこだわり・愛着に慣れましょう。
12、東京の町並みは関西よりも多種多様で面白いから、散策したくなり…ハマる!
東京は色んな都会があるから、オシャレな雑多、下町っぽい雑多、それぞれあるし、慣れ親しんだ地方都市にありがちな駅もある。
それらの中から合うものを見つけて、合う人・合うものに囲まれて暮らしていればいいところが東京のイイトコロ。
地元は地元で面白いけど、東京ほどバラエティに富み、交通費もリーズナブルに色んな街を散策できる都市はなかなかないから、東京ぐらしの醍醐味。
13、映画やアニメの舞台・ロケ地・聖地がすぐに行けるから、映像作品見るのが楽しくなる
タレントさんに会えるかどうかは運次第だから保証しかねるが、好きな映画やアニメの舞台に簡単に行ける物が多くて嬉しい。
人に会う・好みのものを探す以外の散策の面白さは、テレビやネットで見たものを手にとって感じられるところ。
14、鉄道に詳しくなる・時間管理が細かくなる
電車だけでどこでも行けるし、電車が多いことから、すご~く詳しくなる。
自分にあった町並みや、行きたいところを探すためにはそういう情報が不可欠だから、東京を楽しもうとすればするほどどんどん詳しくなる。
東京に染まったっていいじゃない…。
むしろ 、染まってこそ、関西の良さ・好きだと言いたい気持ちが増えていくからどんどん染まっていこうよ!
15、ただし、今の秋葉原にはがっかりだし、吉祥寺なんて問題外だと思う。
「最適解」に成り果てた街は関西人にとって、便利でわかりやすい反面パンチが足りなくてがっかり。
テレビで、ネットでよく話題になるような東京の地名は…あんまり尖ってないです。尖ってた時期があっても、尖ったところから崩されがちです。
行くと迷ってしまうほどぐちゃぐちゃしてる新宿や渋谷に飛び込んだり、あんまり極めている人がいないマイナー路線や、川崎みたいなアングラを突き詰めるとか…そういう感じのチャレンジャー精神を東京に来たら出してほしいです。
時間がかかってもいいから「私の東京」を持ってほしいです。
テレビやネットは参考にできるけど、細かく「私の」を突き詰められる街だから、自分なりの使い方を見出してほしいです。
町並みの面白さの1つは建築物にこそあると思う。東京には重厚なものも、レトロなものもあるから、それを見て回るのも歩き回る面白さなんだと思う。
*1:わざとやってるように見えますが、東京ぐらしが長くなってある時関西弁を話そうとすると関西弁が下手になってて同じようなヘタクソ関西弁を喋ってしまうことがあるから、東京暮らしが長くなるとヘタクソ関西弁を悪く言いづらくなる