恋愛に対する正しい態度は
「『この人のためならなんでもできる』と思えるぐらいに好きな人を見つけること」
だと言われるが、実際のところそんな人見つからないんですよね…。
そこで、そういういるかどうかもわからない王子様・お姫様に憧れている人に言いたいのが
「人間なんて、好きになれば、案外許せる生き物だよ」
という話だ。次のマンガのコマがとてもわかりやすい。
ネット上で槍玉に挙げられる問題の多くは「うみねこのなく頃に」のこのセリフでだいたい説明できる。
そして、この法則は裏を返すと「好きな人がしたことは小さなことでも感動したり、悪いことをしても信じようと、許そうとできる」という言い方もできる。生きていく上ですごく大事な法則である。
最近、こんなのが話題になってた。
「彼氏欲しい」
に対して。#セキララマンガ pic.twitter.com/4khLf8WfGK
— 藍にいな (@bekko_ame_) 2017年8月19日
ツイート見るのがめんどくさい人のために、説明すると
「好きな人に彼氏になって欲しいのであって、彼氏欲しいは順序がおかしい」
というご指摘なのだが…正直、あんまり賛同できないなぁ…。
…いやさ、「そう思ってた時期が俺にもありました」とは思いましたよ?
ただ…本気で好きな人を待ってたら、俺は12年に1回…自分にはもったいないぐらいの人にしか恋しないんだよ…。
死ぬほど好きとか、幸せになって欲しいから笑ってもらうためならなんでもしたいとか…そこまで行っちゃうのは僕の場合12年に1回しかない。
オリンピック3回来ちゃうよ…。
そこで「恋の60点理論」だ!!
12年に1度しか好きすぎておかしくなる程の恋ができない僕を見て
「デブで貧乏で才能ないのにないものねだりしすぎ」
って人は言うだろう。
いや、…そんなん一番俺がわかってるよ?
そういう世界に行けなかったことも、そういう才能がないことも。
才能ある女性にふさわしくなれない自分に直面するたびに「不甲斐ないなぁ」「生まれてこなきゃよかった」って思ってるよ…。
とは言え、そんなことは12年に1回。
普段の僕はもっと守備範囲が広く持つように意識していて、それをきっかけに何度かいい思いをさせて頂いた。
だから、僕は「非モテは恋人に60点ぐらいしか求めないほうがいい」論を提唱したい。
もちろん、「60点しか求めちゃいけない」という話ではない。
要は「恋人に期待しすぎない方が、結果的には恋人にされた好意的なことや、恋人のいいところを素直に褒めることができる。
だから、求めすぎない方ぐらいがちょうどいいんじゃない?」
という話。
ただ、この話はデリケートだから
「女性を点数で評価するなんて、デリカシーがない。」
とか言われそう。
でも、数値化にしたから殺伐として見えるだけでは?
とにかく、数学ができなそうな人から「数値にするなんてあんまりだ」という批判に答えて
100点(以上)…恋に落ちる、好き、遺伝子を残したい
80~99点…狙い目・いい!・洪水(暇女用語)
60~79点…あり、なくはない、キープ
という一般の人も使う言葉に当てはめてみよう。
言葉にした途端に愛がある言い方のように思ってる連中に
「いや、言葉なんて、理系経験者に言わせたら、数値に個人差・状況差という名の変域がある文字式に過ぎないけど?」
と、数学できなくて文系に逃げ込んだ人たちをぶっ潰したいけど、話をすすめる。
なお、こんなこと言ってるからモテないという、正論はここでは受け付けないものとする。
話をどちらに進むかというと、今度は数学ができそうな人から言われそうな
「具体的に、ありの基準、いいの基準、恋に落ちる基準をどう作っていけばいいかわからん」
という話。学問っぽく言うと「定義」ってやつ?
ここからは自分なりにそれぞれの定義を書いていく。
「あり」は広めに取った方がいい
僕が「あり」だと思う女性の範囲は自分で言うのもなんだけど、広い。
1、生理的に受け付けないレベルの不潔またはブスではないこと
2、ぼくと会話が噛み合うこと、その場で会話を噛み合わせる程度には優しくて頭いいこと
3、友達、恋仲になるだけでこちらまで押しつぶされそうなマイナス因子(借金、病気、暴力団とのつながりなど)がないこと
4、1~3のすべてを満たした上で、いいムードになれた女性。
「要は(わかりやすく危ないやつじゃなかったら)誰でもいいんじゃないか!」とか言われそうな基準だが…僕に限って言うとそうでもない。
2の「話があうこと」が僕ぐらい男性脳だと話の合う女性がそもそも少ない。
…つまり、女から見るとめんどくさいやつなのだ。
そのめんどくさいやつと話が通じる女性はそもそも、すごい。
僕より頭いいか、年の功で柔軟な人か、オタクに慣れてるか…とにかく、
「女性の話し方や、特有の言い回しをあんまり勉強しなくても、会話が成りたってすげー楽!」
だから、あり!
誰でもいいような基準だけど、理屈っぽいやつを邪険にしないで、ちゃんと理解できる女性って時点で僕の中では美人であることよりポイント高い。
それで美人だった日にはキュンキュンしてる。
こんなこと書いていると
「流石にそれは考えすぎなのでは?」
とか言われそうだが…理系またはオタクにドップリでモテない、縁がない人は、本当にそのぐらいストライクゾーンを広げたほうがいいと思うよ?
だって、女性との接点がまず少ないし…。
仮に接していたとしても、大多数の女性は「冴えない」か「気難しい」と扱われてるからね…。
自分と同じ趣味、趣味に誘ってくれる友人が男性率9割、またその男も黒髪率・メガネ率が高い趣味である場合は本当に「話が合う女の子はあり」ぐらいに思ってた方がいいし、「話があって一緒にいてくれるだけでありがたい」と思ってるぐらいでいいよ?
…逆にそういう子じゃないと、そもそも接点作るのが大変な場合は
「まず、数をこなす」
「自分の世界観が恋愛や結婚に向いてないから、自分に近いところからちょっとづつはじめて見る」
ぐらいの気持ちで挑んでいけばいい。
だいたいねぇ、男と女なんて話さえ通じれば、その後でどんどん好きになっていくの!
そもそも経験が少ない人や高望みしがちな人は「どんどん好きになっていくことを前提に、最初から好印象なことばかりを求めないで、縁がある人を徐々に好きになっていけばいい」ぐらいに考えてたほうが恋愛に向いてるんだから、選べる立場になってない人は選ばれたり、通じ合えたその時に恋したらいいと思うんだよ…。
それすらない人生はホンマに寂しいし、押しつぶされそうになるし…。
同時に、自分が歩み寄らないと寂しくなることを知ってたら、相手の異性に感謝しながら交際できるはずだし…。
いい!、狙い目!の基準は具体的に
モテる人とか、カネがあるとかで、たくさん出会いを作れる人はこの「いい」とか「狙い目」の位置を具体的にして、それを超えた人だけと交際をスタートしたらいい。
とは言え、非モテも「どういう子がダメ(愛することができない)か」だけではなく、「どういう子がいいか」がはっきりしてないとそもそも恋愛を始めようがない。
…ここで色々好みはあるだろうけど、自分の場合
・自分の知らないことを知っている人…学問女子だと素晴らしいけど、地頭が良くて身も蓋もないことを言って驚かせてくれるタイプも好き。とにかく、話している時間が長い交際相手からもらえる驚きを大事にしたいから僕より頭いいか、僕の知らないことを色々知ってる(突き詰めてる、即興で気づく)人がいい。
・うつや発達障害に理解がある人…マッチョイズムが強い女性のご希望には添えないことが多いので、それを押し付けられると一緒にやっていくのはしんどい。だから、病気や障害に理解がある人がいい。
・自分でも理由の説明できないことをしない人…たまにならしょうがないよ?でも、あまり矛盾が多い人や、早合点で勝手に病む人はフォローも、修復も難しい。だから、メンタルが病んでても極度の自己消滅型は勘弁して欲しい。一夜限りとかならまだしも、ずっと付き合っていくのは難しい。
・スポーツできなくてもいいけど、健康な体つきな人…太ってても痩せてても、胸があろうがなかろうがなんでもいいけど、歩いたり、筋トレしたりすることに関心がある人。これは僕自身が歩きデートが多くて、カネかけない代わりに歩きながらネタになるものを見つけるデートが好きで、そこで楽しいことを共有したいから。
メンタル弱くても、運動できなくてもいいけど、根本的に歩き回ることや運動が嫌いな人とは会話が膨らまないからしんどい。
・お互いの趣味やできることを尊重し合える・それ以上を求めるならじっくり教えたり歩み寄ったりできる人…歩み寄ったり、徐々に合わせていくことは可能だけど、完全に「私が考えている水準でやりなさい」ということは無理。そこの歩み寄りや妥協、話し合いができない人と一緒にやっていくのはしんどい。
・お互いの一人の時間、仕事の時間を大事にできる(ことを匂わせる自己管理意識があるor合わせてくれる優しさがある)人…これがキチッとしている人には間接的に良い影響を受けるので、こういう人とは過ごしやすい。
ただ、レスポンスしないとすごく怒る人とか、ないものねだりしてくる人はお互いの関係がグズグズになることが多いから、あんまりすきになれない。
この辺かなぁ…。
これを全部満たしてくれたら最高だけど、実際問題全部は無理そうだからこの6つから3つ満たしてくれたら俺の中では「いい!」と言える人だと期待できる。
ちなみに、恋に落ちる基準はこれらすべてを態度や雰囲気でキチッと出してくれる人。
僕は割りと無理を言ってるつもりだけど、その無理を一瞬で「この人は僕が求めているよりも突き詰めることができるどころか、僕のことさえも高いところに引き上げてくれる人だ!」と確信できるような人。
信じられないかもしれないけど、100点以上の人、想像以上の人がごく稀に実在するから、人間って面白い。
ただ、だいたい先に彼氏がいるか、僕なんかよりも仕事人間・趣味人間だから、付き合えることはレア。
だから、出会いが少ない人やモテるわけでも何でもない人には
「ありだと思った人で、いいムードになれた人とは積極的になってはいかがですか?」
と言ってる。
最初から「恋に落ちる」か、「いい人」を求めないで、「あり」よりも向こう側…好きになった部分、惚れ込んだ部分、やってもらったことは全部、女性に感謝して「ありがとう」って言ってるぐらいがちょうどいいんじゃない?と。
「寂しさを埋めるだけの恋なんて純愛じゃない」
なんて戯言は、寂しささえ感じないほどモテるか、寂しさと性欲をお金で穴埋めできるようになってからどうぞ、と。
「そもそもいいムードになったことがねーよ」って人は、まずはこの本を読んで「いいムード」のイメージをつかむところから始めてはいかがでしょうか?
高望みや誰かの噂に振り回されずに、意気投合してしまったがために訪れた「二人だけの時間」を信じるところから…。