フォロワーさんがこういうツイートをしてた。
みんなどうやって「お付き合い」まで行くのかがわからないし、まずどうやって連絡先の交換をしているのかがわからない。連絡先を交換したところで、連絡する要件がないので基本的に何も連絡できない。
— kn@求職中 (@yuduki_yuzuki) 2017年8月27日
そこで、今回は「どうやって誘うか」という話をしてみたい。
自分の経験やモテる友達を観察した上での成果を個々で書いていきたい。
誘い上手な友達の話
僕にはモテる友達がいる。
ただこの二人の趣味や社会性は対極的で、片方は天才型の気難しいオタクで、片方は努力型でビジネスに前のめりで表面上フレンドリー(ただ内情は気難しい)。
実際に会わせたら絶対に気が合わなそうな二人だが…この二人には「モテる」という共通点がある。
しかし、共通して「用事を作って誘い出すのがうまい」。
それも「しょーもない口実で、断らなそうなそうなやつをうまく誘って連れ出すのがうまい」のだ。
例えば、「食べたいラーメン屋さんがあるから近くに行くから一緒にどう?」とか、「(僕がじっくり見ていた番組である)バチェラーの久保裕丈さんが、本を出版してトークショーするんで、一緒に渋谷まで見に行かない?」とか。
僕も僕で「断らなそうなそうなやつ」とか「暇そうなやつ」と認知されてるからそういう人からしょーもない誘いで呼ばれやすい。
しょーもないと言ってるのは嫌なわけではない。
普通の人なら「わざわざそんなことで」とか「断ってもいいようなどっちでもいい誘いだから乗ってこないかも」と思って誘うのをためらうような緊急でも重要でもないしょーもない誘い…これで人を誘えるような人がモテることを、僕なりの研究で突き止めた。
そして、誘い上手というスキルは恋仲じゃなくても、友達の維持や、ビジネス上のお誘いにも使えるメソッドであることがわかってきたため、意識して話題や口実を探すようにしてる。
誘う口実の探し方
これは人付き合いがふえて、なおかつ好きな人ができて「毎日、または何か用事を作ってなんでもいいからやり取りをしたい」と思えば、案外出てくる。
共通の趣味、
相手が詳しそうだから聞いてみたいこと
前に一緒に行った街で見つけた美味しいお店の発見報告、
心が動くような・相手の以外の一面を見たネット上の書き込みや一緒にいた時の会話、
何かいいことがあった時に「あの時ああいうことを教えてくれたおかげで」という感謝やお礼の気持ち。
言葉のキャッチボールが続きそうなお題、相手が言われて悪い気分がしなそうなお題なら、緊急でも重要でもなくていい。
伝えたいと思えるようなことであれば。とりあえず投げてみればいい。
そりゃ、相手にも相手の生活やお仕事があるから間が悪いときもある。
僕も、忙しさから素っ気無い感じに返して「めんどくさそうに返してるのミエミエなんだけど」って怒られたことある。
怒られたからと言ってすぐに関係が切れることはなく、むしろちゃんと用事や忙しさを説明したら、わかってくれる人も多い。
逆にタイミングが合わない・返事が帰ってこないこともある。
でも、あとで確認したら既読になってて「まあ読んでくれてさえいればいいや」みたいなことね。
でも、それでいい。
逆にそれでだめな相手は汲み取ることができない子どもか、いつもはそうじゃない場合はすごく重要な要件で逃してはいけないことだったのかも。
人間同士のやり取りはお互いでフォローしあえるのが救い
とにかく、ネットやテレビが煽るほどコミュニケーションに対して高いものを要求してくる人は意外に少ない。
だから、どっかのアイドル育成ゲームみたいにいつもいつもパーフェクトコミュニケーションにならなくたっていいんだよ。
ゲームだったら、攻略法/正解を知らない自分が100%悪いよ?
ゲームとして正解があることは救いだけど、ゲームには間違った人を救済する術は用意されてない。
でも、相手が人間だったら、タイミングが悪いとか、相手の機嫌が悪いとか、内容は間違ってないんだけど伝え方(言葉選びなのか、メール・チャットで言うべきことなのかなど)が悪いとか…色々ある。
だからこそ、人間の会話なんて「ゲームと違ってミスや不一致が出るのは当たり前」だと考えて、やるぐらいでちょうどいい。
人間同士でお互い忙しいんだから、レスが途切れたり、反応が遅いことがあるのは当然。そういう時に、信頼関係で
「忙しいんやぁ~」
「話が膨らまない方に振ってしまったかぁ~」
とか、察する気持ちがあって、察した上で次回に活かせばなんの問題もない。
人間同士の場合、正解が曖昧だから難しそうに見えるけど、失敗や不正解をお互いの信用関係やフォローによって救済することができる。
言うなれば、人間同士のコミュニケーションは「間違わないゲーム」ではなく、「お互いの間違いやズレを二人でカバーし合うゲーム」なのだ。
誘い出す話と関係なさそうだけど…むしろ、誘い出す行為の本質はむしろここにあると思う。
実際には誘うだけの信用関係がないことよりもむしろ、タイミングや話の振り方の問題で向こうが「フォローできるかどうか」という障壁のほうが誘うという行為には多いのではないだろうか?
その関係性を理解してない人、乗ってこない人を誘う大変さはわかるよ?
僕も、時々心折れちゃったり、やる前から億劫になったりするから「誘えないからその人はだめ」とは全然思わない。
じゃあ、相手を誘う口実がポンポン浮かぶ人、
ポンポン誘えるような人は 何を考えているか?どういう心理状態でいるか?
そこが肝になってくる。
「誰にこれを伝えたいか」…それが重要だ!
本当にしょーもないことなんだけど、ネットでリアルで友達が増えてからはことあるたびに
「この趣味/学問で気づいたことは僕にこれを教えてくれたあの人に言ってみるともっと面白い話が聞き出せるかも!」
とか、
「このお店は女子力が高いから、ぜひとも女の子連れてきてあげたい。」
とか…。
とにかく、話題を脳内マッチングすることが多くなった。
それも、しょーもない口実。
でも、声をかけたら喜んで長いトークをするきっかけが得られたり、実際に出かける事になったりするから捨てたもんじゃない。
他にも
「彼も川崎在住かぁ…パイセンとセッティングしたいなぁ」
とか、
「お!全然つながらないと思ってた人がまさかのギャザつながり!これはなんかうまく噛み合わせられないかな…。」
とか。
セッティング願望がでてきた。
僕も気難しいやつだから、僕の友達/教え子はことごとく気難しいか、表面上付き合いがいいくせに根っこがすげー頑固だったり、社会人同士がお互いにぜんぜん違う場所や職場を超えて会うんだから、難しいんだけどね。
ただ、実際に誘えてなくても世間話の話題として「えー友達に同じ趣味の人がいるんだけど!」とか「今度地元が同じ人達で集まって飲みませんか?」というワードがサラサラ出て来るのは強い!
いや、セッティングがきっかけで仕事が回ってきたり、イベント情報が入ったこともあったから、脳内セッティングをして「やりたいなぁ」「いつかやってやる」って願望も捨てたもんじゃない。
つまり、他人の誘い方がわかんない人には。
1つは、しょーもない誘いやレスを相手に送って、会話や出かける取っ掛かりを行動で作れない人。
1つは、他人の巻き込み方や口実がパパパッと連想できない人。
この2種類がいると思う。
前者は、コミュニケーションの失敗や断られることを過剰に恐れていたり、他人をフォローしたり、他人にフォローされたりという関係性をイメージできてないことが多い
後者は、自分の知り合いの特徴をよく把握できてない。
趣味やキャラ、盛り上がった話題を覚えていると、「これこの人喜びそう」はすぐに浮かぶ。
または、自分が楽しいと思ったこと、やりたいと思ったことができた時に、実現したり深く楽しむためのプロセスを思い浮かべられない人。
みんなでやったらもっと楽しいとか、上達したらもっと楽しそうとか…。
あの人ならこの趣味に乗っかってくれそうとか、上達したいからあのマニアにこんな話を振ったら何かしらのレスが来るだろう…とか。
難しいことなんて考えてないんだよ…。
自分の頭の中で思いつきや気づきをアクションに落とし込むまでの段取りが思いついて、それを数打ちつつ微調整できる人。
これをできる人はモテますよ。
特に、男の場合はどうしても誘いにくい時に最初に言い出さないと、関係が進展しないケースが多いから、これができる人は相当有利ですよ。
言い出して断られた時に、誘い方やタイミングをうまく変えたり、ほどよくタイミングや運のせいにしてまた誘えるやつは…強いですよ。
最近、こればっかり勧めてる気がするけど… この本が一番早いんだよ…。
誘う・誘われる、言い出しにくいことを言い出したり、切り出されたり…そういうやり取りの現場を直に感じてもらおうと思うと、恋愛ノウハウ本よりも、フィクション上の濡れ場やラブシーンをまとめた作品のほうが参考になっちゃうのよね…。