「目の黒いうちは民主党にだけは絶対入れない」と誓った若者が2017年の選挙を語る

僕の気持ちを代弁してくれた記事を見つけた。
「売り手市場が続いてほしい」——20代が希望の党より自民党を支持する理由 | BUSINESS INSIDER JAPAN

8年遅いわ!俺はその地獄に8年も前からいたから…
「やぁ、遅かったじゃないか」
と、いいたい気持ち。

僕はもう6年も前に決めてる。
目の黒いうちは民主党及び、民主党と酷似した手法を取る政党には投票しない。
と。

他の野党や、泡沫候補に入れることはあっても、民主党だけはごめんだ。
自民への抵抗勢力の必要性は理解するが…それでもなお…民主党政権でああいうことをした人達だけには投票したくないんだ…。

一生涯の誓いを立てるほどひどかった民主党政権下での日常

僕は麻生政権末期がはじめての選挙で、3.11の時に就活がぶち当たった(その就活も3.11で謎の自粛騒動が起こって一時停止した)。

説明会の自粛とか、内定取り消し騒動とか、株価8000円台とか…そういう時期。
選挙の結果のしわ寄せが、結局は若者の失業率や若年労働者の過酷な労働に結びついていき、石ころのように若者が使い捨てられる地獄のような時代。それを経験したよ。

学歴フィルターに阻まれるようなへっぽこな大学ながら現役合格したため、戦後最も大変な時期に就活をした。

順当に早期内定できず、まずは美男美女から内定して、最後の方はブサイク達が不機嫌そうに、明日に怯えながらなし崩し的に就活している現場になってた。

そういう場所をこの目で見てきた。

底辺みたいな仕事で、だからこそ本当に苦しい人、ギリギリの中で荒んでいる人の事を見ながら、どうにか生きようとしてきたよ。

人のせいにしたいんじゃない。

むしろ、「一生語れる体験を授けてくれたこと」には感謝してる。

…というのも、ブラック企業に勤め、躁うつ病を患ったことをきっかけに、自分が発達障害で、社会適合能力が低い上に学歴の獲得にも失敗した「少なくとも、会社社会の中では人生が積んでる人」だと気づかされたから。

好景気だったところで、多分どっかで躓いてると思う。少なくとも、世の中が良くなったごときで僕の孤独や生き辛さは改善できないことを医学と心理学に証明されてしまった。
だから、僕の問題は政治の問題じゃないし、政治のせいにする気はない。

でも、だからといって 民主党時代の若者の失業率が最悪だったこと、それに対して大した対策もできてなかったことを、擁護することはとてもできない。

僕よりは世の中向いてた人まで辛い思いしてドロップアウトさせられてしまったことには、憤りを覚える。

いや、数字の問題ではないね。あの時代の酷さは…

・勉強してれば、大学生でもわかる正しいことが報じられないどころか、間違ってる方が応援されていたこと
・国会中継や会見を通して見た人とはまるで印象が違う報じられ方をし、しかも報道が政権を擁護するように隠蔽や責任のなすりつけに加担していたこと
株価暴落や災害、疫病よりも、それが一向に解決も対策もされないまま停止していることへの閉塞感。

その酷さはキチッと語られないといけない。

数字の問題で指摘してくれる人と違って、そのリアルを見た生身の人間の声を…。

もちろん、リーマンショックや震災が政治家のせいではないよ?
でも、その対応が遅れたり、対応してることさえ伝わらなかったり、対応しないどころか別の余計なことをしている姿を見ると…無念さが募るわけです…。

天災や不運な事件が、日を追うごとに人災に変わり、変わっていかない事によって閉塞感や欲求不満へと変わり、最後には本当に働いたり、求職する現場にいても見える形になって押し寄せてくる。

あの時代は、そういうことがあまりにも多すぎた。

政治家には無理でもいいから最善を尽くして欲しいし、報道にはキチッと評価して欲しい

民主党政権の何がまずかったか?

それは根本的な段取りと、段取りの悪さから何もできない、何も政治によって解決されず、不況や災害が永遠に続いてしまうような閉塞感…これが良くなかった。

にもかかわらず!

実際の実行力は、永遠に実行されないかもしれないほど酷いものにも関わらずだ!

マニフェストでは後に

「誰が見ても出来ないことを、いつまでも出来る出来ると言うのは、まさしく私は国民に対する不正直だと思います!」

と、党幹部が言ってしまうほど不正直でできないことばかりを並べたマニフェスト。

そして、問題の解決や議論以前に口蹄疫の問題、震災の問題、尖閣諸島中国漁船衝突事件などの報道規制や隠蔽の連発。(常習化)

さらに、メディアはその規制に対して自民党政権だったらズバズバ行くはずのところをかなりトーンを緩めて報道する「第四権力」の無力化状態。

何もできないほど厳しい状況なのに、何かすべき人がなにもせず、そのことをきちっと否定する声も届かない…そんなもどかしい時代こそ、民主党政権だ。

これは自民党擁護のために言うのではない。

当然、自民党の議員・政権にも不祥事はあるし、悪いことに対して罪は償わないといけない。

だが、政治家の不祥事としての規模が、安倍政権含め自民党政権のモノよりも大きすぎる。

隠蔽することによって(ちゃんと調べないと)知らないうちに放射能に被爆するとか、
報道規制のせいで(ちゃんと調べないと)知らない間に県内の牛や豚が大量に殺処分されるとか、
政治家達が朝のワイドショーでぼかし気味に説明している映像が、知らない間に起こってた外交上の戦いの現場だったりとか…

なんかもう、数億円の賄賂だとか、カネが不透明とか…そんなんじゃなくて、何万人、国家規模の被害者が出かねないようなミスを平気で隠蔽されていくような政権で、不況が続いていたから、本当にすごい閉塞感だった。

挙句、菅直人は「最小不幸社会」なんてコピーを作るが…政治じゃないと防げないような不幸を先陣切って最小限に食い止められない人にそんなこと言われても…どうしようもない。

そりゃ、大地震や世界恐慌を前にすれば、どんな有能な政治家だって無力だよ!
でも、立ち向かっている政策や決定が出ているかどうか、関係者が一丸となって取り組んでいるかどうか、学問に照らし合わせた時に政策が正しく機能するかはニュース経由でもある程度伝わる

具体的な政策がわかんなくても、何かしていることや、したことへの報告・報道、あるいは政治家先生の必死な姿は伝わる。

でも、民主党の場合、そもそもが隠蔽体質であり、個々の思想信条や立派なマニフェストがあっても、結局はトップが決断しないし、決断している姿を見せない状態が続いた。

だから、やる前に何を言っても、民主党内の中でも良心的な議員が頑張っているところを見せても、いざ政権を担うと発言がしどろもどろしたり、上から決断が降りず何も怒らない時期が続いた。

結果として、経済も止まり、復興も止まり、事件や事故の対応も止まった。

「実行力、決定力が組織にないと、こういうことが起きるんだ」

というおぞましい体験をした。

不景気か、好景気かももちろん大事だけど、そんな時に何かをしてることさえ伝わらない(ほど、決定や決断を下した様子が出てこない)状況はさらに人を暗くする…それを痛感した。

そして、見れば見るほど…調べれば調べるほど出てくる民主党政権の不始末に
「目の黒いうちは民主党政権だけには絶対入れない。」
と決めた。

2017年の選挙と民主党的なものの影

最後になるけど、これを踏まえて選挙の話。

まず、安倍・小池・枝野の三つ巴だと思われがちだけど…この選挙で希望の党から小池百合子が国政に参戦しない以上、細野豪志さんの政党。

細野豪志は民主党時代は前原派で、保守寄りと言われた人。

つまり、希望の党と立憲民主党の争いは、民主党右派と民主党左派の内輪もめ。

実際、希望の党の議員の半数以上は民進党の議員で、立憲民主党はだいたい民進党の議員だし。

まず希望の党だけども…これは完全に民主党のだめなところを継承してる。

「誰が見てもできないマニフェストをできるできるといい続けるのは、国民に対して不正直だ」

と、民主党幹部の人が政権末期に自分の党のマニフェストに言ってたけど、不正直なマニフェスト及びノリと勢いだけで来てしまってるのが希望の党。

民主党だけではなく、幹部だけが前に出れば行けるように印象づけるという意味で大阪維新の会のだめなところも引き継いでる。

だから、選挙に勝てるかもしれないし、リーダシップももしかしたらあるかもしれない。

だけど、マニフェスト通りのものが実行される可能性は皆無でかつ、秘密主義な政党の体質を内閣にまで持ち込まれると、民主党時代のような恐ろしさを帯びる危険は…あるよね。

希望の党どころか都民ファーストの会も政党としての実力が未知数の段階で小池百合子の人気で売り出しているだけで、実際に何をしたか、重要な案件にちゃんと決断できるのかは…民主党政権下に近いブラックボックス感がある。

一方の、立憲民主党は枝野さんがリーダーのようだけども、最高顧問に菅直人と、赤松元農水相を迎えている

赤松元農水相は、口蹄疫騒動の際に、対応が大きく遅れて、その遅れを東国原知事に責任をなすりつける形になった民主党政権の大臣の中でもトップクラスにダメだった人。

ダメなだけじゃなくて、ヘラヘラしながら畜産農家の(これがないと宮崎県の畜産業を復活させることさえ難しいなる)大事な牛達に「だから早く殺せって言ってるのに」とか言い出す映像・画像まで残ってるどうしようもない人。

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(当時の報道より)

そればかりか、不祥事に対して非を認めるのも騒動から1ヶ月後。

そして、騒動の初動の期間何をしてたかというと、外交や地方巡り。外交はともかく、口蹄疫で大変なことが明らかになってから、全然関係ない地方へ巡って、やっと宮崎に入ったと思ったら、自民党議員に怒られた時にヘラヘラと「選挙対策」呼ばわり。

…こんなのが最高顧問の政党だよ!?

理念が立派だとか、枝野がいいとか、色んな人が言ってるけど…冗談じゃない!!

民主党政権の3大トラウマが二人も入ってる!(もう一人は鳩山政権)

菅直人と、赤松広隆という…問題から敵前逃亡してヘラヘラとパフォーマンスの遊説を繰り広げちゃう二人。

 

「最高顧問なんてお飾り」
と思ってる人はよく思い出して欲しい。

鳩山政権の財務大臣である藤井裕久は、政権交代前は民主党の最高顧問ですよ!?
最高顧問やるってことは政権を担ったら、閣僚になるってことですよ!?
理念が立派でも、やる人が赤松になる危険があるってことですよ!?

「どうせ、政権取らないからいい」
「今はリベラルを育て直す段階で、政権取る頃には赤松さんはいないからいいと思う」

という人はどうぞご勝手に。

でも、民主党政権にトラウマがある僕には、最も円高株安が酷い時期の菅直人元総理や、赤松元農水相が政権を担いうる政権なんてとてもじゃないけど考えらんない。

また、理念が立派というのも安心できない。

民主党だって、マニフェストは(できるかどうかは別として)もっともらしいこと書いてたわけ。

2大政党制の実現とか、リベラルの政治とか、なんか魅力的に聞こえる人もいるであろうことを言ってきたわけ。

だからこそ、言葉がキレイで、それを実行する人がどうしようもない人だと口八丁手八丁で終わるか、空手形で終わるかしかないように思えて賛同しかねる。

新党ブームみたいに報じてるけど、あの時代を若者として生きて、色んな酷いものを見てきた人間からすれば「賞味期限の貼り替え」であり、「いつも通りの野党びいきな報道」でしか映らない。

そういうイメージまでひっくるめてひっくり返すぐらいにすごい政党の可能性だってちょっとはあるかもしれない。

あるいは、いい意味で世代交代しているから、今までとは違う立憲民主党を作れるかもしれない。

でも、人がなぁ…。過去の実績がなぁ…。

自民党擁護ではないし、白票や放棄を訴えかける気もない。

ただ…どちらの政党にもそれぞれに民主党的な怖さがあるのに、その怖さに誰も触れず

「人気がある」「リベラルだから」

みたいに言ってる人がいるのは割と怖さを感じる…。

ましてや、自民党政権の現状が、一応景気がよく、トラブルが多いけどオリンピックに向かっている時に力技で政権交代したり、政権が不安定になるほど政局をグズグズにする必要があるか(衆参のねじれが生じると政権が不安定になり、政治の実行力が落ちるけど、そうまですべき状況なのか?)と言われたら…そうも思えんとです。

あくまで僕個人の意見であり、色んな意見があってもいいと思う。

色んな思想の人がいてもいいし、僕自身が積極的に支持してる政党があるわけじゃないから、新しい党に希望を持ちたい気持ちもわかる。

でも…中身が伴わないとか、あの時に大きな不祥事を起こして世の中を暗くて不景気な気持ち・経済状況に追いやった人に関わって欲しいかと言ったら…それは勘弁願いたいよ。

この人の挑戦の意味が僕には「権力奪取への挑戦」に聞こえて仕方がない。

ポピュリスト的というか、選挙の手法でグイグイ勝ち取っていく人というか…そう映ってしまう

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