お正月どころか12月の半ばから、ずっとこのテーマについて考えてたから、考えたことをあれこれ書く。
「仮想通貨」全体の大雑把な話ではなく、個別の銘柄の話が読みたい人は、Monacoinについて書いたこの記事でもどうぞ。
1~4月までは大荒れする。大半の銘柄が乱高下を繰り返す
予想を書く前に、仮想通貨をやっている人のレベルをご覧いただきたい。
仮想通貨を持ってる人に質問です!
— 落合陽一/Dr.YoichiOchiai (@ochyai) 2017年12月20日
Pow・Posってマイニングについて…つまり、「仮想通貨の価格決定に関わるシステムについての基本をわかっているか」という質問なわけだけど、これがそもそもわかってない人が多い。
ざっくりと説明すると、Pow(Proof of Works)はその名前の通り働いたことに対して対価が出るもので、Pos(Proof of Stake)は割合に応じて分配されるシステム…受け取り手からすると「預金に対する利子」に近い。
Powは設備と電気代さえあれば、新しくコインを買い集めなくてもマイニングができる。
逆に、Posは仰々しい設備や膨大な電気代はいらないけど、新しくまとまった量の仮想通貨を買わないとマイニングができない。
仮想通貨がわかんない人は、
・いちいちゲームを効率化するのに、技術と技術を揃えるお金が必要になるゲーセンのゲームをPow
・逆に端末を放置しておくだけである程度ゲームを進めてくれる反面、強くなるには追加料金が色々かかるソシャゲーがPos
と理解しておくと、いいかもしれません。
…と、この辺のことは、2017年の6月以前に仮想通貨をやってる人たちの間では常識レベルの知識。
でも、落合陽一さんのフォロワーさんは2割しか知らなかったため、落合さんをフォローしてない仮想通貨保持者や、仮想通貨持ってない人は1割も知らないかも…。
それよりも恐ろしいのは、落合さんのフォロワーでさえ「2割しか自分の持ってる仮想通貨の価値・性質を説明できない」という状況。
仮想通貨の違いは、値段とか、時価総額とか、コミュニティとか、成り立ちとか色々あるけど…「技術の差」も大きな要素。
しかし、その技術の差をわかってない人が大半だったということは…「雰囲気で投資してる」人が8割で、そういう人が数十万のお金をぶん投げてるわけだから…恐ろしいことこの上ない。
そして、ぼくは落合さんのアンケートに対して次のつぶやきをしてる。
Pow・Posについて、あの落合陽一さんのフォロワーでさえ2割しかわかってなかった仮想通貨投資のレベルの低さを考えたら、オタクコインなんてものが出てくるの、納得すぎるし、去年力を蓄えた人が億り人になるの、意外と無理じゃないと思うのよね…。少なくともぼくは
— 三沢文也a.k.a.青二才 (@tm2501) 2018年1月2日
詐欺コインや、見当違いで投資するだけの魅力のないICOの話が増えている。
他にも、ネットにはないセミナーを使った詐欺もニュースで取り上げられている。
この辺のことを考えると、今年の1~4月のうちは仮想通貨についてよくわかってない人が立ち上げたICOや詐欺まがいのブームに、人々が食いついて行くことが大いに予想される。
ましてや、一攫千金を夢見る人ともなれば、取らなくてもいいリスクを取って自滅する…ということも大いにある。
その流れを読んだ上で、回避して手堅く稼ぐもよし、あぶく銭でギリギリの寸止めを狙うもよし…知識のある人ならキチッと儲けられる反面、全体を見るとすごく不安定な状況が続く。
不安定だからこそ、去年思いもしなかったコインが伸びたり…逆に今でもあることだけど、
「このコインが上位にいる意味がわからない」
というコインが、緩やかに落ちてきたり(落ちないと安心してたら暴落したり)するかも。
何が起こるかわからないからこそ、色んな技術をベースにした通貨を調べて、うま~く分散して投資しておきたいところだけど…それがキチッとデキる人ばかりでもないから悩ましい。
5~9月ぐらいは、安定した上昇を見せる…はず。
1~4月は、予備知識が不足した人達によって市場が大荒れして行くことが予想される反面、5~10月には多少知識をつけて投資する人が増えると予想される。
いや、知識をつけなくても、ダメなコイン・ICOが淘汰されるため、投資した人が痛い目にあって勉強するかリタイアするかして、今年の序盤よりもマシな市場ができ上がっていくかも。
他にも、去年の11月から出ていた各通貨の問題点が、開発チームがしっかりしたところであれば解決しているし、逆に開発チームや根幹にある技術がダメダメだと問題が浮き彫りになるため、この時期に上がる通貨がキチッとした通貨だといえる。
大儲けしたい人がひっそりとやってきた下準備や、地道な普及活動の差が付くのもこの時期なので、バカ騒ぎに近い状況が、改善した時こそ、深いことをしてきた人がキチッと結果を出すかも。
大きなコインの争いにも注目だが、個人的にはオタク系のコインがどうなってるかが楽しみ。
Monacoinの人達はもちろんのこと、Zeny、NukoniumやXPなどのMonacoinの後釜を狙うオタク好みで、ファンが多いコイン達がちゃんと時価総額を伴って、来るかどうか…ここがすごく楽しみになってくるところ。(今年序盤の台風の目はXPだと思うけど、中盤の台風の目はZenyとNukoだと思ってます)
10~12月は次の時代に向けた新しい戦いの始まり
そろそろ、まともなICOであったり、金融庁による新しい通貨やサービスに対する認可が出てきて、状況が大きく変わっていくと思う。
1~4月の時点で新しいことを起こそうとしてる人、そういう口実で詐欺を働こうとする人はたくさんいたけど、ちゃんと時間をかけて正規の手続きを踏んでいる人、本当に実態を伴っていてやり遂げられる人達が台頭してくるのはこの時期になってからだと思う。(だから、春先ぐらいまでは新しいことに食いつこうとせず、時間をかけてキチッとしたモノが出てくるまで待ったほうがいいかも。)
ICOやトークンが存在感を増すと、Zaifみたいに色んなトークンを扱ってる取引所がすごく重要になってくる。
1~9月ぐらいまではBinanceのほうで大きな流れが起こってると思うんだけど…日本の金融庁や取引所、ビジネスの世界で起こった流れがいち早く反映されそうなのはZaifではないだろうか?
11月頃にサーバーが遅くて取引に支障が出たことを理由にZaifを毛嫌いする人が多い。
しかし、トークンを含めて最も多い銘柄を取り扱ってるのはZaifだし、
Bitcoin・Monacoin・Nemと当初から扱ってた主要な銘柄はどれも大きく伸びただけでなく、深い意味で注目されてるし、
なによりもすべての銘柄を両替ではなく、きちっとした取引ができる取引所が…日本だと、bitbankかZaifぐらいしかない。
だから、ぼくはZaifを応援するようにしてるわけだが…今年の最初の方はあまり実力を発揮しないと思う。
それは、ICOのトークン自体が盛り上がらず、その一方で無名なコインが盛り上がっているから。
でも、ICOという仕組みがもっと注目され、導入されるようになってくると、Zaifの持っている技術や取引所の仕組みは強くなっていくはず。
そういう意味だと、取引所を今から作る人は、海外のところをいくつかと、Zaifとbitbankを入れておくことをおすすめする。
bitbankは赤丸急上昇中のRippleの取引と、Zaifが落ちた時のバックアップ用。Zaifはトークンを買うため…coincheckは…お好みでどうぞ。(単純な銘柄数だけなら多いけど…Bitcoin以外は両替になっちゃうから、海外取引所を使うべきか悩むところですわなぁ…)
「仮想通貨の予想」と銘打ったものの、「仮想通貨に制度や投資家・周辺産業の知識がどう追いつくか」という話が、今年を読む肝になってくると思います。
投機目的だけだった人がいろんな技術や相場に触れて、好き嫌いがわかってきたぐらいからが本当の意味で仮想通貨が「未来のお金」といえるような形に向かっていく。
でも、今年の最初はまだまだその道半ばで、実験的であったり、勉強不足な人に振り回されている状況だから、それをどう乗り切るかが鍵になってくると思います…はい。
記事の中でも勧めましたが、今から仮想通貨を始める人や、日本でトークンを買いたい人にはZaifをおすすめしてます。
もしまだ、Zaifのアカウントを持ってない人がいたら、これを機会にいかがでしょうか?