前回、イチローだけで打順を組んだところ好評だったので、打順を組めるほどのネタと武勇伝を持ち合わせている選手を考えてたら…中村紀洋さんにぶち当たりました。
ちなみに、中村紀洋さんもイチローと(か、ハマの番長、石井一久らと)同期。
あの世代は何かと伝説の選手が多いのだ。
良さも悪さもハンパじゃない!中村紀洋伝説!
1.デビューが代打ホームラン!
中村紀洋といえば、「豪快なバッティング」のイメージだが、デビューからして豪快。
なんと、プロ初安打が代打ホームランなのだ!
さらに、高卒新人としては清原や田中幸雄以来のパ・リーグでは6年ぶりのシーズン2本塁打。
また、ブレイクするまでに時間を擁してるものの、レギュラーとしてほぼフル出場だった始めてのシーズンでも打率220でホームラン20本を達成するなど、今のイメージを裏切らないフルスイングなバッターだった。
2.歴代でも屈指のチャンスの強さ!
通算満塁ホームラン歴代3位(14本)
通算サヨナラホームラン歴代3位(10本)
通算サヨナラ安打歴代3位(これは出典がリンク切れしてたから確認できず)
通算ホームランでは歴代17位と中村より打つ選手がいないわけでもない。
だが、打ったホームランのタイミングまで配慮すると中村ノリほどチャンスに強い選手はそうそういない!そう言えるほど、勝利を決定づけるところで打つのだ!
3.ゴールデングラブ賞で三塁手部門史上最多受賞
ああ見えて実は守備の人。守備に関する伝説も多く、守備についての伝説の中でも最も華々しく、わかりやすいのが「最もゴールデングラブ賞をいっぱい取ったサード」が中村ノリだということ。
4.3度一億超えの大台を経験するも3度の大暴落を経験!
一時期はイチローに代わり、日本の最高年俸のプレーヤーになった中村紀洋。
ところが、素行や口の悪さで何度クビにされる。
だが、諦めないチャレンジ精神と高い野球センス・天性の勝負強さを活かして、落ちても落ちても年俸を回復させる。
そして、グラフ化させたものがこれである。
中村ノリの年俸遍歴wwwwww : ベイスターズ速報@なんJ
その地位は優勝チームの4番から、キャンプ中に拾ってもらった育成選手まで様々。
特に、全盛期の中村紀洋は5億円の長期契約を結んでいたことから、メジャー挑戦が原因で契約の残った分を功労金として3億円受け取っていたほど。
5.ほとんど三冠王みたいな一冠王(※二冠王も取ったことあり)
いくら守備でも実績があるとはいえ、あくまでも打撃で有名な中村紀洋。
その中でも最もすごい時、近鉄優勝に貢献した時の成績がこれ。
打率.320 本塁打46 打点132(出塁率434)
ただ、この年はチームメイトのT.ローズが55本の本塁打を放った年だから、下手な年のホームラン王よりもずっと打ってるのに、中村自身の自己最高記録なのに、ホームラン王ではないし、首位打者でもない。(ちなみに、首位打者はロッテの福浦和也選手)
6.チームを転々としたせいで、達成者が少ない記録を多く持ってる!
口の悪さや銭の意地汚さから「黒ノリ」というあだ名まで付いてしまうほどの一部では嫌われてる中村ノリ。
実力も人気もあるのに戦力外通告を受け、その都度億の音がつくほどの評価が最低価格まで暴落し、チームを転々とする。
だが、それだけ転々としては復活する中村だからこそ数人しか達成できてない記録をことごとく彼が持っている。
・両リーグでのゴールデングラブ賞受賞
※平野謙・新庄剛志に次いで3人目
・日米通算2000本安打(史上4人目)
※ほとんどマイナーリーグにいたから扱い上は5安打だけだが、それでも記録は記録。
・日本だけでも2000本安打
イチローの達成は難しく松井秀喜も引退してしまったため、両方で達成している人、達成する見込がある人はかなり少ないかも…。
・全球団から本塁打(史上22人目)
ただし、交流戦の影響で今後はノリさんほど転々としなくても達成できる記録になることが予想される。
7.腹黒&失言キャラなのに、ベスト・ファーザー賞取ったこともある
調べながら爆笑したのが、このベスト・ファーザー賞。しかも、キャラが正反対の仲村トオルちゃんと並んで取ったらしい…。
ネットでは近鉄時代から続く失言と金への汚さばかりが語られるノリさんだが、実はテレビに出る時は「子どもがまだ小さいからがんばらないと」と現役にこだわる理由の1つに子どもの存在をあげたり、事実上の引退状態になってる現在は子どもに野球を教えていたりと、子どもに関する話が多い選手でもある。
鬼の目にも涙というべきか…元盟友でヒール系強打者つながりでも有名な清原氏も子どもの話になるとかなり優しい話をする。…まぁ、あんな黒々として言われてもどうかと思うが…。
8.併殺打の記録が歴代4位。ちなみに、あの長嶋茂雄と同じ
現在の野球選手で最も併殺打が多い選手が中村ノリである!!
打撃のリーグ最多も4回だが、併殺打のリーグ最多も4年で4回と言う珍記録の持ち主!
ちなみに、併殺が多いのは足が遅いからでもありそうだが、「右打者の強打者は内野に鋭いゴロを取られてしまうと間に合わない」ため、右の強打者はどうしても併殺打が多くなる。
また、ランナーがいる時に盗塁もバントもさせず、勝負しなきゃいけないと言う理由もあるためある程度チームから信用されたバッターでないと達成できない記録でもある。
ちなみに、珍記録つながりでは盟友清原も面白い話があり、実は死球(デッドボール)が最も多い打者は清原である。
「あまりにも打つから内角攻めをされた」説と「内角攻めをされた清原が内角打ちが苦手でわざと当たるように動いていた」説があるが、よくわかりません。
9.実は投手としてプロ入り。
プロ入り前の話が詳しく書いてるものを見つけられなかったから分からないが、元々は投手とサードを兼ねていたそうだ。プロ入りの際には投手。
ちなみに、ドジャース時代やDeNA時代なども合わせるとサード以外の内野手もすべてプレイしているため、実は「キャッチャー以外の内野は全部できる」という器用な選手でもある。
特に晩年、サードを守らせてもらえなくなるとファーストでのゴールデングラブ賞受賞も狙っていたとか、いなかったとか…。
いや~伝説が多い選手だ!しかも、打順と言う都合で書ききれなかったネタとして。
・強打者として認知される前に手首を何度も手術。話題になってた時には手術した方の手の握力は40ぐらいになってたそうな…。
・戦力外通告後に縁があった落合博満・中畑清は元々中村ノリあこがれの選手。打った後にバットを投げるのは中畑の影響だとか…。
・1年目からフォームの改造を拒否して、ツッパリぶりを発揮。
・黒ノリなんて言われてるけど、引退後は高校野球のコーチにも就任している。
など、色々あるので各自で掘り下げてもらえるともっと面白くなると思います。
ほんと、人生単位でフルスイングだよなぁ…。ホームラン級の繁栄を見せたり、無難に繋がないでチャンスを棒に振ってみたり…。(でも、フルスイングのバカの1つ覚えではなく、)
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奇しくも併殺打記録で並んだ長嶋茂雄さんはむしろサードだから化けた人。
中村ノリを度重なる失言から悪く言う人がいますが、「心にうるせえ」を持って突き進んでいってもらいたいところです。