確かに、中途半端な大学出た人にはタクシードライバーは適職かもしれない…。

はじめに

あとで炎上されたら困るから先に言っておく。

かくいう私も「中途半端な大学出ちゃった人」であり、バイトで就活で「僕と同じ学歴の人がきっと就職していくであろうお仕事」を色々やった当事者だ。

だから、「頭ごなしな批判」ではなく、むしろ「うちら【中途半端な大学を出た人】の世界」だと思って読んで欲しい。

 

ワールド・ワイド・ウェブに公開する以上、読み手がその中途半端な大学出身の俺よりもアホで、または賢いからこそ見当違いなコメントで悪く言うことは仕方のないことだとは思う…。

 

でも、あなた方がどう思うと「うちらの世界では現実」だからな?
全てじゃないけど、「1つ」であることぐらいは尊重したコメントを希望する。

今、タクシー乗務員が来てるらしい

はてなブックマークでは「広告乙」というリアクションしか並ばなかったが、NewsPicksではすごく話題になった記事がある。

新卒が続々とタクシー乗務員を仕事に選ぶ理由|出世ナビ|NIKKEI STYLE

 

本題に入る前に、僕がこの記事を「宣伝乙」で済ませられなくなった理由を話す。

 

それは、社員たちの出身大学を記載した割に…えらく中途半端な大学名が並んでいたことだ。

 

最後のバンドマンの「静岡大学」、記事終盤の「早稲田」はいい。

 

ただ、記事前半に出てきた東京経済大学・立正大学・大東文化大学って大学名をマラソンと野球以外で…特に社員の学歴として紹介している所はほとんど見たことなかった。
だいたいがMARCH以上、悪くても日東駒専じゃないと学歴書いて紹介しない。

 

検索してもらったらわかるが…どれもこれもしょっぱい偏差値の学校。

平たく言えば「試験も倍率もあるけど、入れないとバカ」「…いや、入っても特に大卒が有利になるわけでもない自分の中途半端さしか証明してくれない経歴」「(厳密には違うけど、)2ちゃんねるならFラン扱い」だよ。

 

重ねて言うけど、僕も「しょっぱい偏差値」の学校出たバカだからね?
むしろ、そのせいで他人と思えなくなって読んでしまったんだから…。

 

その中でも、東京経済大学出た人が【外食産業から内定をもらったけど、こっちに来たこと・三連休もキチッとある話が載っていて

「よかったね、よかったね」

と軽く感動した。

 

そんで、その次にコメントしてる立正大学出た人は同級生の倍お金をもらってたと言ってるのを見て

「そうね〜払いの悪い外食やそれに類似する仕事やるぐらいだったら、体力仕事をすること自体を受け入れてタクシー乗務員した方がいいかもね

と感じた。

 

そりゃ全員が全員、外食に就職するわけじゃないよ?
でも、似たり寄ったりのとこに就職するから、大卒なんか名ばかり。
当時から薄々思ってたし、今振り返ればなおさら…。

 

しょっぱいの就職先を知らないからタクシーを馬鹿にできるんだ!!

中途半端な大学の肩書をぶら下げて就活したことあり、名乗った結果同じ大学だと名乗った人も見てるからわかるが、外食とか小売とかには本当にそういう人が多い。

 

事実、大学でインターンシップの募集とか見ても外食・小売・ホテルに加えて…福祉ぃ???

 

大学でやる就活の合同説明会とか行くと…知らない企業だらけで、中でも記憶に残ってるのはいかにも胡散臭そうな不動産屋さん。
他に葬儀屋なんかも目に留まったから印象に残ってる。
まだ「母親を納得させたい願望」が頭の隅にあって躊躇して見に行けなかったんだけどね…。

 

一昔前に、僕はあるところで「ブサイクで外食とか不動産ぐらいにしか就職できないかんじの人」と他人を形容して顰蹙を買ったことがある。
…これは本当にそういう現場を見た上で言ってる。

いつまでも内定の出ない人達しか就活してない時期の説明会とか、あからさまに美男美女率が減る。顔も肉体も。(人の事言えないブサイクだけどね。)
そんで、大学に来ているインターンや説明感を見た限りでは学歴もたいがいな人なんだろう。

 

そんで、やっと就職した所も極端な成果主義か、極端な使い捨てなのだろう…。

 

だからこそ、タクシー乗務員という選択肢は「弱者の選択」にはありだと思った。
肉体労働することや親が喜びそうな仕事を選ぶことを潔く除外できる人には最善の選択肢の1つかな…と割と本気で思った。

 

過去の僕みたいに「学歴のある人がつくようなまともな仕事」「業界単位でもいいから形だけは…」みたいなことを考えるのは…とても今の僕にはオススメできない。

 

うちのバカ母みたいなことを考えてる40・50の読者に言いたい。
子どもを、典型的なサラリーマン像である「オフィスでキチッと事務をする仕事」に入れたかったらMARCH以上の学歴は確保してないとダメ。

 

そうじゃない子どもに、今更大学生になってからハッパかけても遅い。
就職活動自体にああでもないこうでもないとグズグズ言ったり、「大学出てその仕事かよ」みたいなことをメールで送るのは本当に子どもを病ませるか、殺すかしちゃうからやめたほうがいい。

 

…僕は躁うつ病の限界症状出てる時に母親にやられて、酷いことになった。

 

子どもを殺したくなかったら、子どもがアレな仕事を始めることに文句を言わないか、そもそもアレな仕事をしないで済むような学歴と体力とコミュ力を嫌われてでも教育するかして回避しましょうね♪

または、社会人向いてなさそうな子には公務員なり、資格職なり、研究職に回避させるとかね…。

 

子どもに「どういうことだ」とかほざく時点でクソ親大決定ですが、そこにさらに自分の責任とか敗北とかを受け入れられないばかりか今となってはどうしようもないことについて「どうしてあの時こうしなかったんだ」的なことを蒸し返して後ろから蜂の巣にしてくる種類の親は万死に値します。

 

「私は悪くない」

と言う気は一ミリもない。
仮に俺自身がどう思おうが、俺は俺の人生を生きていかないといけないという厳しい現実は揺るがないでしょう。

 

でも、自分がただでさえしょっぱい偏差値の大学に入って就職が苦しいのにリーマン・ショック後でかつ震災の年で、戦後最低と言われる菅直人政権時の就活をなんとかしようとしてる最中に自らの感情の発露することしか考えてない母親を見ると

「僕以外のしょっぱい偏差値の学生には同じ失敗を繰り返してほしくないし、追いやるようなことをする親を減らしていかないといけないな」

とは思うんです。

 

しょっぱい人らも生きていかないといけない。
華々しくなくても、親のイメージ通りじゃなくても…。

 

日本のブログ界隈は…早慶強いし、IT系はそこそこ学歴いいのよ。

「そんなことないだろ!中小企業まで細かく探せば【まともな仕事】は見つかっただろう…」

とか言われそうだから、病んだ後見てきた世界についても書いておく。

 

紆余曲折が長いから先に結論を書いておくと

無理して外面がよく見える業界に入ると、しょっぱい偏差値の人は学歴を超えた何かがないとすごく苦労する

ことをここ数年の間…自分よりも遥かにいい名刺・いい経歴・いい学歴の人ばかりと絡んでいるうちに学んだ。

 

病んでからというもの…主に社会と繋がってる・収入になってるのはブログやブログから来たお仕事だ。(お仕事の方はほとんど公表してないけどね)

 

その辺を平たく言うと…IT系?

港区・渋谷区の綺麗なオフィスで働いているキラキラOLさんが俺を腹の底で嗤ってるのが聞こえるが…そこは誰よりも俺自身が自覚してるからこの場はご勘弁を。

 

まず、IT系には「しょっぱい偏差値の人」がいないのよね…。
実力主義なプログラマーさんだとしょっぱい人もちらほらいるよ?

でも、ブロガー・ライターが関わるようなぐらいの文系よりのIT関係者は…しょっぱい人がなんと少ないか。
ブロガーすら有名な人は早慶・東大。ましてや、ほんまモンのIT企業で自分みたいな学歴の人、見たことない。

偶然潜り込んだITベンチャーのインターンもそうだし、その後ちらほら関わってる人なんかを見てもキチッとしてる。

 

日本のIT業界は…ベンチャーであっても東京の真ん中にいるせいで、MARCH以上の学生がゴロゴロ設立当初から関わってたりする。

これは「興す方」もそのぐらいの学歴がないとできないし、事務とか教育とかITとか…頭脳的な仕事の情報自体がそもそもある程度の大学にしか回ってこないんだよ…。

 

ブログの人気をきっかけに、企業のイベントや、ライターとしての寄稿なんかをすべくその手の人達と関わりを持つこと…あるいは同業のブロガーさん・ライターさんの学歴や職業を見ることが多くなった。

 

でも、やっぱり「しょっぱい偏差値の大学」の人は少数派。
MARCH以上とか、早慶とかそういう人がやっぱり多い。

 

…もちろん、クリエイティビティと偏差値は一致しない。
その証拠に、僕は僕よりも学歴がいい子にブログを教えてるし、教えを請われてる。
僕が就活では入れなかったような誰もが知ってる企業の人がブログ名を聞くと「存じております」と言うぐらいのものができてる。

 

ただ…教えた時の伸びしろやスピード感は学歴がある方がすごい
そういう人が人から学んだり、あるいは時代に合わせてデザインや書き方をアレンジしてくる世界でしょっぱい偏差値の人が生き残るのはすごく大変。

 

それこそ…まだ誰が生き残るかさえわからない時代、文化としての位置づけがアバウトな時代だったら「しょっぱい偏差値」であろうとチャンスはあったよ?
そういう時代の最後に滑り込みセーフで人気ブログを作れたという意味ではぼくはラッキーだったよ?

 

でも、すっかり大局が・勝者が決した今のIT業界は「学んだことをスポンジのように吸収する奴」が勝つ。これは企業の中でも個人ブログでも同じ。
「人気ブログを作れたのはラッキー」といったけど…これから自分よりも高学歴で勉強熱心な層と争わないといけない世界に潜り込んでしまったことは…しょっぱい偏差値の僕には実はしんどいことでもある。

 

今の自分は…就活で候補になってた企業で会うであろう人達よりもできる人・賢い人と一緒に何かをしたり、自分の考えや書き物を読んでもらった上でコメントを頂けて楽しい。自分で自分をラッキーだと思う。

でも、そのラッキーを僕のしょっぱい後輩たちに同じ道を歩んで欲しいかと聞かれたら…そうは思えない!!

 

そもそも…知識の吸収力が弱かったからしょっぱい大学に入った。
その、そのしょっぱい頭で勉強勉強していく…新しい技術であり、手法でありを次々と勉強していく仕事をよりにもよって「スポンジのように吸収する奴」と争わないといけない環境でやり続けることはしんどいからオススメできない。

 

タクシー乗務員が頭を使ってないとは言わんよ?
日進月歩の技術や手法の変更がないとも全く思わないよ?

 

…でも、タクシーは「極端に自分より頭のいい人しかいない世界」「教えたら教えただけ学んでしまうから、すぐに追い越してくる後輩ばかりが入ってくる世界」ではないはずだ。

その中で先行きが明るかったり、きちっと休みが取れる仕事はそう多くない。

 

そう考えると…キチッとした会社であるなら、タクシーもありじゃないかな?と、自分の後輩に対して思う。

 

悪く言ってるのではない。
彼らが無理をして勝算のない競争に巻き込まれるか、もっとお金が貰えない選択肢がゴロゴロ転がってる厳しい現実だ。

でも、それでも!!その中でより良い選択をして欲しくて、こういうモノを書いている次第だ。

 

 

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 あとは…就活の時には学歴で足切りされたり、ほぼほぼ受からないようなところでも、第二新卒で転職するとチャンスがあることもあるのよね…。

 

大学時代には大学が用意してるものや、自分で揃えられるものがどうしようもなかったとして、その結果として【まともな仕事】と呼ばれるものに恵まれなかったとしても、 キチッとした会社で長く経験を積むとその後にチャンスが巡ってくることはあるのよね…。

 だから、就活や学歴にヒステリー起こさずに、キチッと入れる企業・頑張れる企業を選ぶことが大事だよ…。

 

面白いことをやっていれば、自然と面白い人と引き合う

最近、面白い人にかけてもらった言葉です。
今の自分は子どもの頃に、あるいは親に望まれた自分ではないですが、そういう言葉をかけてくれる人と会った時に、今の自分でよかったと思えるのです。

 

 

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