「人の悪口は言わない方がいい」のは誰でもわかってると思う。
他人に対してだけではなく、自分の損得・メンタルの安定を考えても悪口は言わない方が良い。
しかし、「悪口を言わない方がいいから言わない」と割り切ってできる人はそんなに多くない。
そこで、今回は「悪口を言わなくなる人のメカニズム」とそのための方法を書いていきたい。
…が、その前に「悪口を言ってる人と、言ってない人の差(悪口格差)」が大きいテーマから探してみたい。
悪口格差が大きいのは異性の話と、仕事の話
鶏卵な話かもしれないが…異性の話と仕事の話は、悪口を言ってる人ほどうまく行ってないし、楽しんでいる人ほど成功している。
また、鶏卵かもしれないが…異性の話も仕事の話も、悪口を言ってる人ほど難しく考えすぎていて、うまく行っている人こそ(本当はすごく難しいことでも)簡単そうに言う。
やっぱり、鶏卵な話になってしまうのだけど…悪口を言っている人は全体から見たら小さいことにつまづいているが、楽しくうまく仕事や恋を乗りこなしている人は広く遠くを見渡す視野を持っているから安定して脱力している。
自己啓発本に書いてありそうな話だけど、本当に「できてる人とできてない人の会話」はこういう感じになるから、しょうがない!!
例えば、ぼくができない側にいる時には「なんでそんな小さなことにこだわってウジウジしているんだ」という風に言われてしまう。
例えば、ぼくができる側として何か意見を求められると「あなたが見ているのは一部であって全部ではないよ」「気にしすぎだよ」と声をかけることが多い。
恋と仕事に【悪口格差】が多いのは、慣れないうちは一度経験したトラウマ、トラウマから来るイップスにハマってしまう事が多いから。
しかし、恋と仕事は数をこなすと、たいていの人はある程度できるようになるため、「難しく考えていた」「もっとどっしり構えていればよかった」と学習する。
結果、悪口を含めた「無駄な波風」を立てなくなっていく。
恋と仕事は悪口格差も多いが、立場逆転も多い
「恋と仕事は数をこなすとある程度うまくなる」と書いたが、これは同時に悪口格差が大きさの要因でもある。
(実際には考えすぎてるだけだが、)恋愛なら経験があるかないか…YesかNoかで立場がカラッと変わってしまうように経験が少ないと思ってしまう。
仕事のことでも、ついつい肩書や給料が変わってしまうので、ある仕事をやったことがあるか…人の上に立ったことがあるか…ある一定の肩書を持ってるか…YesかNoかで壁ができたと思ってしまう。
また、日が浅いうちは一度恋人ができたぐらいで調子に乗ったり、仕事で認められたことで調子づいてしまう。
※本人は単純に嬉しいだけで自覚がなくとも、周囲からはイキってる、調子に乗ってると言われるような振る舞いをしてしまう
恋なんて明日振られるかもかれないし、仕事だって立場が変わった上での苦労がわかってくるかもしれないけど…「俺は悪口を言うしかない立場から、卒業できた!」という気持ちになってしまう。
…パイロットの自信曲線ってやつかな?
それが当たり前になるまではついつい自信過剰になってしまう。
「パイロットの自信曲線」通り恋愛経験を書いていくと
彼女ができる→
自信をつける→
振られて自信喪失/運が悪いと苦手意識が芽生える→
傷が瘉えてきた頃に、また彼女ができる(女友達からも貪欲に学ぼうとする)→
振られたときのことを覚えてるから自信過剰にならない(けど嬉しさがにじみ出てくる)→
振られないように大事にする→
恋愛に真剣になった結果、今の恋で学ぶことを増える
って感じだろうか?
「彼女ができる」の部分を「仕事がうまくいく」とか「ゲームに勝つ」と置き換えて行けば、よほどひねくれたやつでない限りは、こうやって自信をつけていくと思う。
悪口格差から学ぶ悪口を言わない方法
悪口を学ばない方法は5つ。
これを恋愛の話を例に見てみよう。
強い立場になって、開き直ってポジショントークをする
昭和の亭主関白の時代なら別として、ここ最近の既婚男性は結婚すると急に女の悪口を言わなくなる。
それまで、「若者の味方」みたいな顔をしていたり、「ふしだらでも自由な交際をしていいじゃないか」とか言ってた知識人でさえ、結婚して子どもこしらえると「いい大人ヅラ」「父親ヅラ」しだす。
誰とは言わないけど!
結婚して人が変わるような男は男女問わず、信用しちゃいけないですねw
どんなかっこいいこと言ってもその時の気分であって、思想とか信念じゃない言葉の軽い人が恥も外聞もなく、人様にしてる…これはアンガーマネジメントとして正しくとも、人間としては最低ですね!!
ただ、最低で迷惑に見えるこういう連中たちからも学ぶことはある。
それは、得体の知れない相手を知る・心を通わせる事で、「知らなくて怖かったが、ある程度わかったから怖くない」と言う状況。
これぐらいならよくあることだし、大事なことだと思う。
経験と試行錯誤で自信をつけると、避けるべき相手がわかる
僕なんかはこのパターンで、母親恐怖症から女性に対して不信感を持っていたが、深く話せる女性や、色々とお世話になった女性・良くしてくれた女性をふやしていくうちに
「俺が苦手なのは、オカンであって、女性ではない」
と気づいて、おっかなびっくりお付き合いすることが減った。
かのブルゾンちえみは、
「地球上に男は何人いると思ってるの?…35億。」
という名言を放ったけど…逆に言うと女だってそのぐらいいるわけ。
だから、一人二人苦手な女性に出会っただけでくよくよしなくてもいいはず…。
就活とかでも、「1社不採用だっただけでしょ!…日本中にいくつ会社があると思ってるの?」って言うじゃないですか…。
頭ではそんなことわかってるよ?
でも、自分とは立場の違う人・組織に全否定されたり、苦手意識が芽生えると全部がダメなように感じて精神的に追い込まれてしまう。
だから、どうにかして突破口を見つける。
趣味の話なら女性と盛り上がれる、一緒に美味しいもの食べて町を歩く遊びなら僕だってできる。
好きな子を見つける
意外と有効な手が「好きな子を見つける」と言うもの。
かつては女性への苦手意識から、すごく悪口が多かったぼくが減らすことをできたのは、「経験と試行錯誤で自信をつけた」のもあったが…もう1つは「久しぶりに好きな子ができた」こと。
しかも、デートまでしてきた。(※ぼくがデートだと言い張ってるだけ)
デートの様子:想い人に「(私に彼氏がいて、告る前に失恋したショックから)立ち直りましたか?」と言われた話
特になんにもなかった。
…ただ、その子が120%ぼくの好みだったせいで、「こういう女の子もいるなら希望が持てる」と思えるようになって、女性への苦手意識や悪口が減った。
苦手な女性、話が合わない女性を基準に置いて「これだから女はバカなんだ」と言いたくなるところで、彼女を基準に置くと「女が悪いんじゃない。バカが悪いんだ」と思うようになった。
いや、彼女とぼくの意見が合わない時もあるんだけど、
「彼女なりの立場や考えがあるんだろう」
という、相手への思いやりを働かせようとする自分が出てきた。
本当は一生一緒にいたいし、誰にも見せたことのない顔を自分にだけ見せてほしいし、人に見せられない程の甘いやり取りとかもしたいよ?
でも、人生を一歩前に進める、悩んでることを吹っ切るだけなら「好きな子ができるだけ」だって大きな進歩なんだよ。
憧れや愛情は、ポジティブになるためにとてもいい薬なんだよ!
どうでも良くなるほど夢中になることを見つけて解脱する
オタクな人はこういう対処で対抗する人が多い。
例えば、すごくディープな理系趣味な人、eスポーツとかやってる熱心なオタク…こういう人は、女性の悪口以前に、そもそも女性の話さえ出なそうな雰囲気を持ってる。
女性がいる世界が完全に別世界で、下ネタや恋愛の話が出てもどこか「遠い世界の話で、現実感がない」といった感じに話す。
そのぐらい縁遠い所に、自分が夢中になれて幸せだと感じることを持っている人は…ホントそんな感じ。
ネガティブな連鎖・集まりには加担しない
「オタクたちで集まって楽しいことをしていれば、幸せで悪口が出てこない」
という側面がある一方、逆に「中途半端にオタクに打ち込めてない奴らの集まりでは悪口ばっかり」ということも多い。
インターネットで悪口を書いている種類のオタクなんてまさに「打ち込めてないから不満たらたらなオタク」が多数を占める場所が多い。
悪口を言わないように努力している人は、こういう連中が悪口で盛り上がってる場所を見つけた時には関わらないこと!!
いくら正しいことを言っていても、そういう人と関わったり、偏った話題を当たり前に受け入れていく空気にいると、ついつい違う場所でも「ウケる」と思って人の悪口を言ってしまうから。
女性が苦手な人同士のトークから恋愛に役立つノウハウは転がってない。
仕事の愚痴が転がってる場所で生まれたアイデアの大半は「実現できないか、いざ実現しようと旗を上げても味方してくれない人達と作ったアイデア」であることをもっと自覚した方がいい。
あるいは、そういうものが楽しく感じる時もあるだろう。
でも、そういうものの多くは精神的身体的に疲れている時で、そういう時はついつい毒々しいことを言ったり、気が大きくなって注目され違ったりしている時だから…一呼吸置いて落ち着いたほうがいい。
悪口が楽しいと感じる時、あるいは楽しんでる空間には関わらない。
そういうことをすると自分もどこかで言われるか、悪口を言う人の判断基準や道徳観念に汚染されてしまうから、程よい距離感を保つようにした方がいい。
まとめ
くどいようだけど、異性の悪口や仕事の悪口がポピュラーだから落とし込んでいるけど…法則自体は他のことでも同じ。
たいていのことは
・一度結果を出して開き直ってしまえば勝ちだし、
・試行錯誤で慣れてしまうと漠然とした不安はなくなるし、
・憧れや目標を見つけると辛いことも我慢できるし、
・苦手なことで張り合わないで、得意なことで強い自信を持ってしまえば、報われてないことがあっても我慢できる。
・他人が言ってる悪口や悪口が平気で出てくるゲスなノリについつい乗っかっているうちに、悪口が簡単に出てくる人間になってしまう。
表面的には誰かに怒ってたり、何かをボッコボコにしないと気がすまない…そんなふうに見えるかもしれないし思ってるかもしれない。
ただ、よくよく怒りや乱暴な素行を克服できている人は、誰かよりも自分の不甲斐なさに怒っていたり、どうしてわかんないことにもどかしくなっていたり、自分が考えているようで実は考える能力がないから人と同じような悪口を言って怒って気分を紛らわしている。
そう考えると「悪口を言わない」って言うのは、深い意味ではアンガーマネジメントでもあり、自分の人生や人脈をよくしていくライフハックである。
そういう意味ではもっと注目されていい技術だと思うのだが…。
恋愛の悩みを克服するのに役立ったマンガ。
「試行錯誤」にも重なるかもしれないけど、「うまく行った時の感覚を忘れない」というのも実はとても重要なのだと思う。このマンガは「恋愛がうまく行った時の感覚を思い出させてくれる」から、僕が女性への苦手意識から立ち直る時にすごく役立った。
もし、いいイメージが思い描けないで悩んでいる人がいたら、是非読んでみてください。