2018年上半期に紹介した・たまたま読んだマンガまとめ

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以前、2017年に紹介しようと思ったけど、ボツにしたマンガをまとめたところ思いの外好評だった。
読んだけど、紹介をも食ったマンガまとめ(2017年版)
この記事みたいにカタログや広告を眺めるような感覚で、マンガの情報だけを羅列して紹介するタイプが好きな人もいる。

そこで、今回は2018年の1~6月に紹介したマンガを羅列して紹介したり、今密かに読んでるけどブログで紹介する時期ではないマンガ(遅すぎるもの・早すぎるもの両方含む)を記事にしてみたい。

 

2018年上半期に紹介したマンガ

2018年の上半期だけで、9作品新しい漫画を紹介した。
良作に絞って紹介しているとはいえ、この数は少ないから、下半期はもうちょい紹介できるように頑張りたい。

ただ、良作でかつあまり取り上げられなそうな作品に絞って紹介しているだけあって、作者の目についてマンガ家さん自ら取り上げてくれている作品も多い。
なんと9作品中5作品は作者からTwitterでリツイート・ふぁぼられていて、作者が紹介記事を読んでくれたことを伺わせている。1作品だけ僕から作者にコンタクトを取ってしまったが、4作品は向こう側から見つけてくれている。

そんな厳選された9作品なので、どれを読んでも面白いはず。
人を選ぶ作品ではあるかと思うけど、わかりやすい駄作はないかと思う。

薬屋のひとりごと

これ、大変珍しくて、マンガ版が2つある。
ぼくがおすすめしたいのは薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~いうサンデーGXからでているやつもある。

個人的には先に出たし、イラストがキレイなガンガン版をおすすめしたい。

2つもマンガ版が出るだけあって、お話や世界観など原作に由来する部分がクオリティはすごく高い。

ラノベには珍しい中華風ファンタジーだし、
主人公の猫猫(マオマオ)を美人に描きすぎないことで本当に実在しそうなリアリティの高い女性像が描けているし、
知識や心理描写に使い古されたものは少なく、無理がなくなおかつ目新しいトリックやストーリーが多い。

それが、「日本文学の墓場」とまで揶揄されるほどクオリティが低い作品の多い「小説家になろう」から出たというから驚きだ。
なろうから出た作品の中でも、出版社で扱われる時期が遅いため、なろうの中でよくある仕込みの可能性も低い。

いい意味で作品の評価だけで成り上がった作品なので、ぜひとも読んで欲しい。

フットボールネーション

この作品は…マンガ自体を紹介したというよりは…マンガの中で触れられた体の使い方について紹介した。
フットボールネーションの「もも裏歩き」はマジで痩せるので、おすすめ!!
実際に、マンガについて触れられた体の使い方を2週間試したところ、他の運動ではめったに使えない筋肉を鍛えて、足腰が痩せて締まった。

サッカーマンガというよりは…日本のサッカーが欧米のサッカーに追いつけない理由をフィジカルに絞って体の使い方や筋トレについて語られている作品。

マンガとしてストーリーや画力がずば抜けて高い作品ではないのだが、作品の中で語られている筋トレやフィジカルの理論を読むと…すごく面白い。

「なら監修している人の著書を読めばいいじゃないか?」
と思うかもしれないけど…マンガだからこそ図解されていてわかりやすいのが面白い。

正直不動産

不動産業界の闇を取り上げたマンガ。

嘘をついたり、不都合な真実を伏せることでお金儲けをしてきた不動産屋さんが嘘をつけなくなってしまう。
かつてはナンバーワン営業マンだっただけあって、相手も気づかないことや、相手が儲けるためのトリックを気づいて、不正を暴く側に回る。

明確に違法なものから、不動産業界の悪しき慣例まで様々なことを取り上げていく経済マンガであり、同時にミステリーのような側面も強い。

ぶっきんぐ!!

元々は街の本屋さんで書店員をしていた作者が、その現状をマンガにした作品。
フィクションという体を取りつつも、実話に基づいた書店の裏側が描かれていて、すごくためになる良作。

テンポがよく、イラスト表現がスタイリッシュで、テーマも素晴らしい。
ただ、短編・中編を中心とした作品群なのでストーリー的にすげー面白いかと言われると疑問。

少なくとも僕は「こんなに難しいテーマを中編でやらなくても」という疑問があった作品。

だから、作品自体の思い入れは少ないんだけど…一時代を語る上では外せない作品でかつ、なにかをがんばってる人には勇気を食える作品なのですごく好き。

漫画アシスタントの日常

ここ半年で一番思い入れがあるのがこれかな。

…というのも、辛辣で強い言葉が並んでいる作品。
そのことを理由にAmazonでは評価が芳しくなかった。

しかし、実際に読んでみるとそのどれもが現場での経験談に基づいている強い言葉で自分もブログをやってて感じていることを代弁されていたため、強くこの作品をプッシュした。
マンガ「漫画アシスタントの日常」は全編パンチライン!クリエイターもオタクもぶん殴ってくるぞ!!

これが、作者の目に入って取り上げられた。
その事もあって、この作者の作品を色々読んで、それもまたかなり面白かったという思い出深い作品。(同人誌になってるけど、商用誌には出てないオリジナル作品がけっこうあるのよね…)

どんな作品かと言うと…
マンガ家のアシスタントさんとして現場を渡り歩く女性が現場で技術を披露したり、ダメな先生を張り倒したりしながら生活してる作品。

現場についてのルポとして読むもよし、技術指南書として読むもよしで、マンガオタク必見の作品。

 

ぜっしゃか!

単純なクオリティだけなら ここ半年で一番面白かった作品!!

でも、内容がマニアック過ぎて、イマイチ評価を伸ばしきれなかった作品。

というのも、
「今は作られていない車(絶車)を直したり、思い出を語ったり、紹介したりする作品」
というすごく攻めてる作品だから、紹介しても興味を持ってくれる人が、すごく限られてて、ぼくの力では紹介しきれなかった作品。

 

作品の感情的でマンガ的な演出や画力がすごく高いんだけど…その部分を中心に紹介してもなかなか手にとってくれる人を作れなかった自分の力不足を痛感した作品。

そこで、ぼくの手に負えないと紹介する前に判断して、友人の車オタクに依頼して…紹介記事を書いてもらった。
漫画「ぜっしゃか!」は60代の車好きにこそ読んで欲しい
その道の専門家でさえ、「60代の人じゃないとわからない」「親の影響や昔の車を見に行くような人でないと、キチッとついていけない」というほどマニアックで、予備知識を解説するだけでも1つの記事ができてしまう…という作品。

ちなみに、ぼくが紹介するとこうなる。
マンガ「ぜっしゃか!」はマニア達の楽園である!!
もっとマンガ的な完成度について書いた記事。

車の予備知識がなくても、素朴な絵柄と、昭和由来のコスチュームなど楽しめる作品だから…「完成度だけなら」という枕はつくけど…本当に完成度高い。

恋愛3次元デビュー

女性の中でも「喪女」と呼ばれる本当にモテたことがなくて恋愛経験のない女性マンガ家が書いた恋愛奮闘記。

 

言っちゃ悪いけど…女性向けのフィクションや女性の作家が描いた作品って、彼氏がいて当たり前だから…恋愛絡みの描写には、ある程度の恋愛経験がないと共感できない作品が多い。

そこを、恋愛経験がない人でもきちっと読めて、それでいて本気で相手への尊敬が感じられるような作品は本当に少ない。

単純に恋愛系のマンガとして高度でかつ交換が持てて好きなんだけど…この作者がとんでもないオタクでかつ変わり者だから、画像つきで紹介すると、次々に引用したいコマがあるので、レビューにした時に楽しい。
マンガ「恋愛3次元デビュー」は…オタクが恋愛・結婚する上ではすごくバイブル!

 

さっき「クオリティならぜっしゃかが一番」と言ったけど、一番読んでいて気持ち良かったのは恋愛3次元デビューかな。
恋愛3次元デビューは三部作なんだけど…この人の作品はクオリティが安定していて読みやすく、なおかつ不快なシーンがほぼないからおすすめ。

スーパーカブ

今回紹介したマンガの中で一番人を選ぶけど、
「このイラストや演出がわかる人とは、いい酒が飲める」
という趣味100%で紹介した作品がこれ。

スーパーカブを買った女の子が、そこから生活が一変していく話なんだけど…凄まじくストーリー進行がめっさ遅い代わりに、等身大のキャラクターの時間感覚が素晴らしくて
「そうそう。内向的で自己肯定感が低い人間の生き方ってこういう感じなんだよ!」
と共感させられた作品。

 

本当はさっき紹介した車オタクや知り合いのマンガオタクに紹介してもらう予定だったけど…紙媒体で出ている本の帯が藤村Dだった時に
「どうでしょうお墨付きなら読みたい!」
と、ハート鷲掴みの素敵な帯を見て、購入を決意しました。

絶滅酒場

これは攻めどころがすごかった。
マンガでしかできない作品だからほんとすごい。

何がすごいかと言うと…会話自体は死ぬほど当たり障りがないのに、それを絶滅種の動物達でやるだけで、驚くほど斬新な作品になる。

たったそれだけのシュール系のマンガだけど…その「それだけ」が見たこともない画を生むため、マンガを読んでて「なんじゃこれ!!!!」となる作品。

「とりあえず、読んで」
としか言えない。
内容自体がすごく知的なのに、シュール加減なギャグマンガで爆笑するから。

紹介しないけど、読んだ作品

ここからは駆け足で紹介するね。

ひとりぐらしのOLを描きました

最近、LINEマンガで読んでる。(※毎日1話づつだけど、無料で読めます)
特に頭をつかうわけでも何でもないんだけど、作品の半分以上がバットエンドになる5~10ページの短い話が詰まってる短編集。

ガッツリ紹介したいような斬新さがあるマンガではないけど、癖になる作品です。

弟キャッチャー俺ピッチャーで!

同じく、LINEマンガで毎日読んでる作品。
野球マンガとしてのアツさと、野球への理解が両方入っていて安定して読める作品なので読んでる。
20冊という野球マンガにしては短めな作品なので、最初から最後まで読みたい人にもおすすめ。

ちなみに、「月刊少年ライバル」の創刊号から最終号まで連載され続けた作品なので、「この作品のために雑誌1つができ、雑誌1つが潰れた」というぐらいには影響力のあった作品。

女性刑務所へ入ってました

これも、ネット配信されてた時に無料で読めた作品。

Amazonでの評価は散々だけど、ルポとして はけっこう面白い。
マンガとしての画力や演出力がすごい高いってわけじゃないけど、本の代わりに情報として読む分には問題ない画力で読みやすい構成。

風の大地

理由はよくわかんないけど、マンガワン連載でも何でもないのに、ずっとマンガワンで何十冊分読める作品。

マンガワンの新興勢力のマンガ群がことごとく連載終了した時期に
「マンガワンで読むものがなくなってきたから読むか」
と軽い気持ちで読み始めたら、思いの外面白く、今46巻まで読んでしまった作品。

淡白なおっさん向けのゴルフマンガだけど、コメントで盛り上がりながら読むと楽しさが倍増して楽しい。

ダンベル何キロ持てる?

マンガワンのマンガで好きなマンガをもう1つ。
1話からリアルタイムで読んでたけど…ブログで紹介しよう、紹介しようといううちに作品のほうが4巻まで出ちゃったから、紹介できてないマンガ。また詳しく取り上げるかもしれないけど、とりあえず、ざっくり紹介。

 

内容は様々な筋トレの方法を紹介していくマンガ。
ただ、男性向けの作品だから、毎回筋トレしている女の子がセクシーに描かれるため、そのイラストがメインなのか、筋トレの実用書なのかよくわかんない不思議な温度感がある。

だから、ちょっとゲスな感じがあるかなぁ…。面白いけど。

ラーメン食いてぇ!

Amazonでやすかったから読んだのですが…思いの外面白かった。
ラーメン屋さんにまつわる人間ドラマなんだけど…すごく面白い。
またラーメンについての価値観も最近、ラーメンにもやもやしていることを言ってくれてて、共感させられた作品でもある。

牧場OL

 

Amazonでやすかったから買った作品。

食品メーカーに就職した女の子が北海道の酪農家のもとに派遣されて酪農に取り組むマンガ。
内容自体はけっこう面白いんだけど…このジャンルは「百姓貴族」や「銀の匙」という上位互換があるせいで、「これ普通に紹介してもなぁ…」的な感じになってしまって、ここで名前を出すことにした作品。

…アレです。高校野球とかでよくある「それなりに強いんだけど、相手が大阪桐蔭(PL学園、横浜高校などの優勝候補)だったせいで、すごく弱そうに扱われてしまう」的なやつ。

 

なまじ都会の人が田舎に入っていく話だから、ゆるい。
きららの作品だから、女の子かわいくて、ほのぼのやからゆるい。

荒川弘の農業系作品って、どことなく農家の仕事の大変さにやさぐれたというか、諦めたというか…そういう部分があるんだけど、そういう雑味を取り除いて、上澄みを読ませてくるから…そのへんの部分で人を選ぶ。

 

知識としてすごい詳しいし、女の子もちゃんとかわいく描かれてるけど…内容のハードさの割に【読みやすすぎちゃって】ねぇ…。
ただし、これは読んじゃった順番が悪かったぼくの感覚の問題だから、単体ではかなり面白いので…ぜひ読んでみてね。

 

今季読んだマンガの紹介は以上です。
また半年後に似たようなものを書くので、オススメのマンガ等あれば、コメントやツイートで教えてください。

どうもありがとうございました。

 

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