なぜお金持ちの家はキレイなのか?

(※結論だけ読みたい人は後半の「金持ちの家がキレイな5つの理由」からどうぞ。考え方までガッツリ読みたい人は、前半からじっくり読むともっとわかりやすく読めるかと思います)

 

最近、捨てられるものを見つけると嬉しい。

ぼくの家は狭いから捨てるものが見つかった時は
「やったー必要なものを置くスペースができた」
「無駄なものをもう管理しなくて良くなる」
と喜んでいる。

しかも、物を捨てたり整理すると決まってその後に調子が良くなって、儲かって回り回って部屋にいいものを置くことができる。
そして、またいらないものをみつけて捨てることになる。

お金持ちも人間。だから、一人で管理できるものは変わらない。

学生時代に、タイトルからしてうさんくさい自己啓発本の中に面白いのがあった。
お金持ちになっても自分で管理できるものは増えない

もちろん、人に管理させたりより大きなものを管理できるようになるかもしれない。
しかしながら、お金持ちだろうが貧乏だろうが増やしようがないものもある

例えば食事の量。
お金があって広いキッチンや冷蔵庫を持つことはできるかもしれない。
だけど、摂取できるカロリーは変わらない。

例えば洋服を着る数。
偉くなれば、色んなシーンに合わせた服が必要になることはあるかもしれない。
だけど、必要な私服なんて、10日分ぐらいのローテーションと冬用のジャケット(仕事によっては私服少なめでスーツ多めなどの個人差が出てくる)ぐらいあれば十分で、お金持ちになってクローゼットが10倍になっても服を着る機会が10倍になるわけじゃない。

テレビ番組の豪邸紹介では、びっくりするほど広い衣装部屋があるのは定番だけど…じゃあ、お金持ちが1年以内に来た服は何%かというと…多くても3割ぐらいだと思う。

捨てなくてもいいスペースが増えるのはお金持ちの特権だ!
しかしながら、お金持ちになったからと言って、使うものが部屋のスペースほど増えたりはしない。コレクションを趣味にできるだけで、別に使うものは増えない。

確かに日本の住宅は狭いし、東京ともなれば、部屋を1つ増やしたり広くしただけで家賃がべらぼうに高くなる。
年間で20万30万…人気の街であれば、もっと高くなる。

でも、広くする必要があるスペースって、家事を手早く進めるために必要な家電を置けるぐらいのスペースが増やせればいいだけであって、田舎の一軒家やアメリカ人が住んでるようなだだっ広い家に住む必要はないんだよ。

流石にコンロが1つのキッチンで、まな板や冷蔵庫を置くのも困るほど狭いと「これで自炊は厳しい」と思う。キッチンやお皿の数だって「最低限のライン」はある。

だけど、それを超えてしまうとあとは…趣味なんだよねぇ。

コシノヒロコが持つ芦屋の豪邸が金持ちの本質を教えてくれる

日帰り銭湯でテレビを見ていたところ、深イイ話でコシノヒロコの豪邸を公開する回だった。

どのぐらい豪邸かと言うと8LLDDKKの家に81歳のコシノヒロコがたった一人で住んでいる。
専用の衣装部屋はほとんどブティックそのもので、ペット専用の部屋とプールまである。

本人は仕事でほとんど家に帰れないようだが、月に1回エステをしてもらうための部屋や、若いイケメンに料理を作ってもらうキッチンも完備してる。
しかも、もう1つ昔の自宅があって、そこを安藤忠雄に改装してもらって、ギャラリーとして無料で公開しているという。

記事の前半で書いた
「自分で管理できるものはお金持ちになったからといって増えるわけじゃに」
は頭ではわかってたが、本当に豪邸に住んでいる人を見ていると
「たしかに、部屋を増えた分だけ自分にとって大事なものを置いておくスペースは増えるけど、増えた分の部屋は自己表現のキャンバスでしかないから、毎日使うわけでもないし、毎日必要なわけでもないんだなぁ
と、自己啓発本に書いてあったことを痛感した。

自己啓発本を書いた人は本当にお金持ちにたくさん会っていくうちにそれを学んだそうだけど…実際にそういう人間を見ないとイメージできないので、テレビでありがちな「有名人・お金持ちの自宅公開」がすごく考え方を手助けしてくれた。

 

もっと極端なことを言うと、お金持ちまで行くと仕事による移動・帰れないことが多すぎて家自体いらないか、仮のものでいい。
所有する必要がなく、うまく渡り歩けばいいから、家がどんどん趣味でしかなくなっていく。(だから、庶民と言えの存在意義が異なる)

思い出してほしい。
テレビで公開されてるお金持ちの家って、生活感がないほどキチッとしている家が多いでしょ?
「どうせ、お手伝いさん的な人がいるんでしょ?」
というのも正解だけど…そもそもがお金持ち本人が家にいないから結果的にそんなに散らからないし、汚れたり生活感が出たりしない…

もちろん、一点集中の人で、飛び回っている人よりかは生活感が残っている人はいるけど…彼らは家を豪華にしたり、家を使って自己表現をしていくことよりかは別のところにお金使ってたりする。

そう考えると、お金って必要なものが一通り不自由なく揃えられる資金さえ確保してしまえば、あとは趣味や自己表現の領域なのよね。
資産の数字で自己表現するのか、大きな家を買って揃えたもので自己表現するのか、ライフスタイルや仕事に投資していくことで表現していくのかは人それぞれだけど。

同時に、お金持ちであればあるほどムダ使いはしない。
庶民の言う「生活に必要なものだけを買う」という意味ではなく、「自分でもよく理由が説明できないようなスペースやお金の使い方をしていない」という意味でムダ使いをしてない。

一見ムダとも思える贅沢にも自分の表現が詰まってたり、
一見生産的に思えない宇宙事業への投資や、慈善事業も自分がお金をかけることに寄って自分の中で必要なリターンが得られる投資を選択していたりする。

一時期、「庶民の感覚のある政治家こそ素晴らしい」「1000円カットで髪を整える野田総理は庶民宰相で庶民の感覚の分かる素晴らしい政治家だ」なんて論調が流行ったけど…税金をいっぱい払ったり、世の中に大きな影響を及ぼすほどの会社を経営するのは大金持ちなんだから、金持ちの気持ちや、金持ちなりの合理性がわからないとそれもそれで危ないんだよね。

まとめ:お金持ちの家がキレイな5つの理由

「タイトルのお題についてほとんど話してないじゃないか」
と言われても困るので、今まで話してきたことをまとめていく。

1.お金持ちも庶民も管理できるものは大きく変わらない

食事の量や着る服の量ネットの利用時間(見ることのできる端末の量)とか、使っているお財布の数とかもそんなに変わらないだろう。

「金持ち≠物持ち」
で、必要なものを必要最小限持てばいい。
必要最低限や、使えるスペースが広がることで大きな効率アップが見込めることもあるけど…スペースの方が人間が使える量を超えると、モノを増やすよりも質を高めることにシフトしていく。

お金があることでより長持ちするものや本物を使う方に向いていく。

スペースが広いからと言って、何でもかんでも買い込む人や自分の使うもの以外にお金をかける人はお金なんて貯まらない。

2.庶民がスペースを広げるのは必要性、金持ちは趣味で広い家に住む

正直、必要な量のスペースなんて2DKぐらいでいいのよ。
料理をするところ、食べる/くつろぐところ、寝るところ、(仕事柄によっては)作業場…この3つがあれば回るんだよ。

外に働きに行く人は作業場がいらないから1DKで十分。
1K、1Rとなると寝るところと、食べる/くつろぐところが一緒になるからモノを管理する上で臭いや衛生上不便なことが出てくるから好みが別れるところだけど。

家族で済むなら、人数分の部屋を増やしていく必要はあるけど、一人で住む分には、部屋なんて2、3つあれば十分。(都会だとこの2,3個の部屋を確保するのがそれなりに大変で、部屋1つの狭ーいスペースで回すんだけどね…)

豪邸になると部屋の数が驚くほど多かったりするけど、多い分はあくまでも部屋を持っている人の趣味
自己表現とか、趣味をやるためのスペースとか、自前でなくてもいいものを自前でやるためのスペース。

3,お金持ちはそもそも忙しくて家に帰らない。庶民は単純労働か暇人だから家にいる時間が長くなる

もちろん、普通の人も忙しい人や泊まり込みのデスマーチをやる場合もある。(で、残業代がキチッともらえる会社だと本当に貯金だけがゴリゴリ溜まっていくんだけど…ここでは別の問題なので省略)
しかし、お金持ちの場合はもっと「今日は東京、明日は関西、明後日は海外」みたいな人が平気でいるから…家で趣味を楽しむという種類の散らかり方はしない。

だって、散らかす時間がないから散らかりようがないし…。

4.便利はお金で買えるからお金がある方が散らかりにくい

これは言うまでもないですよね。

スペースがあるほど片付けやすく、便利な家電を買うほど片付けは楽になるし、もっとお金持ちになると人に管理させることで自分は片付けさせなくても…なんなら片付けが苦手でも片付けてくれたり、ホテル住まいになったり…とにかく、自分で片付けない所まで行く。

家事や片付けが苦手ならお金で殴ればいいんです。
…殴るお金がほしいですよ…ほんと。

 

5.行動力がある人がお金持ちになるので、豪快に片付けてしまう

もちろん、散らかってる金持ちもいます。
YouTuberのヒカキンさんなんかは家が散らかりがちなお金持ちなんだけども…彼のすごいところは散らかった部屋をごっそり片付けてしまうところまで動画にしてしまうところ。

大掃除の動画とかも定期的に上がるのですが…ぼくが見ていて一番面白かったのは、なんと言っても玄関が散らかった時の動画でした。

最初はこんな感じ。

ただ…これが、あれよあれよという間に片付いていって、ちゃんと普通の玄関に戻っていく。
仕分けただけとは言え、30分かかってないし、ほとんど休みなくキビキビ動いて片付けを済ませてしまってるから…すごいものだ。

 

ヒカキンさんに限らず、お金持ちになる人って行動力がすごい。
行動力の方にスポットを当てずにお金持ちなところにばかりスポットを当てる人は、
「100万円をすんなり寄付した」
とかそういうところにばっかりスポットを当てたがるんだけど、片付け1つもやると決めたら動画にして、時間計って、ガツガツ片付けていく。

お金持ちの行動力に気づかされたブログレッスンでの体験

ぼくね、ブログレッスンと称して、「ブログを教えてご飯をおごってもらう」という試みをやってるんだけど…来る人の7割がお金持ち。
「ご飯を奢る」といっても、これは「お財布事情に配慮して、あとはお気持ちで」ぐらいのさじ加減が効かせられるように決めたルールなんだけど…わりといいものを奢ってもらえる事がある。

ラーメンで済ませた人から、はしご酒させてくれた人まで色々いるんだけど…そもそもぼくのブログをチェックした人の中でも行動力のある人しか来ない。

他にも、検証と相手の人格を探る一環として「川崎の街を同じコースで案内する」という実験もしてみたのだが…後にお金持ちになったり、今現在お金持ちな人は行動力がすごい。
ある人はホームレスに声をかけようとするし、ある人は案内程度に競馬場に誘うと「馬券買うから賭けましょう」なんて遊びを本当にやったりする。(5人ぐらい競馬場に連れて行ったけど、本当に賭けたのは1人でした)

行動力がある人が多いから提案すると本当に実現して、
「大人の劇場があるんですか!?私、地下アイドルの追っかけしてたから是非見てみたいです」
と言い始めて、人生で初めて大人のショーを見ることになったり…。

 

お金持ちや後にお金を持つことになる人って行動力がすごい人が多い。
学歴とか業種とか文系理系は色々あるんだけど…共通しているのは行動力があって、その場その場でどんどん新しいことを広げていく人ってところ。

だから…部屋が散らかっていてもすごい勢いで片付けるし…そもそも散らかす暇もないほど忙しくなっても仕事こなせるのかな…って思うし、実際問題そういう人ばっかりで会ってて面白いです。

あんまり狭い家からは引っ越すべきなんだけどねぇ…。

ただ、広い家に住めば片付くみたいに思ってる人は「自分に必要な量をわかってない人はいくら広い家に住んでも結局散らかすよ?」とはすご~く言いたい。
しっかり片付けてまだ狭い・足りない人は引っ越すべきだと思うけどさ。

 

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