「慶太の味」がグルメマンガではありえないほどに、BL色が強すぎて俺の中でツボったww

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「江戸前鮨職人きららの仕事」のスピンオフである「慶太の味」というマンガを読破した。

本家であるきららの仕事自体相当昔のマンガなので…マンガの絵柄や作風は今見るとかなり粗く見える作品です。
でも、「きららの仕事」は寿司ライターである早川光が原作を手掛けるだけあって、寿司マンガの中でもかなりうんちくが詳しい作品。だから、グルメうんちくを楽しみたい人は今読んでも楽しめるはずなのでおすすめ。

きららのライバルとしてでてきた「坂巻慶太」が魅力的なキャラが「慶太の味」の主人公。
時系列としては、彼が(きららと出会う前の)若い頃にお店に所属しないで寿司職人として各地を渡り歩いていた頃のことをまとめた作品となっている。

きららの仕事が寿司マンガで坂巻慶太も寿司職人だから寿司の話も出てくる。

でも、慶太の味では寿司以外の話もたくさん出ていてこれもうんちくが面白い。
個人的に一番うんちくがユニークだと思ったのは昔お店で出していたかき氷を再現する…というお話。
グルメマンガの題材でかき氷を取り上げること自体がかなり珍しい。
さらに、この話ではきららの仕事では考えられないような純粋な慶太の幼少時代のお話も出てくる新鮮さが面白い。
もう剛腕・角刈りの男がかき氷を作っている時点で面白いでしょ?

男らしさを突き詰めすぎた結果、BLにまで踏み込んでしまった坂巻さん

本家「きららの仕事」でもネタにされてきた坂巻だが、今回は坂巻のマッチョネタがパワー全開で展開されてる。

本来、寿司のうんちくを語ったおっさん向けマンガだから女性読者なんて本当に少ないはずなんだが…マッチョネタを突き詰めすぎて「BLに踏み込んでいるのでは?」という仕上がりになっている。

 

1巻からサービスカットがある。
まずは、かき氷のお話で考え事をしている時の坂巻さん。

いや、こうはならんだろ!!

「なんだよこのサービスカット!?誰のためにやってんだよ!」
しかも、1巻1ネタじゃなくて、他の話でもやってる。

すごいわ〜ほんとすごい。
本人が至って真面目で1ミリもふざけてないせいで、余計面白いわ。

しかも、これは2巻でもセルフオマージュされて登場するから面白い。

何がおかしいって…特に裸でもなんでもなかったシーンから突如、こんなことになるからね!?

寿司やグルメのうんちくを語ったマンガなのに、突然こんなのが入ってくるから。
真面目な調理法の話もしてるのに、料理開発に行き詰まると、なぜかBLに走るからね??

3巻まで来ると作者の開き直りが加速しすぎて…大の男で絶対にやらないことまで踏み込んでいく。

左のやつはきららの仕事ではラスボスとして出てきたキャラなんだけど…坂巻と男の勝負をスピンオフでして…すごい方法で実力を認め合っちゃってる。

ここまでは「ウホッ!?」と思ったけど、真面目な話だったから、まだドン引きまではしなかったね。

ただ、さすがの俺も引いたのがこれ。

何してんだよ!!

もはや男らしさとかそういう問題じゃなくて、坂巻が大真面目にバカなことをやるのを描きたいだけなんじゃないか!!
さすがのぼくも引いて、頭の中で処理しきれなくてブログネタにしたよ。

きららの仕事なんて同人誌が作られるタイプの作品でもなんでもないけど、仮に同人誌が作られて好き勝手第三者が本編では描かれないえっちなネタを書いたとしても…むしろ、公式が一番の同人誌だよ!!

 

4巻までだから、4巻のネタも紹介しちゃおう。
4巻はもっとすごくてですね…

男気通り越して、ボーイズラブまっしぐらじゃねーか!!!

男をお姫様抱っこして助けたかと思いきや、抱き合ってるからね!?
しかも、ハゲと角刈りが抱き合ってるから「なにこれ」感倍増ですよ!!

ただねぇ…ここが難しいところでして…女性でこれが好きな人は一定数いる。
男から見たらシュール極まりないが、友情だの惚れるだの本気で思う人もいるからバカにできない…。

グルメのうんちくマンガとしても普通におもしろい作品だよ?
でも…それ以外が面白い作品であり、BLが好きな女性が見落としがちだから敢えてこの方向で紹介させてもらっている。

男性向け作品って割とBL化するんやで??

ぼくは「BLとして好き」と捉えられていて、びっくりした作品が3つある。

1つは忍たま乱太郎。
今の子は知らないけど、アラサーは小学校から帰って友だちと遊んで早めに帰ってくると忍たま乱太郎を見ていた。

そんな童心の思い出だが…オタクになってから、意外と女性ファンがすごく多くて特にイケメンでもなんでもないキャラが、BL作品として描かれてることをしって驚愕した。

もう1つはNARUTO。
これもぼくの中学時代の思い出の作品。
ただ、ぼくは師弟愛・親子愛だと思って見ていたキャラ(カカシ先生とか、イルカ先生とか)が、ボーイズラブとして絡ませあってる作品を見て
「へぇ〜女性にはそんなふうに見えるのか」
的な驚きを感じたのを覚えてる。

というか、自分が子どもながらにピュアに見てた作品だから当時は割と引いた。
名探偵コナンの女性人気が高かったのを知った時とかも「えー」って思ったけど、あれは冷静に考えると女性の方が好きな要素多いからまだわかんなくもないか。

男性向けの作品で主人公に彼女がいる作品ってそもそも珍しくて、ましてや実質同棲しているような作品とまで行くと、コナンかるろ剣ぐらいしかないんだよ。(るろ剣は彼女って扱いではなく居候扱いやし)

 

ちなみに、BL扱いとしててびっくりした作品の最後の一つは福本伸行作品ね。
アカギとかカイジとかあの辺のアゴが尖ってて首が寝違えているような顔の人がいっぱい出てくるマンガを描く人ね…。

おまけに題材はギャンブルや麻雀に関わる作品が多いから「女の子が好みそうな要素」はあんまりない。
ただ、BLウケのいい作品だからビビる。

実際の腐女子への聞き込みやトレンドを追いかけた結果、BLとして取り上げられやすいは2種類に分かれる。

1つは、美形男子といかにもイケメンなボイスが本当に好きな人のBL。
もう1つは少年マンガ・男性向けの作品を本当に友情を再解釈して楽しむBL。

後者のBLが好きな人には慶太の味って意外と刺さりそうな作品だよね。

まぁ、絶対読まないと思うけど、よかったら読んでみて。
男で骨太なグルメマンガ好きな人、マッチョをギャグ要素に使ったギャグマンガが好きな人には普通に面白いし、女の人で「普段は人当たりが強いのに、意外とおちゃめな部分があるマッチョ好物です」って人にも面白いと思う。

ヤングジャンプでBL狙わないとは思うから十中八九ギャグとして描いていると思うんだけどね…。

ただ、熱くて濃ゆくてムキムキなBLって意外と需要があるからこれを読んだ腐女子の感想を聞いてみたい気持ちもすごーくあるのよねぇ…。

 

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これが「目」で語る戦いだ
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