野球選手の2つ名・あだ名をまとめていくよ

はてな匿名ダイアリーでなんで野球選手ってかっこいい二つ名があんまりないの?と言う投稿がなされ、投稿内で色々と書かれていたのを見て
「いっそまとめてみるか」
と思ったので、知ってるものをまとめて書いてみることにした。

と言っても、あまりにもありすぎるので、いくつかの系統に分けてまとめてみたい。

やたらと二つ名が多い人

川上哲治…打撃の神様、赤バット、ドン川上。

吉田義男…牛若丸、ムッシュ

柴田勲…赤手袋、銀座の盗塁王、壊れた信号機

田淵幸一…ミスタータイガース(3代目)、アーチスト

イチロー…安打製造機、エリア51、Wizard(メジャーでの呼び名の1つ)

金本知憲…アニキ、ヤニキ、ヤネキ

大谷翔平…二刀流、日本のベイブ・ルース、みちのくのダルビッシュ

糸井嘉男…超人、宇宙人

筒香嘉智…ハマの大砲、ハマゴジラ

田中将大…モアイ、まさお、神の子

小笠原道大…ガッツ、北の侍、カッス

 

複数名にまたがって呼ばれてる二つ名

七色の変化球…戦前〜戦後に渡って活躍した阪神の大投手「若林忠志」が最初。元広島の大野豊、元オリックスの金子千尋を指す言葉としても用いられることがある。

安打製造機…張本勲、榎本喜八、イチローなどを指すことが多い。近年だとだいたいイチロー。

アーチスト…田淵幸一を指す言葉として用いられることも多いけど、ホームランバッター全般を指す場合も多い。

ミスタータイガース…元々は藤村富美男を指す言葉だったが、阪神で10年以上一線で活躍した選手は割とこの名前で呼ばれることが多い。村山実、掛布雅之、田淵幸一みたいに名実ともにどこに出しても恥ずかしくないぐらいの凄い選手に贈られてた称号だったが…近年では、90年代からは…けっこう雑に「ミスタータイガース」と言われる人が出てくるようになった。

代打の神様…基本的には八木裕を指す言葉だが、阪神タイガースで代打として活躍すると、割とこんなふうに呼ばれる。桧山進次郎や関本賢太郎、原口文仁にも言う人がいるし、川藤幸三にも代打の神様と言うことも。(別球団にも波及して、元広島の前田智徳を代打の神様と呼んでいた人も)
しかし、アンチ阪神の野球ファンは「八木や桧山のように、一線で活躍して代打でもう一花咲かせる人に呼ぶのはわかる。だが、川藤は代打しかできないんだから違う」とぶちまけていた人がいるが、解釈はおまかせする。

宇宙人…糸井嘉男が有名だが、この名前を最初につけたのは新庄剛志が野村克也に対してつけた名前。その後、糸井嘉男、柳田悠岐と言った癖が強く変わってて、アホっぽいのに妙な説得力がある選手にこの名前がつき、DeNAの井納翔一もこの名前で言われる。
更に近年では、広島の岡田明丈を「赤い宇宙人」と呼び、差別化する動きも。

鉄人…連続試合フルイニング出場記録を持つ選手に贈られる言葉で、金本知憲や衣笠祥雄、時々鳥谷敬にも贈られる。(衣笠祥雄は引退する年にも本塁打17本という鉄人の名にふさわしい大活躍をしてるが、金本や鳥谷はボロボロになっても出てるため…一緒にするのはどうかという意見もありますが…骨折しようが、目にボールが当たろうが試合に出続けるのはそれはそれですごいし、そもそも本人じゃなくて出してる首脳陣のせいなので…保留)

 

…何が言いたいかと言うと、阪神ファンは2つ名大好きなんです。
巨人ファンも2つ名好きで、色んなあだ名を持つ選手が色々いるけど、阪神ファンと違って使い回しによる重複がそんなにないんです。
でも、阪神ファンは同じ名前を違う選手にも5年10年ごとに付け替えることが多いわけで。

阪神の人が作ったわけじゃない言葉としては…

暗黒エース…抑えても無援護で負ける・いい投手なのに守備がガバガバ過ぎて負ける弱小チームのエースのこと。三浦大輔や黒田博樹のことを指すことが多いが、阪神の藪なんかも有名。

精密機械…コントロールが良い投手を指す言葉で小山正明が最初にそう呼ばれ、北別府学が層呼ばれた時に浸透。他にも小宮山悟などもいる。

 

〇〇の✗✗シリーズ

昭和中期だと「〇〇の神様」が多くて、昭和後期から平成には「〇〇のイチロー」とか、「〇〇ゴジラ」と呼ばれる選手が増える。平成からは球団名に合わせた「ハマの〇〇」「赤い〇〇」と言ったあだ名が増える。

神様シリーズでは「打撃の神様」こと川上哲治、フォークボールの神様こと杉下茂が有名。

〇〇のイチローは、「薩摩のイチロー」こと川崎宗則、「幕張のイチロー」福浦和也なんかが有名。
〇〇ゴジラは「ハマゴジラ」こと筒香嘉智、「赤ゴジラ」こと嶋重宣が有名。

高校野球で大柄で注目の投手になると、「〇〇のダルビッシュ」と呼ばれる時期があったが…本家並みにすごい選手になったのは、「みちのくのダルビッシュ」こと大谷翔平だけ。

球団系で多いのは、横浜で「ハマの大魔神」「ハマのゴジラ」「ハマのプーさん」などがある。

真面目にかっこいい2つ名

ミスタージャイアンツ…長嶋茂雄のこと。ミスタータイガースと違ってジャイアンツはこの人しかいない。

怪童…主に西鉄中西太のことだが、元々は尾崎行雄。高校野球で大活躍した選手に贈られる今で言う「超高校級」みたいな言葉だったが、ここ最近は中西太を表す名前になった。

鉄腕…西鉄の大エース稲尾和久のこと。最初に呼ばれたのは野口二郎だが、現代では鉄腕と言うと稲尾を指すことのほうが圧倒的に多い。(野口二郎も、防御率0点台、1年に500回投球、無四球リーグトップで最多勝利などわけわかんない記録をたくさん持ってるから、是非調べてみてください。)
西鉄がなくなり西武になって、その後に背番号が永久欠番になるという珍しい形で功績が残るほど尊敬された投手。

草魂…近鉄の大エース鈴木啓示のこと。弱小時代の近鉄で、20年間エースとして君臨し、300勝をあげた。草魂は鈴木啓示の造語。

雑草魂…巨人のエース上原浩治のこと。上原浩治の座右の銘であり、代名詞となった言葉。

サブマリン…阪急のエース山田久志のこと。アンダースローで有名な投手だったことからこの名前。(最近では山田久志を表すが、元々は山田久志をミスターサブマリン、仁科時成をサブマリンと呼んで区別することも)

鷹の爪…南海の盗塁王広瀬叔功のこと。盗塁数歴代2位、盗塁成功率歴代1位の盗塁の名手。

魅惑のアンダースロー…南海の杉浦忠のこと。強靭な体を持ち、盗塁王の広瀬よりも足が早く、メジャーリーガー並みの腕力の持ち主、さらには無敵の変化球の使い手だったことから野村克也が「リードしてて退屈」、監督の鶴岡一人も「打たれたら野村が悪い」というぐらい信用されていた。そのため「史上最強のアンダースロー」と言われることも。

平成の怪物…松坂大輔のこと。平成が30年続いた中で、この名前を持ったのは松坂だけ。

詐欺師…広島の捕手、達川光男のこと。審判にウソの抗議をしたり、キャッチャーとしての策士ぶりから、ついた名前。

クセ者…巨人の元木大介のこと。元木以外にも使われそうな言葉だが、以外にも元木以外には使われない。なんで、元木に使われるかと言うと控えスレスレの選手なのに得点圏打率が高く、どこでも守れたり、少年野球や草野球でしか見ないような隠し玉をプロで成功させたり…と、トリッキーな部分が多い選手だったから。

ドクターK…基本的には野茂英雄のこと。稀に三振を取りまくる投手に当てることも。

レッドスター…赤星憲広のこと。ただ英語にしただけだけど、なんかかっこいい。

神の子…田中将大のこと。野村克也の「マー君神の子不思議の子」というインタビューでの言葉がきっかけだが、その後シーズン無敗の24連勝という、本当に神がかった成績を出してしまったため、神の子と言われる

ネタ系&蔑称の2つ名・あだ名

ハンカチ王子…斎藤佑樹のプロ入り前の二つ名。プロ入り後は、「カイエン青山」とか「さいちょ」と呼ばれることのほうが増えたが…甲子園でハンカチを拭う姿からついた名前。高校時代は田中将大に投げ勝つほどの逸材だった。

星の王子さま…オリックス星野伸之のこと。名前と、当時「トレンディーエース」と呼ばれたパ・リーグのエースたちと一緒にキャラ付けされたけっかこんな名前がつく。ネタみたいな名前だが、投球術と変化球だけで160勝したすごい投手。
ストレートが130キロしか出ず、捕手に素手で取られてキレた事があるというネタみたいなエピソードがあるが、投球術のせいで清原や初芝といった当時の強打者は「星野さんが一番早かった」というほどの目の錯覚を起こしていた。

投げる哲学者…横浜DeNAの今永昇太のこと。勝てない時でも謙虚に投げ続けて、試合後に名言を残すという独特の投手。独特のワードセンスでチームをもり立てる姿勢はマスコミのインタビュー以外でも健在で、チームを奮起させるきっかけになるこんな言葉も。

飛ぶキャッチャー…広島の捕手石原・倉それぞれを言い表した言葉。スクイズをするためにボールに飛びついた時の光景から、「飛ぶキャッチャー」と言う名前がつく。

銀座の盗塁王…巨人の盗塁王「柴田勲」。下ネタみたいなあだ名だが、V9を支えた名手。

世界でしか通用しない男(世界のコバヤシ)…巨人の小林誠司のこと。普段は打率が2割行くかどうかも疑わしい選手が、国際大会で驚異の打率4割を打ったことから「逆に世界のほうが通用するのでは?」と野球ファンを沸かせる。知り合いの野球ファンによると、「スイングがブレブレだからこそ、回転が汚い海外のボールとスイングが噛み合うのでは?」という指摘もあり、このことは横浜DeNAの乙坂智が国内では打てないのに武者修行先のメキシコでは大活躍した例にも同じことが当てはまると言われている。

投げる不動産王…巨人の桑田真澄のこと。実際に投資したのは兄で話を持ちかけられてお金を出したのが桑田だったそうな…。ただ、借金の金額が大きさとしては本人で投資をした江川卓のほうがでかいが、二つ名としては桑田のほうが有名。

ウルフ…巨人の高橋由伸のこと。メディアが浸透させようとしたが、ちょっとしか浸透しなかった。ちなみに、巨人関連の不動産投資で最も大きな失敗学を出したのは高橋由伸の父親で60億円。プロ入り直前に経営していた会社が倒産し、読売グループが肩代わりする代わりに、本当はヤクルトにいきたかったが巨人入りすることに

ヤネキ…金本知憲のこと。現役時代アニキと呼ばれ、現役末期には不甲斐ないプレーからヤニキと呼ばれ、監督になってからはオネエ口調でメディア対応したり、選手を見る目が独特のいやらしさがあったことから「ヤネキ」と呼ばれた。他にも、金本を揶揄したあだ名はめちゃくちゃ多い。

ガッツ…小笠原道大のこと。合コンで女性にがっつく姿勢からついたものだが、あまり活躍できなかったときには「カッス」、逆に活躍すると元々日本ハムにいたことから「北の侍」と呼ばれた。

ムッシュ…阪神タイガース吉田義男のこと。フランス代表監督をしていたことから「ムッシュ」と呼ばれるようになるが、現役時代は華麗な守備を称賛されて「牛若丸」と呼ばれた。
京都府京都市出身だから牛若丸はまだわかる。でも、牛若丸と呼ばれた人が次にムッシュになり、ムッシュと呼ばれてる人がタテジマのコテコテの大阪の球団のユニフォームを着て、好々爺のような笑顔を浮かべてるという、この二重三重のギャップが面白い!!

カツオ…ヤクルトの石川雅規のこと。サザエさんのカツオににてるからというひどい理由が、面白い。

 

[amazon_link asins=’4198637881′ template=’kaereba’ store=’tm2501-22′ marketplace=’JP’ link_id=’6989ad51-9da2-40db-9d85-b0d33ca685d5′]

阪神を散々ネタにしたけど…阪神って優秀な人がなぜかポストにつかないかったり、ドラフト戦略で和製大砲候補ばっかり取っては、球場がホームラン狙いに向いてないせいでずっこけたりと、首脳陣やファンの願望がぐちゃぐちゃなせいで優秀な人もいるんです。

ぼくは掛布雅之はその一人だと思ってます。実際彼が二軍監督した時の阪神はポコポコ人が育って、チームは2位まで行ったし。

野球
スポンサーリンク
シェアする
tm2501をフォローする
これが「目」で語る戦いだ
タイトルとURLをコピーしました