坂本勇人こそ日本の4番にふさわしい

坂本勇人こそ日本の4番にふさわしい

野球オタクの友達と話題になったネタが面白かったので、記事にする。

弱点がほぼない上に、得点圏打率がやばすぎる

まず、野球オタクたちの間で有名なこの画像を見てほしい。

これは、イチローが2004年にシーズン262安打を達成した時の「コース別打率」なんだが…ストライクゾーンは全て3割を超えている。
苦手なゾーンコースがほとんど存在しない。
ボール球を引っ掛けさせて討ち取らないとイチローには勝てない…というわけのわからん数字。

2018年この数字に近いことを中日のビシエドがやってのけた。

データで楽しむプロ野球より抜粋

弱点が存在しない。どこに投げてもストライクゾーンなら3割。
しかも、得点圏打率もランナー無しの打率もそう変わらないし、セリーグの山崎康晃以外のほぼ全てのエース級の投手を打ち込んでの首位打者。(一方、パ・リーグのエース級の投手は苦手な投手が多い)

 

そして、全コース3割に限りなく近い成績を出した人がもうひとりいた。

巨人の坂本勇人はアウトローの.250以外には弱点がない。
対戦成績を見ても、山崎康晃とジョンソンとマテオ以外はセリーグのエース級投手にはだいたい打ち込める。

ここまでだと…「ビシエドのほうがすごくない?」と言う話なんだけど…坂本勇人の凄さは得点圏打率にある。

そう、得点圏打率4割!!
打率がリーグ2位、弱点はアウトローだけ、相性が悪い投手は山崎康晃・ジョンソン・マテオだけ…と言う時点で相当強いのだが、さらに「得点圏打率が4割」という勝負強さ。

「今年だけたまたま高かっただけでは?」
という人もいるかも知れないが…そうでもない。

今年は異常に高かったが、それ以外の年も得点圏打率が通常の打率より多い年が坂本の場合多く存在する。
大きく下回るような年はほとんどない。

弱点の少なさ、勝負強さだけを考えたら、「坂本こそ日本の4番にふさわしいのでは?」「来年の巨人は坂本をつなぎの4番にして、岡本と丸で2回打線にピークを持ってくるかも。」と言う面白い結果になった。

ちなみに、原監督は本当に「4番坂本」を試したことがあるのだが…その時はあんまりうまく行ってない。
ただ、データ的にはもう一回やって見る価値はあるのかな…と思った。

 

チャンスに弱いし、外人にも弱い筒香

今、日本の4番と言われてるのは横浜DeNAの筒香嘉智だ。
かつては日本の4番に座っただけのことはあって、2015〜2017年は通常の打率よりも得点圏打率の方が高くチャンスに強かった。だから、「チャンスに弱い」とも言い切れないのだが…2018年の筒香は本当にひどい!!

なにしろ、全体を通してみると.295という3割近い打率成績なのだが…得点圏打率は.237。
しかも、同点での打率は1割台で、日本の4番が戸柱や嶺井ぐらい打率が悪い打者に落っこちてしまう。

しかも、エース級の投手できちっと打ち込めている投手が少ない。
外国人投手が苦手で、中日ガルシア、阪神ドリス、広島ジョンソンなどが苦手。(でも、なぜかメッセンジャーだけは3割と相性がそこそこ)
ベテランも苦手で、ヤクルト石川、阪神能見、巨人内海などが相性が悪い。(ついでにいうと、松坂大輔もちょっと苦手)

外国人との相性の悪さは過去にドミニカのウィンターリーグに参加した時も.206というひどい成績を出している。
これは2015年の話だが…成績を見た限り相変わらず外国人投手が苦手なようだ。

国際試合で日本に立ちはだかるのは基本的にはアメリカや南米のチームだけに「筒香を日本の4番にするのは危険では?」という気がしないでもない。(坂本もジョンソンとマテオは苦手だが、特別外国人が苦手というわけではない。ちゃんと打ち込んでいる外国人投手も多い)

 

不振のシーズンだったから、来年はガラッと変わる可能性がある。
とはいえデータを漁ってて酷かったから取り上げさせてもらった。

巨人は丸を取る必要があったのか?

坂本勇人の話をするなら、来年から巨人軍でプレイする丸佳浩についても触れておく必要がある。

丸佳浩については…得点圏打率が、通常の打率より上であることのほうが少ない。

今年も…下回っているし、しかもビハインドの時に弱いため「4番を打てるほどの長打力があるのに、勝てそうなときしか活躍しない」という、流れを変えるような選手じゃないというあまりよろしくない成績となっている。

しかも、何よりも守備が良くない!!
UZRをまとめているサイトによると…12球団のレギュラークラスのセンターの中では下から2番目の守備力しかない。
元々は名手だったとはいえ、すでに36歳になった青木宣親よりも守備が悪い。

1.02 – Essence of Baseball | DELTA Inc.より抜粋

守備も良くない、イケイケの時しか打たない…5億の置物と呼ばれた人を彷彿させるような成績。(4.5億だけど)

巨人もそこはわかってるらしくて、坂本にはちゃんと5億円払い、丸は4.5億としている。
坂本は打撃で決めるばかりか、守備もセ・リーグで1番うまい(12球団なら2番目)のショートなので、この評価は妥当。

ただ、問題は…丸が必要だったか?と言うところ。
正直言うと…巨人は過去にも守備指標ではポジション最下位だった陽岱鋼を獲得している。

元々、丸も陽岱鋼も守備はむしろ良い方だったのだが…怪我をした後、守備力がガクッと落ちてる。
それでも、打撃を買って、割高な給料を払って誘っているけど…それがここ数年良い方には出てない。

巨人は坂本勇人だけではなく、岡本和真だって勝負強い打撃で、打率よりも得点圏打率の方が高い。
打ててないから補強に走るのもわからんでもない。だが、打てないことよりも、打てないなりに工夫して四球・盗塁・出塁率を増やす方向に行かず、しぶとい攻撃をしないから得点が伸びないことのほうが多い

巨人についての報道を見ると「投手を補強すべきだった」と言う意見も多いけど、これも疑問。
投手もクオリティ・スタートはできるものの、後ろの投手がポカポカ打たれて負けるパターンがおおいので…全部悪いかと言うとそんなこともない。

おまけに、かつて補強した野上、大竹辺りが一番ひどいから…「投手補強しろ」とかスポーツ新聞で言ってる記者や巨人OBは2018年の野球見てたのか?って思うわけで。森福だって期待ハズレで終わったし。(だから、岩隈久志を獲得しているのも…かつての岩隈が見られるとは限らない。岩隈自体は野上や大竹とは比にならない実績の持ち主だが…いかんせん怪我が…。)

巨人ファン、巨人のフロントが「巨人は優勝してなんぼ」という変な見栄で、焦りすぎるあまり順調に行ってるチームを崩しているようにしか見えないんだよ…正直
数が少ない・伸びるのが遅いなどヤキモキする部分はあるとはいえ、確実に伸びてきてるチームにむしろ伸びきれなくなるような要因を作ってるのは、あんまり細かい数字を見ないで補強する文化なのよね…。

だから、巨人の生え抜きが伸びない云々と言う人は、もっと深い数字を見てみたらいい。
実は、盗塁阻止率が高くてチーム防御率も低く抑えた小林誠司こそゴールデングラブ賞にふさわしい。
得点圏打率が高くて守備が強い坂本勇人こそ日本を代表する名選手。
岡本だって守備指標が低いものの打撃では勝負強いいい選手。
良い生え抜きは育ってきてるんだよ。

原監督の采配がどうなるかは知らないよ?
だけど、ここ数年の巨人のダメな部分がストーブリーグに集約されているから…あんまりいい感じがしないのよね…。

今いるメンバーの中で、打てない人にしぶとい野球をさせて、打てる人には自由に打たせれば…役割が曖昧な人にキチッと役割を与えたら普通に優勝できそうなチームだと思うんだけど…。

 

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ぼくはセ・リーグだとDeNA好きで、ラミレスが就任した時に彼の著書を本を読みました。
そうすると、本に書いたことが本当に横浜でも実践されていて、野球を見るのが何倍も楽しくなりました。
だから、来年の巨人にガッツリ期待してる巨人ファンは原監督の本をよんで見ると良いと思います。

私は巨人が強いほうがオモシロイと思ってる反面「ここ5年ぐらいずっと自滅してるよね」って歴史認識なんですが…。

 

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