バーミヤンにみる「安くてキレイな中華屋」という隠れた需要

バーミヤンにみる「安くてキレイな中華屋」という隠れた需要

さっき、バーミヤンの記事を書いたところ、常連の読者から
バーミヤンは関西にないんや!!どこにでもあると思って、バーミヤンの情報を紹介しやがって!!!
と言われたので、検証してみたところ…本当になかった!!

どのぐらいないかと言うと…川崎市だけで9店舗あるため、ちょっと足を伸ばせばバーミヤンにありつける私の私生活とは違い、関西在住の彼はなんと兵庫と大阪合わせて9店舗!

しかも、兵庫県にある4店舗には2つが西宮で…神戸にはない!!

しかしながら、ぼくのバーミヤンのイメージは
「良くも悪くもキレイな中華屋。ファミレスの粋を出ない中華屋」
というもの。

しかしながら、彼に言わせると
「その、キレイな中華屋が関西には少ない!!もっと出店して欲しい」
と言わしめるほど、バーミヤンを熱望している。

この視点が面白かったから紹介することにした。

中華屋とラーメン屋はちょっと汚いぐらいの方がうまい

中華屋とラーメン屋はちょっと汚いぐらいの方が長くやってるいい店・繁盛店なんだという安心感を感じる。
掃除が行き届いていない店は論外だが、年季が入っていたり、設備を使い込んでいる感じは、かえって信用感になる。

そういう意味でバーミヤンは中華料理のお店として、キレイ過ぎる。
独特の匂いもしないし、年季が入ってる感じもしない。
中華料理って「コスパがいいごちそう」だからこそ、普段の感覚で言えばあまりうまそうな感じのしないお店だと期待できない。

これは料理にも同じことが言える。

華人系の中華料理屋はスパイシーで美味しい
「日本のものとはまた違う味わいを提供してくれる」
という期待感がある。

少し前の餃子の王将みたいな大衆食堂の延長線にある中華料理屋も
「1人前が多くて、こってりでお腹いっぱいになれるいい店。」
という喜びがある。

でも、バーミヤンって、ファミレスのスタイルを貫いた中華屋さんだから、量も味も…一番無難で、「美味しいけど、コスパのいい中華屋さんみたいに、【探してでも行きたいお店】とは思えない」というのが実情。

しかしながら…それは、独身男の発想。
「あの価格、あの人当たりのよさを実現した中華屋さんが他にありますか!?」
と言われると…ないんだよねぇ〜。

安くて誰にでも居心地がいいという新しいジャンルの中華屋さん

日本では、ファミレスという言葉に明確な定義はない。

というのも、欧米ではレストランの中には子どもの入店を禁止しているところがあるから、子どもも入れるお店を「ファミレス」と言ってるのに対し、日本では子どもが入れないお店の方が圧倒的に少数だからだ。
しかしながら、中華屋さんに限らず、親の視点から「迷惑がかかりそうで入りにくい」というお店は多いから、ファミレスはニーズがある。

ファミレスである以上、お母さんにウケないとやっていけないわけだから…中華料理が大好きな男に合わせていたら、そもそもお母さんが
「あんな健康に悪いもの食べちゃダメ」
ということになりかねない。

ただ、回転寿司のお店なんて野菜らしい野菜が出てこないし、ごちそうと言うにはぞんざいに作られてるから、
「ファミレス以上に行列を作ってる親御さんは、ごちそうの概念も健康の概念も乏しいとちゃう?そこら辺、どない?」
って話なんだけど。

そういうわけで、コスパがいいとか、スパイシーといった部分以外で「中華」を作らないといけない。
コスパのいいガッツリは言い換えると量や油が多い不摂生な食事だし、スパイシーは下が敏感な子どもには相性が悪すぎる。
だから、個人のいいお店が持ってる中華料理のイメージ、大人な料理人が自分で美味しい・同じ悩みを持ってる人達も喜ぶ料理ではなく、もっとターゲットに合わせたモノをリサーチして作る必要が出てくる。

言ってしまえば、「マーケットインな中華屋」とでも言うべきかな??
いきなり「マーケットイン」とか言われてもアレだと思うので、ホリエモン式飲食店経営のコマから解説を拝借。

まあ、他の中華料理屋もマーケットインな部分ではあるけど、より作ってる人よりも食べに来る人に寄せてるという意味では、バーミヤンは「マーケットインの中華」といえる。

結果的に、バーミヤンしか取れない層を獲得する面白いモデルになっている。

これは、バーミヤンが期間限定で「火鍋しゃぶしゃぶ食べ放題」という料理にも直結したアイデア。

火鍋って中国人がやってるお店に行くと驚くほど辛いし、驚くほど薬膳がじんわり効いてて
「なにこれ!食べたことない味ですごく美味しい!!」
とやみつきになるような料理なんだよ。

でも、バーミヤンでは、これが日本的な「うまい」になってて、麻辣の「麻」…つまり、下が痺れるような辛さもむせそうなぐらいの激辛も控えめだし、白湯スープは普通に動物系のダシで美味しかった。

コスパも美味しさも間違いないけど…自分がみつけた街のお店で感動したものとは全然違ってたため
「これを中華と呼んでいいのか?」
と戸惑った。だって、美味しいけど完全に別物なんだもん!!

でも、関西在住の読者さんの
みんなでワイワイ中華食べるには、バーミヤンみたいなキレイな中華がちょうどいい。でも、そういうお店少ないから、関東はバーミヤン多くて羨ましい
と言われてハッとした。

「これがマーケットインか!!」
とは言わなかったけど、ファミレスもまたクオリティや新しい体験とはまた別の角度から攻めないと生まれないものだと知って、少し考え方が変わった。

そして、言われないと気づかなかったけど…バーミヤンみたいに電源が使えて、ドリンクバーがあって長居できる中華屋さんって逆にない。
洋食系のファミレスと喫茶店って出してるものが違うから、そこまで唯一無二のものでもないけど、バーミヤンは中華だから「小汚くて美味しくてコスパがいい」イメージの中華でそういうお店は、意外とない。

すかいらーくは、ガストばっかり推してるけど、本当に潜在的な需要があるのは実はバーミヤンのほうかもしれない。
そう考えてみると、新しい情報を読み解いたり、日常で色んなサービスを見る目が変わって面白いよ!


バーミヤンも対応しているので、「バーミヤンならではのあの感じが好きなんや。家でも食べたいんや」という人は是非どうぞ。

 

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