Shadowverseのカードパック「次元歪曲」のアディショナルカード「ホーネットクイーンバビー」のデッキ紹介をしていく。
このカードをメインにして、丸二日ほど「ローテーションで勝てないか」と試行錯誤したのだが…結局アンリミテッドで使うことにした。
このカードはほんと上方修正されていいよ。
8ターン目に出てこられても使い道が難しすぎる。
8ターンもあれば、ビショップならセラフラピスを使えて、ヴァンパイアなら闇喰らいの蝙蝠が使えて、ネクロマンサーならエンハンスしたグレモリーが使える。
何が言いたいかと言うと…試合を終わらせるカードが出てきてもいい8コストで、こういう補助的なカードを軸にデッキを作るのは難しい)
強いデッキだが、カードを活かそうとすると全方向にバランスをとるのが難しい
本当なら、ぼくは「使って勝てるデッキしか紹介しない」という方針だ。
だが、今回のは使ってて面白いし、かなり勝てるけど…「どんな相手だろうと」とは行かなかった。
…いや、特定の相手にはすっごい勝てるんだよ?
ドラゴンとか、ヴァンパイア相手なら勝率8割以上!
ドラゴンだけに限って言えば、「コキュートスデッキを2周する」という離れ業を使った相手に1敗したのを除けば、1度も負けなかったし、ヴァンパイアも僕のプレミ(うっかり不殺の円陣を手札に戻してしまう)という失敗をした1回を除けば、1度も負けてない。(あと、相手がマナリアウィッチならかなり勝率が高い。)
エルフ・ロイヤルにもそこそこ強い!
しかし、デッキタイプによってデッキが違いすぎるビショップやネクロマンサーは苦手。
(※ロイヤル・エルフ・ヴァンパイアは相手が何で来ようと、序盤を強く保つことが大事になる。ウィッチとドラゴンはエルフを使ってる分には序盤より終盤戦で出し抜かれることが多いため終盤メインの戦略で行ける。でも、ビショップやネクロマンサーは早期決着のデッキも、終盤にパワーで殴り合うデッキもあるから最初から準備するのが難しい。)
というのもですね…Shadowverseって、悲しいかな「強いスタッツで殴り合うカードゲーム」というだけではないのだ。
やれセラフラピスを使った特殊勝利デッキだ、やれ墓場を使った最果ての骸/冥府デッキだといった特殊なデッキにはかなり相性が悪くくて…どうしてもそこだけは調整しきれなかった。
しかし、ホーネットクイーンバビーで安定した勝率が出るデッキはできたから紹介する。
それがこちら。
このデッキのレシピを見て、「なんじゃこれ」って人と「まあこうなるよね」って人がいると思うけど…まあ聞いてくれ。
アンリミテッドのエルフは、ローテーションのエルフとは別物
元々のエルフってリノセウスOTKに代表されるみたいに低コストのカードを場に出したり、戻したりをちまちま繰り返すタイプのデッキが多かった。
エルフのお家芸は元々は「手札に戻すこと」と「フェアリーを量産すること」でエルフという力の弱いクラスを使いつつも、上手な人が戦略立てて使うとすごく手強い…というクラスだった。
代表的なのは援護射撃だね。「1コストでカードを手札に戻すと相手フォロワーに3ダメージ」
この戻しの効果の使い所が難しいが、うまくいくと同じカードの効果を何度でも使えるため、強い。
アンリミテッドのエルフにはその文化が健在だが…最近のローテーションでのエルフは違う。
疾走してみたり、相手から直撃を取るような戦術が主流で「手札に戻す」というカード自体もかなり減ってしまった。
しかしながら、ホーネットクイーンバビーの性能を見た時、
「これ、もしかしたらホーネットクイーンバビーを手札に戻せば、無尽蔵に必殺・突進を持つフォロワーを無尽蔵に量産できないか?」
と、考えてた。
そうやってこのデッキを考えついたんだが、回してみると予想外なことが起きた。
なんと、無限に回転したのはホーネットクイーンバビーではなく、まさかのカーバンクルだった!!
なんでこいつが活躍するかと言うと…。
カーバンクルを出す
↓
進化させて回復する
↓
手札に戻す
↓
またカーバンクルを出す
↓
デッキに「カーバンクルの煌めき」が溜まってくるため、回復と進化が無尽蔵に行える様になる。
↓
どんな弱いフォロワーにも進化が切れるようになるため、盤面の圧迫感でじわじわ押し込む
↓
終盤に大きな反撃を食らっても2体までならどんな大きな敵でもホーネットクイーンバビーから出たハチで瞬殺
↓
回復しながら進化しながら殴り続けているうちに相手のメンタルが崩壊して勝利
…というすご~く汚いデッキができあがってしまう。
おまけに、盤面で負けていても、不殺の使徒とセットだと、カーバンクルの煌めきや援護射撃が大量にサーチできる上に、カーバンクルの持ち味である回復もできる。カーバンクルと不殺の使徒の2枚のおかげで、本当に「不殺」でありながらも、じわじわと相手がカードを出せなくなるまで追い込むことができるデッキができた。
もちろん、カーバンクルにこだわらなくてもいい。
例えば、スパルタクスロイヤルのように、盤面以外の特殊勝利を狙うデッキには普通に横展開して潰しに行けばいい。
普通にたくさんのフェアリーを使って殴りに行ってもエルフは序盤だけなら強いので…相手のデッキタイプが短期戦に限定されている場合、エルフが持ってる「アミュレットと、高スタッツのカードに弱い」という弱点は消えるから普通に潰しに行けば勝てる。
ホーネットクイーンバビーももちろん活きてくる。
エルフのフォロワーの多くは、攻撃力が3以下。進化しても5がいいところなので、パワーカードで押しつぶされそうな時にはすごく役に立つ。
また、ホーネットクイーンバビーからでるホーネットウォーリアがいなくなっても、攻撃力6のカードが残るため、なんやかんやでダメージソースになる。
では、実際の試合をスクリーンショットで見てもらおう。
エイラ?天狐??よく覚えとけ!!回復デッキの頂点はエルフだぜ!
まあ、バランスのいいデッキを作るならエイラや天狐の方が強いかもしれない。
でも…単純な殴り合いなら、エルフの回復デッキを使っても、天狐やエイラに勝てますとも!!
まずは、相手がビショップであるのを見て
「序盤から動いても、フォロワーが消えないか、除去を割かせて後半に動きづらい状態を作れる」
と考えてベビーエルフを素出し。
ビショップ相手には理想的な初手なのもいいね。
相手がエイラを起き、いにしえの聖域を置くも、エルフの横展開に追いつけずに、じわじわと追い込んで行く。
対エイラのコツは2つ。
1つはクロノスやネクロマンサーのカムラを使って「相手の攻撃力を回復やデッキ破壊に利用する」という戦術を取ること。
もう1つは「1体でも出てきたら急いで除去する」という方法。
逆にエイラを使う時には「複数のフォロワーを同時に強化する」ことで、相手が除去しきれないようにする。
確かに、1体でもすごいスタッツにできる。
相手のレフィーエの元々のスタッツは4/5。
しかし、進化とエイラの効果を使って1ターン立たないうちにほとんど倍にする。
一見大ピンチなのだが…「1体ならなんとかなる」んだよ。メーテラの進化などを駆使してどうにかしたが、相手は次に天狐の社を置いてくる。
本来、天狐の社はエルフに相性がすごくいいのだが…8ターン目に置かれたところで、何も脅威にならない。
天狐・エイラ、(スペルや効果で除去しにくい)バロンという鉄壁の盾で守りを固めている相手だが…こういう時にホーネットクイーンバビーが役に立つ。
ホーネットの「必殺」でバロンを除去して、相手を追い詰める。
正直、試合が長引いていたらわからなかったが…エイラも天狐もバロンもことごとくねじ伏せ、挙げ句こちらは無傷なので…相手は心が折れてギブアップ。
このデッキはこういう試合が多い。
相手が強いフォロワーを出しても、果敢に攻め続けるうちに万策尽きてギブアップしてしまう。
この戦いでは回復をすることはなかったが、正直なところ茨の森と援護射撃をうまく使って序盤をキープして、終盤になってもホーネットクイーンバビーを使って大きなフォロワーを除去して行くと…相手の方から折れる。
トドメを指す前に、手札の苦しさやとっておきの秘策を返し続けることで、だいたい諦める。
それがこのデッキの強さ。
正直、単純に数や力で殴り合うデッキ同士の戦いなら、このデッキはすごく強いので、騙されたと思って使ってみてください。
相手を選ぶけど、ハマればエルフで力を誇示してくるデッキに勝てるので…かなり快感です!!
もっと昔のカードとかも持ってれば、強いデッキができると思うから、お金に余裕がある人はどんどん課金してこのデッキをいい感じに改造してね。
私はお金がないから、自分がやりくりできる範囲のデッキしか使えないけど。