久しぶりに政治のお話…でもないんだけど、政治っぽい話するね。
というのも、こういうのがネットで話題になってた。
なぜリベラルは敗け続けるのか著者による理由の省察 #リベまけ
結論から先にいうと
「坊やだからさ」
と、ぼくは言いたい。
もうちょっと詳しく言うと、
「リベラルを標榜する人に限って、色んな政治問題について大雑把に言及しすぎ」
であったり、
「リベラルを標榜する人は一見正しそうなことを言うのだが、その段取りや技術的な実現可能性についてあまり考えてない(考えている人もいるけど、考えてないノイジー・マイノリティばかりが表に出てくる)」
であったり、
「リベラルを標榜する人の多くは、ケンカの仕方をあまり考えてない。自分が気に食わないことや反対しているものに対してどうやれば効果的なのかを順序立てて活動できていない」
…と、以上の3つがある。
それらを集約すると
「大雑把に正しいことを声高に叫ぶだけで、技術的現実的な検証や戦い方についてはちゃんと考えられない人」
ということになってくる。
そして、そういう人間を世の中ではなんと呼ぶかというと、「坊や」というのだ。
保守のバカとリベラルのバカは違い
ここまで書くと
「保守派にもバカなやつ、電波なやつはたくさんいるじゃないか!」
「リベラルに限らず、そういうバカはいっぱいいるだろう」
とおっしゃる人もたくさんいると思う。
確かにそうなんだけど…バカの種類が違う。
保守のバカはふわっと神話が好きな連中同士で群れてる
保守のバカって言うのは、基本的に皇室や第二次大戦関係の歴史認識、あとはナショナリズムの話(自主防衛や、嫌いな外国の話)ばっかりしているから興味のない人には目に入らない。
いや、目に入ったとしても「あぶないやつ」「おかしなやつ」と相手にされないか、建前からあんまり魅力的じゃない。
もちろん、経済論争や地方創生の話をしている人もいるので、保守と言ってもバカにできない人もいらっしゃるけど…アホな保守はふわっとした神話や選民思想が好きだから、経済や地域創生や経済史・郷土史に関わる議論には入ってこない。
ヘイトスピーチに向かう人なんて、まさにそうだよね?
あの人達、経済史や郷土史の議論とかちっともしない種類の人達で、するとしても日韓通貨スワップの時と、チャイナ・リスク問題ぐらいしか経済関係の話をしない。
矛先が向かう・向ける方向が危険なものの、悪い意味で保守的だから何でもかんでも色んな議論に入ってきてバカなことを言う人にはならない。
しゃべってみると理解がない・情報が古いから話しにくいところはあるけど、そもそも住んでる世界が違いすぎて話す機会の生まれにくい人達。
リベラルのバカはというと…ちょっと違う。
リベラルのバカは…雑食でかつ理想主義な「善意の押し売り」
リベラルのバカって、厄介なことに「きれいな建前」の話なら何でもする。
「女性」「労働者」「平和」「人権」「反原発」「新しい価値観・ライフスタイル」…と守備範囲(攻撃範囲?)が広い。
広いのは一向にかまわないのだが…広い割にはそんなに勉強しない。
そんで、勉強してないことや知識的に無理があることに突っ込むと
「子どもたちが」
「女性の権利が」
と、一見もっともらしい建前を振りかざす。
善意を押し売りすること自体が目的で、整合性や議論はあまり求めてない人がとにかく多い。
結果的には実現することもいっぱいあるから、主張なさることはいいと思う。
ただ…過激化してくると、「アベ政治を許さない」であったり、脱原発を掲げて経済産業省の前に掘っ立て小屋を立ててデモをする人が出てきたりするので…あんまり賛同できないことも多い。
しかも、保守のバカだったらそれがヘイトだから「ヘイト禁止法」みたいなもので禁止することができる。
しかし、リベラルの場合は建前だけは立派なだけに暴走した人が手を付けられない。
建前が立派な分リベラルの方がまともそうに見えるかもしれないけど、全体にとって迷惑なのはリベラル。
ヘイトスピーチする連中も朝鮮学校や役所に押し入るなど迷惑なことはたくさんしてるが、リベラルの場合は色んな問題に対してそれをやってる。
米軍基地であったり、東電であったり、経済産業省であったり、気に食わない萌えキャラやCMを世の中に流している。
クレームや提言自体を否定したいのではなく、
「自分たちはろくに調べてないし、勉強する気もないけど、いい提案をしているのだから人々は聞くべきだ。実現する方法についてはあなた達がプロなんだから考えてください。できないとは言わせません」
みたいな人がありとあらゆる問題にイナゴのように湧いて出るから…リベラルはイメージが悪い。
部分的には、国や企業が実現する事ができる新しい目標やニーズを開拓していることもある。
しかしながら、リベラルがそこに貢献しているかと言うと、足を引っ張ったり、実害が出る形で邪魔をしていることも多いので、そりゃリベラルを掲げている人は一般的な無党派層・庶民からしたら保守とはまた別の形でめんどくさくて関わりたくないだろう。
喧嘩をする・議論をふっかけるなら調べてからにしてほしい
ぼくの母の口癖は「なんだか知らないけど」という言葉だった。
同時に、ぼくの母は、「教え子を戦場に送らない」という日教組のスローガンを本気で信じていて、社会科の世界史の授業で第二次大戦前後だけきな臭くなった日教組の先生を、ぼくにしつこく擁護した。
「教え子を戦場に送らない」というスローガンに反対しているわけじゃない。
ぼくは社会科だけは偏差値55ぐらいの学校にいながら、偏差値74をとったことがあるぐらいには得意だったから、勉強に必要のない情報や私的な思い入れで授業をつぶしてほしくなかっただけだ。
同時に、「教え子を戦場に送らない」云々は、理想論としては賛同するものの、本当に戦争が始まってしまった時、街に憲兵がウロウロしている時にそんなことを平然と言える人間なんて限られてるのに、それを平時に戦争経験世代でもない世界史の中年教師風情が、グズグズ言ってるのが張子の虎を前にポーズを決めているようで滑稽に見えたのだ。
同じ理由から【とある高校社会の先生が日本史Aで最後の授業に使いたいテーマ「第二次世界大戦を起こさないためにタイムスリップできるとしたら、いつ、どこに行き、どんな行動をしますか?」】という問題を高校で出そうとしている先生を見た時に本当にアホだと思った。
選挙で国民全員が政治に関われる現代でさえ、政治に対してできることは少ないのに…選挙権が収めた税金できまったり、今以上に財閥が強く、農民が多かった時代に、一般市民ができることってなにがある??
保守は「一般市民に何ができる?」というテーマに漠然としたプライドを持ちたがりすぎる。
リベラルはというと、「一般市民に何ができる?」というテーマに対して、自分が何でもできると勝手に思い込みすぎ。
本来、保守とかリベラルとかそういう主義思想に縛られずに、自分が勉強したことや詳しいことでもっとこうしてほしい・ああしてほしいということをやればいいだけのこと。
政治的な発言をできるようになる人の多くは、自分の勉強や商売や市民活動で詳しくなったことから発展した人達だ。
そういう活動を自分の得意分野や詳しい分野でピンポイントにやればいい。
それを、痛ましいニュースがある度にSNSで無差別的に怒ってみたり、
手続きや議論を踏む気がないのに、強い口調で極端な意見を主張してみたり、
対して詳しくもないし、自分の好き嫌いの問題、周囲の人間関係でしかないことを切り分けられずに社会の問題・日本の問題と言ってみたり、
そういう人が多すぎる。
リベラルっていうかSNSの問題っていうかそこは難しい気もするけど…ダメなリベラルと、SNSで無理くりなお気持ちを表明して炎上する人ってよく似てるんですよ。
保守の話通じないと違って、リベラルやSNSで炎上する人は自分が少数派であることもあんまり理解してないご様子で、しかもそれが政治や報道ではある程度の位置からものを言うから
「そりゃ負けるだろうね」
って感じだよ。
勝つとか負けるとかじゃなくて、言いたいだけなんだもん。
一見、世間一般の話題と同じ土俵に乗っかって話しているように見えるけど、その人その人独自の世界観で生きてるから…まあ大変だよ。
しまいには、一人一派とか言い出すんですよ?
人のこと十把一絡げに言っときながら、自分たちは一人一派なんだって。
付き合ってらんねーよ。
保守もリベラルも頭いい人ほどそういう思想にかぶれているようなことは言わないし、言わないほうがいいという空気は読めるけど…頭悪い人ほど逆なんだよなぁ…。
他人に怪訝に思われようが、話が噛み合わなかろうが、いつもいつも同じ調子で吠えるばかり。
その人の口からはどうやって実現するとか、意見交換して新しいことが生まれるとかそういうことはない。
そして、保守の場合はそういうバカは建前があんまり立派じゃないから議員やメディア人になる前にある程度淘汰されるが、リベラルの場合はある程度の地位を持つ。
地位を持った後に一見もっともらしいけど、結局は議論も具体策もなんにもないことがバレルから負ける。
そういうことなんじゃないでしょうか。