今日で30歳になりました。

ついに、「おじさん」と言われても文句が言えない年齢「30歳」になってしまった。
同じ年齢の人達がある程度その世界で成功してたり、逆に若者枠として扱われなくなって難しい立ち位置に悩んでいるとという、厳しい年齢になってきた。

20歳になると「お酒が飲める」「選挙に行ける」みたいな特典ばっかりが嬉しいところだけれども…30歳は本当に難しい。
「何もしてないうちに30歳になっちゃった」
と思うこともあるだろうし、逆に
「あんなに輝いてた同年代が、ここからはベテランや老害として扱われるなんてつらい」
という年齢でもある。

今年で30歳…つまり、1989年に生まれた人達を並べていくと、ぼくの気持ちって言うのがちょっとは分かってもらえるはず。

89年生まれはアスリートと、芸能関係がすごい。

特に、アスリートでは道を切り開いた人がとにかく多い。
・錦織圭
・香川真司
・内村航平
これらの選手は若い時からガツガツとその世界を変えてきた人達。

芸能関係なんかもその分野に衝撃を与えた人が多くて
・西野カナ
・HIKAKIN
・花澤香菜
・朝井リョウ
となっている。

すごくない!?
同じ年の人が、音楽・動画・アニメ・小説とそれぞれに金字塔を打ち立てた人がいるっていうの、かなり面白くない!?

わかりやすい有名人が出たからこそ「30歳って難しい」と強く感じる。

この辺の人達って20代のうちから成功した同年代ではあるものの…長く活躍しすぎてベテランになったり、衰えが指摘され始めるわけ。
30歳って、不思議なのはここで…ある分野で言えばベテランや年寄りだし、ある分野で言うとまだまだ若手。

一番わかり易いのは、30で社長・国会議員とか言ったらまだまだペーペー。
でも、スポーツ選手の30は衰えが指摘されはじめて、若い時大活躍した人でも大怪我したり、引退したりする年齢。

一番アバウトなのは芸能で…歌手ならば30代になると全盛期を過ぎて安定したり、休業する人が多い。
でも、ここ最近のお笑い芸人は30歳までは下積みで、40になってから大きな仕事をつかむ人も多い。

だから、なってみると…ホント不思議な年齢。

「まだチャンスはある」
「いよいよ俺の時代だ」
と思える部分もあれば、逆に
「多くのチャンスを無為にしてしまって、残ってるチャンスを掴めないと一生負け組だ!!」
と思う年齢でもある。

どっちも本当なんだ。
30歳になって世の中の仕組みや知識がついてきたからできることもいっぱいある。

同時に、若いから許されてたり優遇されてきた部分もなくなるから、30になることで大きく損をする人も出てくる。

自分はむしろ30からが本当の勝負と思ってきたが…不安もすごくある。

「30歳って難しい。色んなものが見えすぎてどういう年齢か捉えにくい」
と言ってきたが、そもそも自分はどうなんだろう?

自分は、ブログという書物をメインにやってきて、顔や体格だって「若者」として優遇されるタイプじゃなかったから
「ここからが勝負だ」
と思う部分もいっぱいある。
若くて将来性があることで年上の人達から援助や機会を頂いたことは多いが、それでも本当の勝負はここからだと思ってる。

勝負勝負と言ってきたけど、若い頃とどう変わったか?
世の中の傾向と対策がわかってきたことじゃないかな?

30になったからと言ってものの考え方なんてそうそう変わらない。
むしろ、20歳までに形成された、自分で「世の中はこうなってる」「こういうものが素晴らしい」といった基本的な価値観は変わっていない。

ただ、成人するまでは仮説だったことが、大人になるにつれて色んな実験をしたことで、細かいところがわかってきた。

結論としては、20歳までに思ってたことはおおよそ正しい。
でも、正しくない時になんで間違ってるか、間違ったままの人が生きていられるかがわからなかった。

30に向かってトライ・アンド・エラーしていくにつれて、ちょっとづつそれがわかってきた。

30まで人間と世の中を見てきた結果、ノイズと本質をわけられるようになりつつある。

20のころに正しかったことや、30になって気づいてきたことをもうちょっと具体的に話したい。

まず、世の中が子どもの頃のぼくが期待したほど賢い人間ばかりではできてない。
子どもの頃には「毎年毎年、勉強したり新しい体験をするのだから、子供の頃と同じ勢いで成長する大人はさぞかしすごい人物なんだろう」と思っていた時期があったが…そういう人はほとんどいない。

むしろ、成長が止まった人の方が多い。
かといって、バカをバカと見下していてはなんにも解決しないし、何もわかってこない。
20までの自分は学校で勉強しそうなこともろくに報道しないメディアや、実践しない経営者に腹を立てていたけど…子どもから見てもバカバカしい人はニュースで報じられているよりも多い。

20の頃に「バカだ」と断言した自分も正しかった。
しかし、なんでバカなのか、どうしてバカなことをしてるのかまで考えられてなかったし、それができるようになってこその大人というものだ。

 

バカの行動原則こそが意外と大事。バカと一口に言っても、色々ある。

・自分の損得(仕事やポジショントーク)のためにバカなふりをしたり、
・賢いからこそ叩かれないように無難な答えに逃げた結果が結論になっていたり、
・コミュニケーションなんか求めてなくて自分の言いたいことを言えればそれでいい人
・強迫観念が強くて「世界はこうじゃないといけない」という意見を強くぶつけてくる人
・何に対しても反対な人
・他人を怒らせるのを楽しんでる人
・自分が手続きする側の立場でもなんでもないのに、ニュースについてひとこと言いたい人

と色々いる。

ぼくは発達障害だから、「バカ」にも色々いることに気づいた頃には30歳になっていたが、賢い人や恵まれた環境の人は、最初っからノイズを排除して自分のことに打ち込んで結果を出せる環境にいた。

…そうなんだ。
バカのほとんどはノイズ!!

自分がくだらないことを気にしすぎて、小さくなったり、バカなことを言う人に加担してしまうことが多かったけど、ねんれいをかさねるごとにバカに加担することもバカに心を痛めることも減った。

今から30になる奴らに言いたい。
世の中で大事なのは議論ではなく、手続きだ!!
よっぽど賢い人同士の議論以外、議論から何かが生まれることは少ない。

何かを作って、作ったものを公開して、必要なら広告を作ったりスポンサー募ったり…誰がどう見ても間違ってる方向に行かない限りはそっちのほうがずっと大事。

結局は、自分で何かを作り続けるしかない。
(できるだけ少人数でかつ、他人を批判せずに)作る側にいる時には、バカになることは少ない。
人数が増えれば配慮と妥協でバカな結論が生まれやすくなるし、作らないで議論ばっかりしてたらバカの意見にも真剣に向き合わないといけなくてバカのごった煮になってしまう。

 

去年ぐらいからそれを強く心がけだした結果、収益的にもストレス的にも達成感からみても、自分の生き方を見つけられてきたと感じている。

もちろん、何をするにも体力や頭脳やお金が必要だから全部はできちゃいない。
やったことない手続きまで踏み出していないから、まだまだやらないといけないこと・できていないことも多い。

でも、大事なことと無視していいことがわかってきたことで、20の頃の自分よりも戦えるようにもなったし、幸せに生きることもできるようになってきた。
今年はそれをもっと大輪の花にだせたらいいなぁ…と思うばかりだ。

 

 

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