マンガ「娘の友達」は心に孤独なおっさん持ってる人は読んでほしい

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ぼくは、30のおじさんなんだけど…そんなおじさんハートをグサグサ刺してくるマンガを見つけた。

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もちろん、色んな30歳がいると思う。
ぼくなんか子ども持っている人や、上司と部下に板挟みになっている30歳おじさんに比べると自由だし、楽だと思う。

でもさぁ…30のおじさんになると、孤独なんだよなぁ…。

友達がいないって意味じゃない。
人の痛みがわかったり、お互い忙しい中で話をするから気を使うし、タイミング次第ではめんどくさがってしまって雑な対応して申し訳ないと思うし…おっさんの人付き合いは小学校の頃の学校でのおしゃべりみたいな気楽さを年々なくなっていく。

混んでる場所にいたら、陽気に盛り上がってたりキラキラしている場所に冴えないおじさんがいてなんか悪いなーと思って…なんか居心地悪いんだよ。

だから、ちょっと空いてるカフェで…一人コーヒー飲みながらブログ書いたりYouTube見ている時間が一番誰にも気を使わないで楽だったりする。こんな風にね。

もうちょっというとおじさんが孤独なのは…女の子に微笑んでもらうことが学生時代に比べて著しく減るから。

もし、社会に出てから異性に会う頻度がこんなに減ること…大人になると異性の知り合いすらネットがないと確保できない飢餓状態に陥るとわかって大学生にもう一回戻ったら…みんな勉強そっちのけでモテる努力するだろう。

20代のうちは「今からでもモテよう…」「異性を意識しないと急速に人間がだめになる」という意識はとても大事。
でも、30近づくにつれて…女性と会う機会が減ったり、可能性ではなく自分の位置づけが確定してくる。
その結果…もう行きつけの喫茶店の明るい女の子に恥じらいつつ意識しちゃう中学生みたいなメンタリティーになっちゃうんだよなぁ。こんな感情ね。

40過ぎたら、キャバクラとかスナックに通ってでも女と喋ろうとするのかな…。
20代の時はダサいからそういう大人にだけはなりたくないと思ったけど…普通の生活しててびっくりするほど出会いがないことを知った今ならキャバクラ行くおっさんにシンパシー感じはじめてる。

おっさんってさ…孤独なんだよ。
お互いの時間や都合もあって人と心いくまで話すこともできなくなっていくし、
周りに信用できるやつが減っていくし、
自分の限界知っちゃってるから女の子が微笑みかけてくる事自体に気恥ずかしくドギマギするし…
抱え込んだことを人に相談できないくせに責任ばっかり被るから…
おっさんって孤独なんだよ。

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孤独なおっさんに本気になる女子高生の皮を被った小悪魔な「娘の友達」

そんな孤独なおっさんが…女子高生の友達に好かれてしまうマンガが「娘の友達」なんだ。
娘の友達だから好きになったのではなく、娘のことで学校に呼び出されたのをきっかけに…彼女が娘との幼馴染の友達であることをおっさんは知ってしまう。

この女の子の描き方がすばらしくて…女の子のかわいさが…ちょうどいい塩梅。

現実の男女の恋は作り話よりも好きとか嫌いがわからないことが多い。
悪意や騙し合いではなく、単純なディスコミュニケーションが多い。

気を使い合っているうちに本音を話せずに喧嘩になったり、
小さなスタンプや絵文字の使い方でムスッとされたり、
自分に自身が持てなくて「なんで俺のこと好きなの?」とか一人悶々としたり

実際の女の子って自意識過剰な男が考えるよりぼーっとしてるところがあって、そこがかわいいんだけど…「娘の友達」ではぼーっとしてる女の子のかわいさと、その気になってアタックしていくところを両方出している。

 

で、真っ直ぐさの描き方がすごく直球だから…もうすごい。いきなり…これだもん。

おっさんが女に言われたいセリフ1位来た!!

 

おっさん自体は妻とは死別しているから独身なのだが…この辺から倫理的に悩むことや振り回されちゃうことが増えていく。

しかも、表情の出し方が
・ぼーっとしてる
・勇気を出して踏み出している
・積極的に色気を出して誘ってる
の大きく分けても3パターンあって…その濃淡をものすごく等身大に…オタク的な表現や男の読者の都合に合わせたものじゃない形で続々するような描き方で描けているのがすごい。

このコマとか…もうこんなこと言われたらまず落ちるね。

魔性の女?そこも含めて天使です。

なんていうかさぁ…ストレート過ぎるんだけど…逆におっさんはもう色々諦めちゃってるから、若い子のストレートなアプローチがたまらなくいいと感じる。

おっさんは気を使っちゃったり、自分が華やかにいるのがおかしいと感じたり、女の子から微笑まれるのが気恥ずかしくなってるから…恥ずかしいぐらいストレートな人とかにはもうほんとうっとりなのさ。

教育的倫理的にはよろしくないマンガなのかもしれない。
でも…すごく、おっさんの孤独を汲み取ってくれてそれをオタク的な手法に逃げないで、しっかりと描いているから…ゾクゾクしっぱなし。

これもね…本当にすごくってさ…。
ぼく実際の女性からかわいいと言われたことをずっと忘れられないのよ。
自分でかわいいと思ったことないから。

苦労してるおじさんや悩んだり考えたりしている男がかわいく見えるって女の子が本質的に大人で、男がどこか中学生みたいな部分を残しながらおとなになるからだと思うんだけど…自覚はない。

でも、ここのズレをはっきり言う小悪魔感と恋愛描写がキチッと描けることが…おっさんの孤独に染み渡って読んでいて満たされもしたし…逆に女子高生がおっさんに対して包容力がありすぎて怖かったところでもありました。

生物学的におっさんの人は絶対読むべきです。
小悪魔か天使かわからないけど…とにかく理解のある女子高生が癒やしてくれます。

心におっさんがいる若い子や女の人もおすすめですが…ぼく30のおじさんだから、女の人のことも若い子のこともわかりません。本格的に諦めと孤独感感じだしたの29歳の最後の方だから…22歳の俺に言葉で説明してもきっとわかんないと思う。

女の人は男の中年やデブがかわいく見える不思議な感性をしてるんだからもっとわかんない。
でも心におっさんを持ってる人はきっといるような気がするから…気に入りそうなら読んでほしいよ。

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このマンガって小悪魔な女子高生を通して生身の女の子っぽさと、憧れのイメージの両方を描いているところがすごいと思ってる。生々しい優しさもあれば怖さもあるし、憧れるような優しさもあれば…一線を越えてしまう部分もある。

そこがロマンもあるけど、共感ができるところでよくありそうなジャンルながら絶妙な塩梅で読んでいて楽しかったです。

 

 

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青二才は振り向かない
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