「子どもがおこづかいで買うもの」こそ、日本が世界に誇るべき文化だったりする

「子どもがおこづかいで買うもの」こそ、日本が世界に誇るべき文化だったりする

最近、このブログでは英語版サイトを作っている。
https://tm2501.com/en/

その過程で色々調べていくと、
「どうも海外から評判のいい日本の文化は、子どもがおこづかいで買ったり、子ども時代に楽しんできたものこそ人気が高い」
というものが…けっこうある。

【日本製のモノが世界よりも質と評判が高く、なおかつ日本の子どもが大きな顧客】というジャンルには、マンガやアニメ、お菓子、文房具なんかがある。
広義にはカップ麺や日本食もルーツが駄菓子だったり、若者の夜食として伸びてきたものも多いから、子どもが文化を作ってる側面は大きいよね。

しかし、ビジネス進出できているかどうかについては…業界や出版社によってまちまちだから「クールジャパン」とか、「インバウンド需要」と言ってもビジネスや投資の目線を加えてみると実態はわからないものだ。

今回はその実情について紹介していく。

おこづかい・お年玉を自己管理するのは日本の子どもだけらしい…。

まずは、文化的な背景のお話から。

日本製品の海外の反応を調べながら、
日本人が考えるインバウンド需要と外国人が考えているものには大きな溝がある。日本人は官製のクールジャパンや伝統文化が外国人にウケると思ってるけど、実際には子どもの頃に当たり前に触れていたものが世界ではすごく評価されている!!
ということに気づいた。

日本の偉い人はK-popみたいに、国内のみならず世界にポップカルチャーが発信されていくイメージでクールジャパンと言っていたのかもしれないけど…日本の場合はそのやり方が向いてないんだよなぁ…。

日本が強い分野って国内に進出するとかしないとかじゃなくて、国内の争いが世界でも類を見ないほど厳しくなって、国内を勝ち抜けば世界でも楽々勝てるような場合。
特に、安くて子どもや庶民でも手に取れるものは、日本の小さなマーケットでもすごい競争が巻き起こることが多い。

日本の子どもはおこづかいやお年玉をやりくりして自分の好きなものを買うし、
あまりお金が無い大人は、大人の金のかかる娯楽にシフトしないで子どもの頃食べたもの・遊んだものを卒業しない。

ましてや、日本は30年間も不況だったのだから、子どもの遊びを卒業して大人の遊びに振り切れた人は少ない。
日本が今でもバブルだったら、誰かをスキーに連れて行ったかもしれないし、ゴルフして車に乗る人も多かったかもしれないけど…不況だから家でマンガ読んだり、お菓子食べてる子どもの時のライフスタイルとあんまり変わらなかった。

そうなると…子どもが減ってるにも関わらず、「子どもを制するもの、庶民を制す」という不思議な構造ができあがる。
そして、日本人ほど批評家気質な国民も珍しく、中でも日本でお金を持ってない人は特にクレームが多いため、「日本で絶賛されたものは、世界をも制する」という状態ができあがる。

少し大げさに言ったけど、この理論は人気の投資マンガ「インベスターZ」でも紹介されていることだ。

まずおこづかいをもらえることが珍しい。
その代わり、海外の子どもの誕生日のプレゼントやパーティーはすごく盛大だったりする。

しかも、もらったおこづかいは基本的に娯楽にしか使わないから、お菓子とかマンガとか、アニメやアニメで見たゲーム・おもちゃに行く。
すると、産業として独自の成長を遂げるものがたくさん出てくる。

この理論が載っているマンガは、信憑性が薄い話も多い。
しかし、アメリカのアマゾン(amazon.co.jpではなく、Amazon.com)を見た限りこの意見はとても正しい。

インベスターZは「眉唾な情報も多いマンガ」と思いながら読むと浅く広く面白いから、よかったら読んでみてほしい。

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この、日本独自の社会構造が、海外に進出していくとどうなるか…というのが今日のテーマ。
まずは、海外進出に成功している産業から見てもらおう。

 

文房具とアニメは海外進出が進んでる。特にアニメは、逆輸入して見る時代!!

例えば、文房具はかなり進出が進んでいる。

ノートに強いコクヨの製品も出てくるけど、日本が特に強いのがペン!!

ペンと検索すると、パイロットやぺんてるなど日本でもおなじみの会社のアメリカのAmazonでもたくさん出てくる。
シャーペンを意味する「mechanical pencil」と打ち込むと、パイロットの代わりにUniが検索結果にたくさん出てくる。
他にも、サクラペンシルで検索して何が人気か検索してみると…女子高生が使ってそうなラメ入りのキラキラペンが4000レビューの大人気商品となっている!!

ペンについては日本で買うのと変わらない文具メーカー達がアメリカでも活躍している。

実際、パイロットのIR情報を見ても欧米への進出がかなり進んでいることが書かれている。

IRは見つからなかったけど、ぺんてるも海外拠点を多く持ち、多言語対応のサイト作り担っている。
これは間違いなく成功例と言っていいだろう。

 

次にアニメだが…反響もマネタイズも文房具のほうが多分成功している。
だが、文房具にはない不思議な現象が起こったことで、アニメもまた世界進出を成功させている。

というのも、アニメのDVDやBlu-rayは、北米版の方が安い。
日本でもアニメはタダ同然で楽しめる庶民の娯楽だが、アメリカではDVD・ブルーレイの購入まで含めて庶民の娯楽になっている。
だからこそ、Amazon.comでアニメを検索するとほとんどの作品が出てくるし、日本では考えられないほど大量のレビューがついていることも珍しくはない。

具体的な金額を出すと…日本では2万円するようなBlu-ray BOXも、3000円とか4000円ぐらいで買える。
あまりにも価格差が大きいため、日本のアマゾンでも北米版のアニメDVD・ブルーレイが輸入されて売られているほど安い。

 

ぼくの好きなアニメの1つ「ノエイン〜もうひとりの君へ〜」を日本のAmazonで検索するとこんな感じ。

日本では4万円するブルーレイディスクが、北米版は8000円ほど。実に4分の1。
これは輸入転売している場合なので、アメリカのAmazonではもっと安い価格で売られている事も多い。

実際、せどりについて詳しく紹介した本でもDVDの価格差を紹介されている。
輸入・せどりで儲けてる人はおそらくはDVD・ブルーレイが重要な商材の1つとなっているようだ。

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この情報を見て
「よし、北米版で好きなアニメを買おう」
と思った人は1つだけ注意してほしい。

DVDやBlu-rayは「リージョンコード」によって地域制限がされているということ。

特に、DVDの場合は、日本とアメリカのリージョンコードが違うため、DVDでアニメを見たい人はリージョンコードがフリーのプレイヤーか、パソコンでリージョンコードの設定を変更しないと見られない。
リージョンフリーと書かれていたり、レビューで北米版が見られることを報告しているDVDプレイヤーを買うのがおすすめ。

ブルーレイの場合は、リージョンコードが日本とアメリカで同じだから、ブルーレイを買えば、そのまんま再生できるらしいのですが…いかんせん高い。

今からプレイヤーから揃えようと考える人は日本でリージョンフリーのDVDプレイヤーを買ったほうが結局安く済む。

これだけでもアメリカでアニメが頑張っていることはわかるし、回り回ってNetflixで世界的に配信される日本初の作品はほとんどがアニメになるのも頷ける。
全裸監督のように、実写で世界に向けて制作される作品の方が日本の場合はレア。この傾向はNetflixに作品を出した国々の中では日本だけの現象。

でも、マンガと対比してみると、もっと「アニメは進んでる」ということがわかると思う。

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マンガとお菓子は…評判がいいのに、進出が進んでいない。

まず、マンガなのだが…確かに、海外でも大人気だ。

ちょっと高いのだが…特に海外人気が高いNARUTOはKindleでも大人気だ。
あくまでも「Amazonで比較した限り」だが、日本とアメリカでは本の値段が違う。倍ぐらい違う。

それでも、アメリカ版のNARUTOは日本からでも読めるので、よかったらチャレンジしてみてほしい。
以下の画像リンクはアメリカ版Amazonの方のNARUTO。
アメリカのAmazonとKindleの設定が必要だが、日本からでも英語版のマンガが読めるので、チャレンジしたい勇者のために載せておく。

NARUTOのように、日本でも国民的な人気を誇るタイトルならアメリカでもある。

特に集英社や小学館、それに角川文庫は海外でも積極展開しているから…英語版のマンガ・Kindleの存在が確認できる。しかし、問題は「それ以外の出版社」だ。

例えば、秋田書店のマンガは英語版はあってもKindleがないことは多い。(しかも、英語版も高い)
例えば、講談社の人気マンガであるGTOはアニメ版はアメリカのアマゾンプライムビデオであるが、マンガの方は見られない。

「アニメは輸出されてるけど、原作は輸出されていない」
という意味では、(角川系の電撃文庫から出ているライトノベルが原作の)境界線上のホライゾンもこれに当たる。

涼宮ハルヒシリーズやケロロ軍曹は英語版のコミックやノベルがあるが、境界線上のホライゾンはアニメしか輸出されていない。

他にも、(アメリカ人には馴染みのない)麻雀が絡むと輸出されていても評判が低かったり、そもそも輸出されていないこともある。
咲はDVDはあるけど、購入者はほとんどいない。
アカギに至っては輸出すらままならない…。

出版不況だなんて言われているけど、実は勝負してないことによる機会損失もけっこう多そう…

お菓子に至っては、もっと変なことになっている。
製品自体はAmazon.comでも大人気で、「maiji chocolate」とか「morinaga」とかで検索したら出てくる。

でも、文房具業界と違って、Amazonで人気があっても売上への貢献がものすごく低い。

国内最大手である明治製菓の決算報告書では…海外についてはほとんど取り上げられてない。
唯一海外の話が出てきたのが、営業利益の割合のところだが…ものすごーく低い!!

明治自体がヨーグルトなどお菓子以外の製品もあるから、Amazonでお菓子だけ知名度が高くても全体から見ると…お菓子での評判ってすごく小さいことのようだ。

お菓子メーカーって日本でも世界でも総合的な食品の会社になっていったり、美容や医薬品で成功するような会社も多く混じっているから、お菓子での知名度と経済的な視点を一致させるのは難しいけど。

それでも、日本では毎日のようにCMが流れていたり、外国人からも評判のいいお菓子を作っている会社が、海外ではほとんど利益をあげられてない(進出できてない)というのは、意外に感じたことだろう。

販路や生産拠点を整備して、お菓子で得られた知名度を他のビジネスの進出に役立てていければ、未来は明るいけど、どうなるだろう??

知名度や評判は抜群だから、海外に打って出て成功してほしいところだ。

 

 

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