マンガ「ざつ旅」は現在進行系の(ほぼ)ノンフィクションじゃ!!

少し前に、ブログで「秋葉原の本屋を徘徊中に見つけた本当に面白いマンガとか9選(2019年11月版)」という記事を載っけた。
最新のマンガを本屋でリストアップし、その後家に帰ってリサーチ。その中から面白かった作品のみブログで紹介した。

その中で一番売れたマンガが、今回紹介する「ざつ旅」だった。

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というわけで、真っ先に読んだんだけど…これはぼくもやってみたいと思ってたことだから心が踊った!!(いや、U35の男はみんなやりたいことじゃないかな!?)

その名の通り、ろくに下調べもせず衝動的に旅に出るマンガだが…雑だからこそあまり行かないところに行ったり、予備知識がないまま思わぬ出会いに遭遇するところが描かれてて面白かった。

あらすじ

まず、主人公はマンガ家の卵。
しかし、出版社での打ち合わせで全滅する。

そこから家に帰って、すっかり意気消沈。
そこで、ふと出た言葉が「旅に出たい」だった。

この言葉は、テレビで見つけた水曜どうでしょうをきっかけに、現実的なものになる。
でも、彼女はサイコロではなく、スマホでアンケートをとる。

一話では東西南北ですらなく上下左右だからね?こんな雑なアンケートないよ!(後述)

説明も雑!!でも、伝わるからオッケー!!

個人的に印象に残ってる旅の話は、仙台に行った時の松尾芭蕉の俳句についての説明。

その時代には絶対にあるはずがないLINE方式での簡単な説明でマンガではサラッと済ませている。

俳句を誰が読んだなんて受験生や歴史オタクでもない限り誰でもいいんだよ!!

ただ、それを自分が同じ体験をして、感動して、「あー気持ちわかるなぁ〜」「興味が湧いて調べたら意外な事実がわかって驚いたなぁ〜」の方が重要

旅なんてそんなもんで…「計画通りやるから楽しい」「誰もやったことないことをする」は絶対的な正解じゃない。
リフレッシュや取材旅行といった明確な決まりがあればともかく、一人旅・大人旅は正解は旅の数だけある!
大事なのは「いつもと違う一日を過ごして、いつもと違うことを感じて興味や感情が動いた」ってこと。

わしらは神様でもないし登山家でもないからね。
自分が感動したらいいし、旅先でいつもと違う事が出きてリフレッシュしたり自分の中の殻を破れたらいいなぁ〜ってそれだけ。

雑に旅した方が自分でさえ予想外なところに行ける

このマンガでは1話〜4話の最初の旅が福島県会津若松市だった。ぼくは行ったこともないし、行くと考えたこともない場所への旅だったから「このマンガすげー!!」と思って購入した。

そんなところ行かないよ!
田舎だし、海ないし、そもそも白虎隊ぐらいしか全国的に知名度高いものがないから、行かない。
隣の喜多方市の方がまだ行く可能性がある。
喜多方らーめんは全国的に有名だから本場食べてみたいからね。

まともに旅をしようとするとお城や武家屋敷見て白虎隊のお墓行って、喜多方らーめんと福島の郷土料理食べて…とそんな感じになっちゃうところだろう。(そして、それすら一部のマニアしかやらない)

 

でも、これはざつ旅。
まさかの、羽黒山湯上神社の本殿まで1225段の階段を登っていくというこれまた驚きのチャレンジがこの度で一番丁寧に取り上げられてるスポットになってる。

雑に飛び込んだからこそできたチャレンジや面白さがある旅!!

だからこそ、普段なら行かなかったりちょっと知らない場所をうまくピックアップしていて、観光の雑誌、テレビ番組の絵になる旅とはぜんぜん違う面白さがある!!

それって、一人か気の知れた友人数人でしかできない特権だから、行くところにも行った後の語りにも雑だからこそのユニークさ、面白さ、自分が楽しめればいいという開き直りが入ってて面白い。

 

「ざつ旅」は現在進行系のノンフィクションでもある!!

1話で主人公が「水曜どうでしょうから影響を受けて、ランダムに(Twitterのアンケートで決まった場所に)旅に出る」という形式を取っていた。

作者自身、かなりの水曜どうでしょうのファンらしくて、旅行先をランダムに決めるだけではなくどうでしょうゆかりの場所も多く行ってる。
同時に、ざつ旅であることを活かして旅の失敗談や、少人数旅だからこその痛い目に会う覚悟での無謀なチャレンジもいくつか入ってる。

 

でも、いちばん重要なことは作者のどうでしょう愛がマンガの中で収まりきらなかったところだ!!
どうでしょうに影響を受けて作った「行き先をアンケートで決める方式」は、実在する。
マンガの主人公の名前でアカウントが存在してて、それをもとに行くところを決めてる。(写真も上げてる)

最新では、さらにひねってアンケート結果で旅先での旅行プランもちょっとユーザーのいう事聞いてます。

旅行の様子も載っけてくれていて、これはかなり素晴らしいです。

 

ちなみに、固定ツイートにも水曜どうでしょうの影響が感じられて、こんな物をつくている。

これね…水曜どうでしょうファンなら「カントリーサインの旅じゃねーか!!!」という地図を作っちゃうのが…わかってるなぁ〜。

作者の連載と財力が枯渇するのが先か、それとも全都道府県制覇するのが先か、色んな意味で楽しみですね。
Twitterをフォローして、マンガの創作に自分も「行き先を投票する」という形で参加してみてはいかがでしょうか?

このマンガが気に入った人におすすめしたいコンテンツ達

一応、初めての人向けに紹介している記事だけども、「既読だけど、もっとこういう作品を見たい」「これもみるけど、同じような雰囲気・魅力の作品がほしいんじゃ!!」という人のために5つコンテンツを紹介しておきます。

今回は作品3つと動画2つとなります。
多いと思ったけど…絞れなかったんや…。

水曜どうでしょう

カントリーサインの話をしたから、元ネタ気になる人はこれをどうぞ。

ちなみに、ぼくはどうでしょう全部見ておすすめランキング作るぐらいにはどうでしょう大好きだから、どうでしょうの話で盛り上がりたい人はそっちも見てください。

オススメ!企画別、水曜どうでしょうランキング!!

シェフ大泉か、ONちゃんが出てくるものはだいたい面白い。
最初に見せられたのは東京ウォーカーだった。でも、本当はシェフ大泉とONちゃんが両方出てくるクリスマスパーティーこそ最初に見るのはおすすめ。

ゆるキャン

作者がどうでしょうファン繋がりですね。(本当にどうでしょうとコラボもしちゃいました)。

アウトドアは準備をしくじると命に関わるからざつ旅よりかは準備している。
でも、ざつ旅に似ていきあたりばったりだったり、ニッチな観光地を拾い上げる面白さがある作品です

原作マンガよりかは個人的にアニメがおすすめ。

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真亜ちゃんは今日も家に居たい

ざつ旅ならぬ「ざつに新しいことする」マンガですね。
座禅を組みに行ったり、スキューバーダイビングしに行ったり、普段できない体験を色々しております。
それをゆるい感じで紹介するマンガです。

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作者の梶川岳さん、今は「ヒナちゃんチェンジ」というジャンプ+で連載しているマンガを手がけるマンガ家さんです。
これが初単行本となるのですが、内向的な人を外交的な人が連れ出すのが大泉・鈴井の旅が嫌いな人と、アウトドア大好きな藤村Dの関係っぽくて僕はとても好きです。

ぼくたびシリーズ

水曜どうでしょうインスパイア動画の中で一番有名な作品。

マインクラフトの実況者として有名なえふやんさんを筆頭に4人で旅をする動画シリーズ。

水曜どうでしょう顔負けの車での強行軍、旅先でとっさに出るくだらない名言やキャラクター…定期的に見返したくなる好きな動画シリーズです。

 

そのゆくシリーズ

YouTuberのばんぱーさんを中心に2〜4人のゲーム系YouTuberで旅をする動画シリーズ。

どうでしょう感が薄めでかなりゆるい内容で
「〇〇さんの地元だから」
とかそんな感覚で行き先を決めて、地元の人におおよそプランを決めてもらって行くというスタイルです。

まったり流しておくのがおすすめ。
俺の感覚では女性好みかも。一番男同士でキャッキャウフフしとるから。

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