マンガ「自殺遺族になっちゃった!!」で弁護士という生き物について知ろう!!

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ネット上の知り合いの裁判に行ってから
「裁判ってなんか興味深いよね」
という気持ちがあった。

もちろん、裁判沙汰にはならないならならない方がいい。

ただ…冷静に考えてみると裁判ってすごく不思議。

ここが不思議だぞ、日本の裁判
・このご時世でも電子機器の使用は禁止。そのため、報道でもイラストで行われる。
・現行犯かつ容疑を認めている極悪人にも、弁護士がつく。(悪い人を弁護して金稼いでるやつもいる)
・SNSで裁判に来るように拡散されて盛り上がるようなことはほとんどない。(あっても裁判官から釘を差されて「そういうことはしないでください」と言われる)
・ライブドア事件で捕まった堀江貴文さんは「日本で一番権力を持っているのは検察」と言ってるが、一般市民の我々は検察のことなんてほぼ知らない。
・何十年も前の判例が、現役で機能しているものがある。(
例えば、著作権の引用について有名な判例にパロディー事件があるのだが…これは1970年の事件で、デジタルメディアがない時代の事件である

といった理由から、裁判に興味があった。

そんな時に、「別居中の夫が自殺したことで、自殺遺族になってしまった」という理由から裁判沙汰に巻き込まれた女性のマンガを読むことができた。

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これ、実際には裁判沙汰が半分、その後の事後処理で困ったこと・精神的に追い詰められた話が半分になっている。
ただ、僕の中では裁判のところが特に衝撃的だったので、裁判メインで紹介していきたい。

あらすじ

夫の浮気が原因で別居を開始したものの、別居中に夫が自殺してしまう。

結果、もともと同棲していた家が事故物件になってしまい、まだ離婚調停が住んでいなかったため、請求が奥さんに行くことになってしまう。

ここから、裁判沙汰へとシフトしていくわけだが…もうすごい茨の道。

まず、「相手が何で訴えてきているか」を知って、それが正当なものか、制度として本当に払うべきなのかを検討しないといけない。検討してみるとふっかけられている場合も多く、それを根拠を示して崩さないといけない。
しかも、相手の弁護士や不動産会社・大家さんは、パニックを起こしている遺族を容赦なく畳み掛けてくる。

これだけでも、人道に反するようなひどいことをやっていると思うけど…弁護士や不動産会社はひどい手を連発するんだよなぁ〜。

「弁護士と不動産屋は、脅すのが仕事」だと持って知られるべき!!

もちろん、良心的な人もいる。
幸いにもお世話になった人にそういう人がいて、その人のおかげでどうにかなってる部分はある。

ただ…小悪党みたいな不動産屋さんに、立ち退きの際に請求されたこともあるんだよなぁ…。
僕が相場がわからない&病んでいてそれどころじゃなかったから、父に細かいところを見てもらったら(本来入らないはずの)不動産屋さんの手間賃が入っていたり、国交省が決めている「原状回復のガイドライン」からも逸脱したものになっていた。

もし、転居する時にはぜひとも参考に読んでほしい大事なものだから、貼っときますので、よかったら参考にしてください。
(国土交通省)原状回復のトラブルとガイドライン

要するに、「無知な人を相手に商売をしているからこそ、ハッタリで値段を釣り上げたり、料金を請求してもお金を払うだろう…」と考えている悪い不動産業者・弁護士は多く存在する。

その中でも、かなりひどい事例が、この作品で扱われていることなんだ。

たくさんの弁護士を並べて、請求する前に脅しとして有効な攻撃を取ってきたり…。

な連帯保証人になっている両親を脅しに行ったりするんですから…そりゃひどいものですよ。

藪から棒に「今すぐ払え」「1000万円払え」と脅されたら…パニックを起こして払ってしまう人もいるかもしれない。

当然、弁護士同士の対決ともなれば、訴えられた側もハッタリとして反訴をちらつかせることも出てくる。
事実、相手の不当な行為に対して、「相手取るぞ!」というハッタリをかけてるシーンも出てくる。

こういう世界って、普通の商売とは少し違うから…一般的には悪徳と見えるかもしれない。(実際問題よろしくないと思うけどね…)

普通の商売では、適正な価格とか相場に見合った金額で物を売ったり、請求したりするから、意図的にボッタクリをしたり、脅しを絡めた値段交渉は…普通の商売からしたら異常なものに見えるかと思う。

でも、法律が絡むと相手が知らないことや、落ち度をうまく活用して交渉していく(場合によってはあくどく見えたり、モラル的には疑問視されることもする)のが裁判や法律周りでの特徴となっている。

 

凶悪犯でも弁護士を付ける権利がある理由はこの辺が大きな理由。
法律のことを知らない人がなにもわからないまま刑罰を言い渡されたらえらいことになる。
法律が言いがかりやハッタリ(嘘とまでは言わないけど、あくどい手段で詰め寄ってきた時)普通の人ではとても太刀打ちができない。

だから、法律のことがわかる人が助けないと、いくら凶悪犯でも必要もない刑罰を突きつけられたり、手続き上よくない取り調べを受けてしまうことがあるから…それは避けないといけない。(裁判は法律で決まっている手続き・必要な刑罰をくださないと行けない場所なのに、それが守られない危険が出てくる

浅い知識でも、全く知らないことより恐怖をへらすことができる

法律・裁判は、自分が実際に裁判に行ったり、トラブルに巻き込まれないと相場や戦い方がわからないことは多い。

企業のコンプライアンスの言い分と法律だって違うし、インターネットで突っかかってくる人がいう「ルール違反」も判例や法律に照らし合わせてみると無効なものはたくさんある。

でも、そんなこと普通の人は知らない。
ネット議論が盛んな著作権でさえ、文化庁のガイドラインや、引用・転載についての判例をきちっと読まないまま「これは良くない」「これは大丈夫だ」と言ってる人はすごーく多い。

だから、このマンガを読んでほしい!
トラブルに巻き込まれてなくても、裁判の一連の流れや手続き、一般社会とは違う裁判・賠償請求ならではの相場や弁護士の動きを疑似体験できる。
法律や弁護士についての間違った期待や恐怖としっかり向き合うことができるから、多くの人…特に大人の人には読んでほしい。

自殺遺族になったことで精神的な苦労や事後処理を扱ってる意味でも優秀なマンガであることは間違いない!!
でも、多くの人にとってこのマンガの読むべき部分は前半の裁判をめぐる部分だから…このマンガを読んで、裁判についてのイメージを自分なりに作る手助けになれば嬉しい。

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青二才は振り向かない
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