ここ半年で部屋がキレイになってきたので、そろそろ自分がやってきたことを紹介していこうと思う。
ぼくは発達障害で…それもADHDっぽいところが多くて、アスペルガー症候群っぽいところも少し持っているタイプの人間だから似たような特徴を持っている人が参考にしてもらえたら嬉しい。
1、片付けを興味のある分野すること
直接的に部屋がキレイになった原因は、片付けに関するコミックエッセイを読むのにハマったこと。
発達障害の人は興味のないことには人並みにもできない人が多い。
一方で、興味が湧くと持ち前のオタク気質やカンの良さで一気に問題を解決することが多い。
「じゃあ、発達障害の人にしか使えない解決策ですか!?」
と言われると、そんなことはない。
発達障害と言ってもADHDやアスペルガーの場合は普通の人が持っている一般的な特徴をちょっと極端にしたような感じだから…一般の人でも当てはまることもある。
発達障害の人ほどじゃないにしても、興味のないことはできないし、好きなことはできる。
発達障害の人みたいにゴリゴリにオタク気質でなくとも、自分が知識を持ったり、感動を覚えるようなできごとに遭遇すると一気に興味が湧いて、嫌いだったものも好きになることはある。
だから、片付けを義務的なものから「興味のある分野」に変えるのは誰にとっても大事だと思う。
そしてぼくの場合、きっかけになったのは「母は汚屋敷住人」という汚屋敷での体験を読んだことがターニングポイントになった。
この本では、
・ゴキブリ、ネズミが行き交う汚屋敷での壮絶なエピソード
・その汚屋敷をどうやって片付け、どうして片付けきれなかったか
・片付けられない原因についての心理的な状態、障害についてのこと
が描かれていた。
発達障害は片付けが得意な方ではない。
特にADHDは片付けが苦手だといわれがち。(この自覚があると、できない自分を受け入れやすいから発達障害の人は、まず片付けに興味を持つところからスタートするのを強くおすすめしたい。)
だからこそ、「母は汚屋敷住人」で限界まで汚い部屋の話を聞いた時、
「「片付けられる人間になりたい!!」」
と、片付けについてのコミックエッセイをもう1冊読んだ。
それが「ダメな自分を認めたら部屋がキレイになりました」という本。
こっちの本は自分が部屋を散らかしてしまうタイプの人だったので、散らかす人の心理状態や片付けるに当たってどう変わったかが色々書かれていた。
片付けられない人の考え方や、片付けられるに当たって気をつける様になったことがマンガやイラスト形式で紹介されている。
作者が重点を置いて語っているのが
「持っているだけで安心するもの」
の存在だ。
それこそ、「コンビニで貰った割り箸やおでんのからし 」から「着られなくなったけど痩せたら着ようと思ってる洋服」まで様々なものがある。
でも、無駄遣いしたままそれっきりになっているものの多くは、「着られなくなったけど痩せたら着ようと思ってる洋服」のように「もっといい自分になったら」と無理して取っておいてるもの。
だから、ダメな自分を受け入れて希望的観測を前提としたものを家から減らすことができたのだという。
同時に、家の中を片付ける意識として参考にしているのがこれ。
確かに快適な家に住もうが、ゴミ屋敷に住もうが家賃は同じだ。
ぼくの場合、アレルギー鼻炎も持っているので、
「部屋を汚くして住んでいたら、金を払って病気をこじらせて二重に金払ってるのか…それは酷く損で不愉快だ!!」
「部屋をキレイにしたら鼻炎も悪化しないし、よく眠れてパフォーマンスも上がるから部屋をキレイにすれば、ゴミはお金になって返ってくる」
と自己暗示するようになった。
そこから、片付けへの意識が変わり、2019年の年末はかつてないほどゴミを捨てて部屋をキレイにして新年を迎えることができた。
2、時間の余裕を作る/好きなことに没頭する以外の時間を作る
片付けに興味を持つ前にやったこととして、「時間の余裕を作ること」があった。
直接的に部屋がキレイになったのは、片付けに興味を持ってからのことだったが、自分の一番高い水準を保てるようになったのは「秋本治の仕事術」という本を読んだのがきっかけだった。
本がそんなに好きじゃないぼくが、この本を購入してまで読んだ理由としては
「40年間連載を休んだことないマンガ家の仕事術ほどすごい仕事術はない!!」
と思って読み始めたところ…本当にすごかった。
得意なことでも定時を設け、しっかり睡眠も取る。
逆に苦手なことでもちゃんと時間を作ってやるようにした。
週休二日にして
「1日ブログやお金稼ぎに関することは一切やらない」
と決めて家事をやり始めたら、あれよあれよと部屋がキレイになった。
この時はまだ、掃除に興味がない頃の自分のベストだったので「もっとキレイにするために何をしたら良いか」は掃除に興味を持って、ものを捨てる基準や、知識を積み重ねてキレイにしたのだけども…それでも、時間を切り分けてその時間ごとにしゅうちゅうすれば、自分のベストの状態にすぐに持っていけることに気づいてびっくりした。
また、時間にゆとりを作れたからこそ、作ること以外の勉強に時間を使うことができて、コミックエッセイを読むことにもつながった。
発達障害の人は「過集中」という他のことそっちのけで没頭する能力を持っている人も多い。
しかしながら、勢い任せになりすぎてうまく自己管理しないでいつ来るかわからない過集中を待ってしまいがち。
それを、時間管理をしっかりやることで「限られた時間内にこなす意識」を自分の中に強く持つことをおすすめしたい。
また、得意でいくらでもできること以外の時間を苦手だからこそ持って、得意なことを余裕のある状態でできる環境づくりを自分でやっていくことをおすすめしたい。
3、スペースを作る/文明機器がないならちゃんと買う
片付けに興味を持ち、時間を作ったことで…次は部屋のスペースをごっそり開けることに成功した。
何をしたかと言うと…本をごっそり売って、数年前に買った同人誌を捨てて、使ってない調味料、サイズの合わないシャツをごっそり捨てたのだ。
時間が空いただけでは、そこまでやれなかった。
片付けに興味が湧いただけでは、時間をとってやるという計画を立てられなかった。
両方あったからこそ、2019年の年末にガッツリと部屋を片付けることに成功した。
省スペース以外にも片付けに興味が湧いたことで片付けについてググるようになった。
「六畳のワンルームを片付けるちょうどいい小さい掃除機売ってないかな?」
「洗濯物/部屋の臭いが取れないんだけど…どうしたらいいかなぁ?」
「水回りのカビがどうしても片付かないんだけど、何をしたらいいかな?」
こういうのは調べてみると意外とリーズナブルに解決策が見つかるから「とりあえずググって見る」のがマジでおすすめ。
実際に見つかったものを紹介する。
まず、ハンディー掃除機はそんなに高くなかった。
使用感もかなり良くて、安物でも自分が子どもの頃使ってた掃除機よりも技術革新してかなり便利だった。
洗濯物と部屋の臭いは重曹で解決。
特に衝撃的だったのは重曹を小鉢に入れて部屋の隅っこに置いておけば、数ヶ月ほど消臭してくれるということだ。
カビやトイレにはクエン酸…と読んだので、お酢とレモン汁で水回り掃除したらすごい勢いできれいになった。
これも、時間を作ったこと、時間を作った後に掃除に興味を持つようなコミックエッセイを読んだおかげ。
ここまで片付けの知識と、省スペース化に成功すれば、一度散らかっても元に戻すのはすごく楽!!
部屋のものを減らしたから元の場所に収めるのも簡単だし、有効な掃除の仕方も自分で1から学んだものばかりだから、過去に成功した通りやればいい。
物が多くて散らかってる部屋を片付けるのは覚悟が必要だけど、元々の物が少ないとあとは「日頃の片付け」だけでキレイになるのだ。
確かにぼくは発達障害で掃除に対する意識の低い人生を送ってきた。
忘れものも多かったし、そのことで先生や親に怒られた結果整理できないくせに何か忘れないようにたくさんのものを持ち歩かないと落ち着かない(持っていると安心してしまう)性格になってしまった。
しかし、時間をかけて1つ1つの問題や、当時トラウマだったことを時間管理や、片付けの知識をキチッとつけてできるようになったことでトラウマを克服できた。
だから、多くの人にぼくの人生を変えてくれたコミックエッセイ2つと、本1冊を読んでほしいと思い紹介することにした。
これで片付けられない発達障害の人が片付けられるようになるよう切に願う。
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