【コミュ障集合】コミュニケーションは「準備・確認・機転」である

最近、色々新しいことをしていて思うのだが…

ぼくって、コミュ障なのではなく、【確認を伴う静的なコミュニケーション】が極端に苦手なのでは?
ということに気づきました。

もうちょっと言うと…「動的」なお仕事・ゲーム・スポーツをやっている時には、できるのです。
・重たいものを持つ仕事で、危険を知らせる、確認を取りながら動く。
・ゲームで次の動きを予測して確認し、ケアすることで勝利を手繰り寄せる。
・山登りをしてて「ここは危険だ」と思ったら、状態を下げて足場を確認しながら、一緒にいる人に声をかけながら動く。
この辺はスポーツやゲームの経験が長いからできます。

しかし、「静的な確認」ができない!
そして、ぼくと同じタイプの人・または「静的な確認」を軽視してる人は…世間的に言うと頭でっかちな人が多いでしょう。

頭でっかちというように、頭はいいのです。
が、集団行動に向いてないというか、思いやりが思想レベルまで行き届いてないというか…処理能力以外の頭があまり良くないのです。
頭の良さが周りの人にも伝わるように頭のいい人は「頭でっかち」ではなく、本当に聡明です。
愛や経験がないか、リーチできる範囲が狭い人だから「頭でっかち」だと思われたり、批判されます。

1つ例を出しましょう。

学校の授業・集会の中で
「教科書や配布物をそのまま読む先生を見ると、時間の無駄に感じ、とてもイライラした」
という経験がたくさんある人は、【頭でっかち】の才能があります。

本当に頭のいい人なら
「これも先生の仕事なんだろう」
「読み聞かせるだけで理解できる人が増えるのかも」
「読めばわかるけど、先生が読んでくれると、疲れないし、やり忘れなくて助かる」
と、世の中のムダに見える確認作業に対して、意図を理解したうえで許容できる。

でも、この思考ができない・自分の感情を優先させてしまう頭でっかちも一定数いるのです。

頭でっかちな彼らは、確認を軽視したまま大人になって、【しゃべるコミュ障】や【上から目線が鼻につくネット論客】みたいになってしまう。
ホリエモン、ひろゆき、その他色んなネット上の歯切れのいい人が浮かんだと思うが…だいたい合ってます。

ぼくは発達障害です。
だからこそ、頭でっかちが「優しくない人間だ」と言われるとそれもそれで違うと思う。

しかし、頭でっかちなぼくでも、頭でっかちくんに対して
「チャンネルを合わせる気がないか、合わせるのがヘタなんだな。…ぼくもそうだけど」
と感じるから、頭でっかちとは全く考え方が合わない人にしてみれば、「サイコパス」みを感じるかもしれません。

 

コミュニケーションは準備・確認・機転の3つで構成されている

まぁ…画像にまとめるとこんな感じですね。

私はこの3つの英語の頭文字をあわせて「コミュニケーションのPCR法」とでも呼びましょうか。

準備…preparation
確認…confirmation
機転…resourcefulness

このブログがどこかに引用されて流行しないかな??したらいいなぁ〜

 

実は、準備もコミュニケーションです。

勉強・調査・研究したことを発表するのも、結局は相手とのコミュニケーションです。

自分の調べたものや、研究したことが世の中やその道の人に受け入れられないと…注目を浴びることはできないので、アーティストや作家がコミュニケーションだって、コミュニケーションを取っていないわけではないのです。

専門知識や作品を通じて、世間とチャンネルをあわせてコミュニケーションを取っています。

 

「ぼく・わたしクリエイターでも研究者でもないからピンとこない」
そんな人は、【デート】で考えたらいいんじゃないですか。

まず、誰と出かけるにしても…お風呂に入らないで会うというのは、やっぱまずいですよね?
いや、ブサイクやブスは1日じゃ治らないにしても…せめて「できるだけキレイにして会う」のはマナーですよね?

ましてデートとなると、どこに行くとか何をするとか…準備不足で手詰まりすると、普通は詰みますよね?

逆に、相手をプロファイル(分析)できたり、その人との過去がある場合は…それにあわせた計画を用意できたら、大切に思ってることが伝わりますよね?

…そういうことです。
準備をしておくことで、相手に気持ちが伝わったり、その人にあわせて色んな選択肢が用意できたり…そういう形で、「自分の表面的なコミュニケーション不足」は補うことができます。

「真面目過ぎるけど世間と噛み合わない人」「なんらかの作品を発表することが世間と関わる手段の大部分を占める人」は【コミュニケーション=準備】と考えがちです。

だからこそ、人嫌いに堕ちたり、一人が好きになったりするのですが…別に悪いやつじゃないです。
ただ、コミュニケーションを難しく考えすぎてるか、バランスの良い経験値がないことで、
「準備をしないとコミュニケーションを図ることができない」
「相手の期待を超えるものを用意できないと、その日1日は辛い」
と思ってしまうし、もっと極端だと【準備をしない人間がとても不誠実に見えてイライラする】のです。

まぁ、人前に出る前の準備に特化しすぎて、実際にあう時の印象も全然考えないで、無愛想に振る舞う人もいるのですが…許してやってください。
そういう人は、準備で疲れちゃうんです。

 

仕事や金銭が絡む時、一番重要なコミュニケーションは、実は「確認」だ

友達同士の会話では、「確認」は必須ではありません。

もちろん、「ずっとスマホを見ていて、話を聞いているかどうかもわからない」まで来ると大半の人は不快に感じると思うのですが…そういうやつでも友達ができたり、許してくれる友人は見つかるものです。

 

しかし、お仕事になると、集団競技が基本です。
だから、相手の要望や、ハウスルールを「確認」することで、均一なサービス・要望通りの品物を提供することになるため、「確認」に対して正しい回答ができてない場合…信用されません。

いいヤツ・悪いヤツ、相手にあわせる気があるかないか…そういう問題じゃないです。

動的な確認は、肉体労働・スポーツ・ゲームの中でも身につきます。
だって、「何が危険かで、何に気をつけないといけないか」が想像しやすいじゃないですか。
「重い荷物を持つ時に、相手が持ったかどうか確認しないと危ない」
「麻雀やポーカーで相手の強い役を想定しておかないと、負けてしまう」
というのは、1秒先の危険だから、わからない人のほうが少ないと思います。

…しかし、「静的な確認」は話が別です。
契約に関することや仕事の流れに関することは、弊害が次の日…下手したら数年後に来ることもあります。
また、肉体的なダメージも、大目玉が飛んでこない場合もあって、人によっては特に怒られないままフェードアウトしていくこともあるから…想像しにくいのです。

「静的な確認」は「わからないからやる」のではないのです。
「100%やり遂げないといけない」
「ミスが出ると、責任者または多くの人が迷惑を被る」
から、【確認してミスを防ぐ責任】は仕事に関わってる全員にあるのです。

確認の必要性は「自分自身が相手に確認を取る」という意味でも重要です
何かを契約した時に「約束が違う。撤回する」といいたくても、すぐに撤回できずに苦しむことは世の中にたくさんあります。

スマホやWifiを契約すると2年縛りで契約解除できないこともあるし、
その場で安請け合いしてお仕事を請けても、「ごめんやっぱできない」が通らなくてブラック労働をして乗り切るつらい状況になるしまうことも…普通にありえます。

だから、相手がどう思うかじゃなくて、
「自分はこういうふうにしたいのですが…」
という【確認したいことをしっかり発信する能力】がないと、自分が損をすることもあります。

よく、
「返事はYesか、はいだ」
「頼まれたことは断るな」
と教えてる人・組織がいますが…アレ実はとっても危険です。

能力がある人がサボらないために「自分を追い込んでも挑戦しろ」は、まだわかります。
しかし、「できないこと・自分が損をする時はしっかり断る」能力も契約社会の中では重要です。

その辺の分別がない人は…お仕事がもらえないことも普通にありえます。

仮に、お仕事をもらったとしても
「自分と仕事する仲間が確認の重要性をわかってない」
「仕事のセオリーを抑えていないから、地獄みたいな現場になっている」
ということから、酷い職場だったり、お仕事そのものがなくなることも、ありえます。

野球の世界には
勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし。
という【偶然うまくいくこともあるけど、理由もなくうまくいくことはない】を意味する言葉があります。

社会人と言っても、
「本当はできてないんだけど、なんやかんやうまく行ってるから生き残ってる」
人も悲しいけど…います。

景気が良い・時代が良かった・確認ができない分を機転や準備で補って乗り切ってる…など色々理由はありますが、そんなところに入りたいですか?

ブラック企業か、転職後に悪い癖がついて後の人生でツケを払うことになるかもしれない職場ですよ?
そんなところで、キャリアを重ねたいですか?

だから、「仕事に合格すること・案件を取ること」よりもむしろ、
「ちゃんとキャリアになる案件なのかしっかり確認すること・そのために自分の要望をしっかり伝えて、自分も相手の確認力をしっかり見抜くこと」
がとても大事です。

 

機転が効くために大事なことは「冷静」でいること

機転を利く人を見てると、
「常に冷静で、物怖じしない」
「権力のある人からモノをいわれたり、絶望的な世相を見ても、過剰に染まらないで自分の意見がしっかり言える人」
である傾向が強いです。

セオリーや自分の知識から見た「想定外の事態」・相手が怒ってるなど話が通じなく見える・極端に緊張して正常な判断ができてない。
機転を求められてる状況は色々あると思います。

確認の項目で言った、
自分の意見も相手に確認しないと、損したり、ブラック労働させられるかもしれないよ
というのは、まさにそうです。

就活・アルバイト・仕事は、学校の受験と違うんです。
ブラックな学校よりも「入っちゃいけない企業」「請けちゃいけない案件・採っちゃいけない人」の方が圧倒的に多いです
だから、「自分を安売りしてでも、合格すればいい」「圧迫されてもその場を乗り切ればいい」と考えてると、後でツケを払う可能性もあるから難しいのです。

まともなところなら、それはそれで「確認ができてない」「機転をダメな方に効かせすぎて組織が損をするかもしれない」と落とすことになるから…まともなところに対してもよくないのです。

学校の受験と同じ、感覚で
「落ちたら恥ずかしい/全部自分のせいだ」
と思い込んでると…どんどんブラック企業・ブラック案件が近づいてきて、まともな人は離れていきますよ?

 

機転をダメな方に効かせてしまうあなた…もしかして、毒親持ちじゃないですか?

これは少年院の先生をしてる「かなえ先生」が言ってたことなのですが、少年院の不良でも、お母さんに怒られると…シュンとして泣き出す子がいるそうです。

 

これを聞いてピンときたのですが…
世の中には、ヒステリーを起こしたり、空気を悪くする人間に対して、極端に弱い人がいるのではないか?
と思いました。

…というより、そのひとりが私なんですけどね。

本来なら文脈で読み取れる知性があっても…言葉尻の汚さ、圧力をかけていることを感じる雰囲気の悪さ、嫌な話を意図的に掘り返してくる悪意や白けた態度…そんなモノを見ると「自己防衛プログラム」が働くようにできてしまっています。

ここでいう自己防衛プログラムは…

私的なつきあいの場合は
「相手も会話する気ないんだから、もう怒号か無視で応じるしかなくない?」
「一応、謝罪はするけど、それでダメならもう相手の問題なんだから好きとしてとしか言えん」
というコミュニケーション拒否です。

お仕事や就活の場だと、怒りを沈めようと不利な条件を飲んでしまったり、十分なすり合わせを省いてしまう行為に行くことになって最悪の結果を生むこともあるのです。

いずれにしても、悪い癖です。

お仕事やチームプレイである場合、コミュニケーションの窓口を遮断した時点でもう負けです。
それは、相手もキレてるかもしれませんが、自分も静かにブチキレてるわけですから…決裂する以外の落とし所はないです。

自分一人なら短気を起こしてもいいんですが…チームがかぶることになったら、ダメなんです。
かといって、正規の「確認」を省くようなことになったら、それも損失を出す・チームでの居場所がなくなるから詰みます。

「キレたら負け」というのは、「静かにキレても」負けです。
コミュニケーションを諦めた時点で、申し訳ないけど…負けてるんです。

だから、機転を利かせないといけないシーンこそ、物怖じしないで「相手の意図や望み、自分自身の言わないといけないことを確認」しないといけないんです。

スポーツやゲームでは「冷静になり、相手の力量を見極めたり、過去を振り返って思考力を働かせる」必要があるのです。
セオリーの外にあるスーパープレイは、緊張状態でも冷静でいることから生まれるんです。

 

結局、コミュ力ってどうつければいいの?

ここはもう結論だけ。

 

準備が上手になるには、「習慣にする」ことです。

毎日、お風呂に入って、体を鍛えてる、身なりを整えてる人なら「デートのお誘いが来てから慌ててやらないといけないこと」はスマホで周辺の店を調べることぐらいで済みます。
毎日、本を読み・ネタを集めてる人なら、そのストックで対応できるため、いつでも作品づくりができます。

常に高い水準を習慣としてやり続けている人は、その場その場で準備しないといけないことは減ります。
モテたい人は身なりを整える、作品を作りたい人はネタ集め・作り続ける習慣を持っていつでも対応することです。

 

確認が上手になるには「意識する」ことです。

自分の希望も、相手の話を聞くのも、スポーツやゲームでセオリーを確認するのもそんな難しいことじゃありません。
むしろ、基本に忠実で信頼を得るために必要なことは…まずは「基本ができてると相手に伝わること」が大事です。

正直言って、面白いことではないんですよ?
ただ…セオリーは一番勝てる方法だから徹底されるべきだし、チームで動く時には自分一人ではないこと、自分を幸せにしないチームにいても誰も幸せにならないことも、頭に入れておくべきなのです

 

機転が上手くなるには「逃げないで、経験を積むこと」です。
もちろん、「逃げていい」シーンもあるのですが…最初からキレちゃったり、過敏に反応すると、経験値として積み上がりません。
かといって、「機転を利かせるために、冷静でいないといけない」と言われても、頭でわかっててもプレッシャーの前で判断を誤ってしまうことはあります。

だから、「逃げ(キレ)ないで、冷静にいる練習」だと思って、想定外の事態やキレた相手を見たらもう「そういうゲーム」だと割り切って、ちゃんと確認・分析してパニックの中で判断しない練習に使わせてもらいましょう。

パニックや緊張が起こったら
「お!?新しいゲームが始まったぞ」
「ここを乗り切れば、ボス撃破で、レベルアップじゃん」
「スポーツ選手も『緊張したほうが力が出る』って言ってたから、いつもより力が出せるかも」
ぐらいにゲームやスポーツなら当然やってもいいのです。

相手が人間の場合も…ピンチの時に冷静になれない人は『そういうゲームだ』と思ってでも対処するぐらいでいいのです。
大勢の人前で緊張した時に『公衆をじゃがいもだと思え』なんていいますが…それと近い感じです。

もちろん、「じゃがいも」だとか「ゲームの敵キャラ」とか口に出したらダメですよ?
しかし、冷静になるための自己暗示は必要なら、それもやむなしでしょう。

 

誠意とは別に平謝りすることではないんです。
むしろ、機転が必要なピンチを冷静に乗り切って、自分をレベルアップさせて、自分やチームのお仕事をやりとげることの方が大事な誠意です。

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