【プロよりすごい!?】初心者でもわかる高校野球講座

プロとアマチュアの境界線がはっきりしている野球の世界ですが…はっきりしているからこそ誤解されがちなことがあります。

 

それは
「なんで、みんな高校野球だけ熱狂して、えこひいき気味に騒ぐんだ?」
「所詮はアマチュアスポーツなんだから、プロよりは弱いんでしょ」
と思っている人が少なからずいるみたいです。

しかしこれは完全な素人考え!
いや、実際に勝負をすると間違いなくプロ野球選手の方2軍だろうと強いので「強さ」だけで考えたら何一つ間違ってないんで、気持ちはわかります。
でも、野球ファンとしては「そういうことじゃないんだよなぁ〜」と首をひねりたくなるほど、事情は複雑なのです。

 

チャンスは実質年2回!勝負は常に一発勝負!!

厳密には「春のセンバツ」「夏の選手権」「国体」「明治神宮野球大会」という4つの全国大会があります。

甲子園で試合ができるのも春夏だけ。
秋の国体は全国津々浦々・明治神宮野球大会は明治神宮で行われるため、甲子園野球ができるチャンスも2回しかありません。

「明治神宮だって、プロ野球のホームで、アマチュア野球の聖地としても歴史ある球場なんだから良いんじゃない?」
「バウアーだって、明治神宮を【ベイブルースも野球した聖地だ】と喜んでたよ?」
そうなんですよ、国体以外はすごく伝統ある素晴らしい球場を晴れ舞台に用意しているんです。

…時々
「夏の甲子園は秋にずらせ」
「夏にやるならドーム開催にしろ」
とか言う人がいるんです。
でも、そういう人って春・夏・秋と大きな大会があって高校球児が忙しいこと、国体以外のすべての大会が100年続くような歴史あるプロの球場を高校生のために開放していることの重大さをあんまり理解できてないんだと思います。

または、アマチュアに敬意を払って歓迎したり、出身母体に感謝する仕事の人じゃないんだと思います。
エンターテインメント産業じゃない人は仕方ないにしても、エンターテインメントの世界は任天堂が子どもに優しかったり、プロ野球選手が子どものためのイベントを開いたりと…入門者やアマチュアにも優しいんです。彼らが次世代のプロで、ファンで、裏方さんになるからね。

 

「それはそうと、甲子園は暑いんだから、明治神宮大会を本命にすれば?」
と思うかもしれませんが…甲子園にも出られない学校が、秋の明治神宮だけ出るのは無理でしょう。

春のセンバツ…秋の地方大会から32校が基本。記念大会のみ36校
夏の選手権大会…夏の県大会優勝チームから48校が基本。100回大会では激戦区を分割して56校。
国体…硬式野球から8校。夏の選手権出場校から選ばれる。
明治神宮野球大会…地方大会優勝チーム10校。
と言った感じです。
しかも、明治神宮野球大会に出られると、ほぼ春のセンバツもついてくるので…明治神宮しか出たことない学校なんてないんじゃないですかね?

だから、出やすい順に
夏の選手権、春センバツ、明治神宮、国体
となります。

だから、明治神宮や国体はあまり盛り上がらず、逆に各県の代表が出揃う夏の選手権が一番盛り上がります。
4000校以上の予選から選ばれた48校のみが出場できる狭き門ですが、地元の代表ということで、とりあえずみんなが親近感を持って、応援します。

さらに、NPB球団がない地域では、プロ野球チーム並みに夏の甲子園の代表校は人気があります。
例えば、サマーウォーズというアニメ映画では長野県代表を応援する親族が出てきますし、自分が春のセンバツのシーズンに香川旅行をした際には、カプセルサウナの常連が高松商業の活躍を喜んで酒の肴にしていました。

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だからこそ、野球が強いことは絶大な学校の宣伝になります。
そのため、私学だと球場を作ったり、選手をスカウティングしたり、プロ経験者や指導者として実績のある人を呼んだり…プロ顔負けにお金が動いてます。

そもそも、教員免許持ってる人が野球部の顧問であることが多いので…高校野球とは言えども、先生としてはプロです。
元プロ野球選手はたとえイチローであっても「学生野球資格回復研修制度」を受ける必要があり、高給取りのイチローに三日間みっちりと研修を受けさせて、審査するという徹底した内容ですが…これでもゆるくなった方です。

2012年までは「教諭歴(当時2年以上)」が規定されていたため、10年以上前に元プロで高校野球の監督してた人は100%教師です。野球のプロでもあるし、教育のプロでもあるというハイブリッドエリートです。

だから、「プロ野球で成功できなかった人が、アマチュアスポーツでイキッてるだけでしょ?」って言うやつがいたら、グーパンするか、『それ、イチローの前で同じこと言えるの?』と煽っていいと思います。
昔はプロに入れなかったり、プロをすぐに辞めた人もけっこういたけど…最近はプロとして有名な人が高校野球の指導をすることもあります。特にイチローが智弁和歌山の指導をした時はすごーく話題になって「うちにも来て欲しい」という声がすごく届いて、毎年オフの恒例行事になっています。

 

都会だとベスト8以上は、プロ顔負けの設備がある学校ばっかりの戦いで、彼らが
「負けたら終わりのトーナメント一発勝負」
の夏の甲子園を目指すのです。
むしろ、一発トーナメントの夏の甲子園が一番枠が広くて、一番ぬるい全国大会なのが、頭がおかしいですよね…。

 

高校サッカーが甲子園ほど論争を呼ばない理由

他のアマチュアスポーツで、これだけ大々的にテレビ中継され、議論を巻き起こすモノは夏の甲子園ぐらいなもので、一応テレビ中継されている他のスポーツとは各が違います。

「高校サッカーだってテレビ中継されとるやろがい」
と言われそうですが…高校サッカーって「高校受験」みたいなもんで、本当に優秀な人はプロチームの下部組織(ユース)に所属してたり、15歳でプロデビューしてたりします。
受験業界で言えば、中高一貫校なしで、誰が頭いいか決めてる高校受験は、中高一貫校出身者から見たら「おままごと」です。

これ、千葉の御三家出身の人が本当に言ってた話ですし、
東大寺学園に合格した暇空茜さんとかも、それをすごく誇りにしてます。
だから…ツラいけどおままごとなんですよね。

例えば…中高一貫校の中でも4割は東大に行くという灘高校から見たら、同じ県の神戸市で一番いい長田高校の連中でさえ、まだまだなんです。

勘違いしないでください!?
別に【長田高校がすごくない】って話じゃないですよ!?
長田高校出身で京都大学に入った、なろう系作家の森田季節さんなんか、作品はもちろん、ブログでさえ見ただけで、知性の塊!
ぼくみたいな凡人からすると「格が違う…」「こんなブログが書きたい」「教養が高い」って痺れちゃうレベルで…戦う前から白旗上げるレベルですから…こんなクソブログ読んでる暇があったら森田季節さんの作品とブログを読むべきです。私が本当はやりたいことを全部やってます。正直、存在自体がまぶしくて生きてるのが恥ずかしくなるほどです。

この作品とか見ると「天才の仕事」だとわかるはず。
ぼくは社会科科目大好きで、経済学部だから「経済の話をわかりやすく物語調に、できればオタク文化としてちゃんと面白い形で普及したい」という夢があるけど…森田季節さんは文学部出身なのにそれをやっちゃってます。
…頭上がりませんよ、ホント。

しかも、この長田高校は文武両道!野球以外の部活は常にめちゃくちゃ強いし、春のセンバツにも21世紀として出てるんですよ…。
しかも、和歌山代表の常連である智弁和歌山高校も進学校で「甲子園常連なのに文武両道」だから【野球なんてDQNがするスポーツ】と言われたら、「少なくとも西川遥輝はお前より頭良くてハンサムで、体も強いけど、お前なんか西川に勝てるもんあるの?」というぐらいに、進学校行く人ってすごいんですよね。
ガリ勉のイメージとは裏腹に、地域一番校や有名な進学校はだいたい文武両道で、野球も強いです。

今年の慶応高校の優勝とか見てもそうだけど…進学校でかつ部活も強い学校とか見ると
「天は二物を与えたか!」
「もう一生交尾して、優秀な遺伝子残すことに専念してくれ」
と思っちゃうぐらいの次元ですごいです。
…本当のおままごとは私ら凡人のしてることなんよ。

それでも!
それでもだ!!

灘高の連中がやってることがそれ以上にイカれてて、
「クイズ大会の常連」
「数学オリンピックで世界と戦う」
「鉄緑会に入ってインフルエンザでも東大や医学部に合格できる学力を身につけるべく、毎日泣きながら勉強してる」
「東大・京大・医学部のどれかに在籍しないと、変人扱いか人間未満の扱いをされる(実際に半数以上はそういうところに行くし、「そうじゃない大学に合格した人で一生コンプレックスを抱えてるから学歴聞いたらびっくりするほどいい大学だった」なんて話も…)」
あるため、間違いなく異次元です。
すごすぎてどれだけすごいのか良くわかんないほどすごいです。
物理学とか数学とか哲学とかあまりに難しすぎる学問ってもはや何がどうすごいかわからないでしょ?
そういう現場に行っちゃう人が入る学校が、名門中高一貫校で、その頂点の一角が灘なんです。

そんな世界を舞台に活躍するか、日本を支配する側に行くことを約束された人達を除いた大会が、勉強だと高校受験で、サッカーに置き換えると高校サッカーです。だからちょっとだけ盛り上がりに欠けるんです。

それでも、ちゃんと意味がありますけどね。
岡崎慎司や本田圭佑みたいな世界に羽ばたいた人も高校サッカーを通っているし、アオアシというサッカーマンガでは
一発勝負に賭ける高校サッカーの選手は、エリートで恵まれた環境のユースとはまた違う強さがある
なんて言われてます。

まぁ、長友佑都に至っては、大学サッカーで覚醒してます。
野球で言えば、上原浩治が大学で目覚めて世界に羽ばたいた選手です。
だから、アマチュアスポーツの裾野が広いことで、プロが育まれるのです。
長友佑都・上原浩治よりも高校時代すごかった人でも通用してないプロなんて普通にいるわけです。
あるいは、社会人野球まで野球チームに馴染むこともできなかったオールドルーキーの落合博満がNPB史上最強のバッターで、NPB史上最もコントロールの良い投手は上原浩治です。

 

勉強の世界でそういう「名門中高一貫校より地域一番校のほうが強い」みたいなのはきっとなくて完全上位互換ですよ?

でも、スポーツだと「アマチュアスポーツでくんずほぐれつだからこそ、培われる力もある」のです。

高校野球には清原和博や清宮幸太郎みたいな中学時代からのスターも予選から突破してこないと行けない難しさがある。

プロ野球の場合、プロになれるのは高校を卒業した後だから、サッカーと違って、中学時代から日本代表やスター選手だった人も平等に県大会からスタートして、甲子園を目指すんです。
特に大阪代表なんか、昔のPL、今の大阪桐蔭高校は「中学日本代表」のオールスターチームです。

実際に、PL出身の人がそういうマンガを書いてるから、嘘だと思うなら確認して欲しい。

そんなオールスターチームでさえ、一発勝負トーナメント方式なら負けることがあるため…高校野球ってある意味プロ野球よりも難しいんですね。プロでも甲子園出てない人なんてごまんといる!!

それどころか…中学時代から注目されてた選手が無条件に優遇されるわけじゃないからこそ、ドラフトになると全然違うチームの名前が挙がってきたり、甲子園を通じて成長する選手なんて言うのも出てきます。


だからこそ、「甲子園出た」といえば、もうその時点で大学は野球推薦、就活も学力以上の良い待遇で迎えられる可能性が格段に上がります。顧問の先生だって、他の教員よりも高待遇で迎えられたり、転職先も引く手あまたです。

プロ選手よりも生涯賃金が高くなるチャンスが甲子園には埋まってるから、みんな必死なんです!
だって、プロ野球選手になっても、大企業に入った方が稼げる場合も山ほどあるんだもん…。
才能うんぬんじゃなくて、怪我してパフォーマンスが落ちる不幸な野球選手もいっぱいいるから、大企業に就職するためのカードとして、甲子園が欲しい人・その方が人生が良くなる人もたくさんいるんだもん。

というわけで、大企業のゴリラ枠はだいたい甲子園でてます。
日本中のゴリゴリ系営業マンや、イケメン男性アナウンサーの中で大きなウェイトを占める存在が甲子園出場者だと言っても、そんなに間違ってないと思います(知らんぞwww)

だから野球のこと知らなくてもしゃーないにしても、野球について謝った認識でモノを言われると穏やかじゃない権力者ってけっこう多いんじゃないかと思います?

 

サッカーでもインターハイに出れるかどうかで人生が変わってしまう人がいて、野球でもアマチュアとはいえ、そういう死線をくぐり抜けて今の人生がある人はとても多いんです。
名門校で野球しただけじゃダメで、甲子園に出れたかどうかでその後の人生が変わるし、一発勝負のシビアさがあるから…高校野球は魔境なんです。

それだけシビアな世界だからこそアマチュアの世界でお世話になった人達にも一流プロは敬意を払う

でも、甲子園に出てる人がプロで通用するとは限らないんだから、アマチュア野球はレベルが低いんじゃ…
と思われる話もあるかもしれないけど…そんな単純な話じゃないんです。

Twitter(X)のイラストレーターにも趣味で1枚絵ばっかり上げてる人の方が、少なくとも三田紀房や西原理恵子や福本伸行よりは絵がうまかったりすることがあるように…野球でも「人生をどう生きるか」でプロか、就活かを選ぶ人はゴロゴロいるんです。

※絵がうまい≠成功するであるように、野球がうまくても病気持ちだったり、勉強やビジネスの方が向いてる人ってゴロゴロいます。
逆に絵がヘタでもマンガの構成や、絵の面白さに特化した人がいるように…厳しいトレーニングについていくことで、プロの中で大きく成長した人もいます。
新井貴浩みたい高校時代はそうでもなく、プロ入り後もしばらくは評価が低かったけど、努力で通算2000本安打達成した人は、います。
甲子園に出る才能はなくてもプロの1年1年を頑張り抜く才能があった人ですから、嘲笑ってはいけません!

 

プロかどうかだけで、甲子園や他のアマチュア野球を下に見る人がいたら
お前、プロで1勝も上げられずに1年で引退したのに、徳島池田高校の監督として、金属バット打ちのやまびこ打線を形成して高校野球の指導者として生涯を捧げた蔦文也監督のことディスってんの?
イチローの専属打撃投手で、アマチュア指導者としても田中将大を育てた奥村幸治さんのことを、NPB公式戦に一度も出てないことを理由にプロじゃないとかいうの?
と、野球ファンなら思っちゃいます。プロ野球チームですら、ノンプロのトレーナーやブルペン捕手・管理栄養士やソフトボール上がりの女性のスカウト(オリックスに在籍中)がいますから、プロだからすごいとか偉いとも言い切れないところはあります。

面白い話としては、阪急ブレーブスの伝説の監督「上田利治」も取り上げたいですね。
この人は、プロ選手になりたかったのではなく、安定のためにマツダで働きたかったからカープに入団したのに、カープに半ば騙されてプロ野球の指導者になって、後に阪急ブレーブスが監督に抜擢してパ・リーグ4連覇した人です。

選手としてドラフトにかかることだけがプロじゃないんです。
自分の活躍を見つけて野球に関わり続けるのもまたプロのお仕事です。

だからプロ野球選手は恩師・同級生・裏方さん・ファンへの敬意を忘れないのですが…あなたは自分のお仕事に関わる全ての人に尊敬してますか?
なにか立場のあるお仕事についたからって、天狗になってませんか?

プライドは大事です。
闘争心と責任を与えてくれます。
でも、プロがゴールな三流も悲しいけど野球選手もいるんです。
そういうやつが不倫したり、マッチングアプリの肩書にして女性トラブル起こしてる。…裏方や育ててくれたアマチュア野球への敬意が足りないんじゃないか?
女性トラブルの中には中村奨成という広島の名門校の選手もいたけど…広陵の指導者なんて本当にすごい人で、不器用だけどいい男じゃないですか!(カープファン全員「中井監督に本気で怒ってもらえ」って中村奨成に思ってると思うぞ…)

 

少なくともプロ野球選手が育つのには18年間、最低でも3チームに在籍することになり、3チームのそれぞれに選手が学ぶことがあって、アマチュアの指導者にも敬意を払います。

たしかにプロ野球選手はハングリーで我が強い人が多いですが、自分だけで偉くなったと思ってる一流選手を私は見たことがありません。

試しに、パ・リーグの投手タイトルを2年連続で完全制覇した山本由伸のTwitter(X)の画面を見てみましょうよ。

都城高校からプロになれたのは、山本由伸だけです。
でも、山本由伸は同級生を見下すどころか、プロになってからしばらく経つ今でも、Twitter(X)の背景画面は都城高校時代の集合写真です。

これが、超一流ですよ!
NPBの皇帝が高校野球に敬意を払っていらっしゃるんだぞ!!

当時の都城高校だって、別に春夏の甲子園に出てないし、プロに山本一人しか出してない学校であっても、本人はお世話になったと思って、本人はずっと敬意を払い続けてる!

これが全てじゃないですか?
大人物・大投手の山本由伸だって、高校時代があって、その時の同僚をリスペクトしてる。
下積み時代があったから、憎まれ口を叩いても後輩に優しくて、後輩が買い物しに来ると「お会計はもう山本様から頂いています」なんて逸話があったりするんです。

8月上旬の休日に「(山下)舜平大くんと2人で選びに。(担当者に)好きなの選んでくださいと言われました」。3階で商品を選び終わり「1階でお会計しようと思ったら…。手提げ袋を渡されて『ありがとうございました』と」。

頭の中のクエスチョンマークを解決すべく「あの、お会計は…? 」と聞くと「『山本由伸さんから頂いてます』でした。2人でフォォォ!って跳び上がって喜んでました」。
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高校野球の監督はある意味プロ野球の監督よりも難しい。自由度が高いかわりに、一度も負けることができないから、すごーく大変!!

これ本当に強く言いたいことなんですけど…高校野球の監督って、すげー大変なんです。

だって、本番では絶対に負けられないし、負けることで選手の進路が左右されるからすごい大変なんです。

単純に「プロ野球の方が上で、高校野球の方が下」とかじゃなくて、大変さの種類が違うんです。

例えば、「歴代最高勝率の1951年の南海ホークスでさえ24敗しても優勝してる」けど、高校野球…特に夏の甲子園なら1回も負けられないんですよ
センバツは地方大会で負けても出られる場合もあるけど、ベスト4が最低ラインだったり、地方によっては地方大会の準優勝以上が求められる。だから、やっぱり小さなミスでも許されないんですよね。

だから練習試合を組んで打線や起用法の調整法をするのですが…そうなると大会以外の時期も選手に負担をかけるようなスケジュールを組まざるを得ないことがあるから、難しいのです。

さらに、名門校で全寮制のチームだったりすると、選手と同じ釜の飯を食うことになるからプライベートも何もあったもんじゃないので…アマチュア指導者の中でも名指導者と呼ばれてる人は、スタッフや設備が揃ってるプロの監督以上に野球に人生を捧げているんです。

少ない試合数だから無茶ができる。そして、無茶の中にドラマがある

そうですね…山岡泰輔投手のアマチュア時代の話を引用しましょうか。

 山岡も同じ境地に達していた。15回を投げ終え、口にした。「また、試合ができるんだ」と幸福感が疲労感を上回った。瀬戸内の監督を務めていた小川成海氏も激闘後のエピソードを明かす。「1安打に抑えたのにこうなったのは俺のせい。好きな飯を作るよ」。童顔な右腕は「すき焼きと炊き込みご飯が食べたいです」と無邪気にリクエスト。監督は買い出しに出掛け、自ら手料理を振る舞った。

高校で名勝負の田口vs山岡がプロ初対戦…恩師語る

この記事は野球ファンが読んだら涙止まらなくなると思います。
当時の広島には、田口麗斗選手と山岡泰輔選手という後にプロでも日本代表になる2人の名選手がいたんです。

その2人が甲子園をかけて戦うことになり、山岡は県大会の決勝で15回+二日後の再試合で合計24回投げてプロではありえない壮絶な死闘を制して甲子園に行きました。

田口麗斗選手と山岡泰輔投手は大の仲良しで、決着がついてもふたりとも笑顔でお互いに泣かなかったそうです。

それどころか、田口選手は山岡の応援のために広島から西宮まで応援に駆けつけたそうです。

1年間野球をし続けるプロ野球なら中二日、合計24イニングなんて絶対にありえません。
それも、日本代表レベルの選手が血で血を洗う・どちらかの選手生命が尽きるかもしれない壮絶な戦いの末に笑顔で健闘を称え合うなんて…野球ファンで、投手の怪我の多さを知っていれば、読んでいるだけで涙止まらなくなるほどすごい内容です。

もちろん、1年間戦うプロ野球の方が興行として人気だし、大変なお仕事だと思います。
しかし、アマチュアはアマチュアで、負けられない試合だからこそ選手も無茶をするし、難しい年齢の選手と信頼関係を築きながら成長してもらえるように寝食を共にして、生活面の面倒も見て、大会では最高のパフォーマンスを出してもらう責任の大半が監督にかかります。

プロの監督は「最後に勝てば、調整のために負けても良いけど、自分が来る前からあったチームの中で有望な人材を見つけて、1年間戦い続ける難しさ」があります。
高校野球では「選手のスカウトも生活面も管理できるが、試合では絶対に負けられないし、負けてもいい試合を作ると選手の負担が増えるから選手をトータルケアしないといけないし、プロになることのできない大半の高校生達にも道を示さないといけない」という難しさがあります。

野球ファンで高野連を毛嫌いする人は多いですが…どんな強いチームでもプロになる選手は4人が限度です。レギュラーの大半がジュニア日本代表経験者だったりするチームでさえ、プロが5人出たら日本記録です。
体格が成長しなかったり、病気やケガで1年戦えなかったり、名門校で本物の天才に出会ったことで限界を感じて甲子園カードで就職を目指したり…色んな理由があるけど、とにかく「どんな名門校でもプロになる人のほうが少ない」のです。

プロになる人でも「今のままだとダメだ」と本物の天才に感じさせられて遠回りした人はいます。
さっき出てきた山岡泰輔選手も、同学年の日本代表エースだった松井裕樹選手と出会って、社会人野球を経由してプロに行くと決めた一人です。

だから、高校野球には教育の側面もあります。
高校野球の指導者は勝つだけじゃなくて教育的であることも求められます。

最強のチームを作るために、すべての面倒を自分で引き受けて無限大の可能性を追求できるのは高校野球の指導者です。
しかし、その分責任も重大で、プロの監督以上の大人物である必要があり、プロの監督と違う難しさと責任が求められています。

だから、ぼくはどっちにも敬意を払いたいし、野球知らない人にも少しでも魅力をわかって欲しいです。

いや…これはなんらかのオタクが陥りがちな悪いクセだな。

ここからはぼくの個人的な説教であり、あらゆるアンチに思ってること

野球のことわからない人がいてもいいし、他のオタク趣味のことがわからない人がいてもいいや。
それでも、「過度に攻撃的になるあまり、見当違いなこと」「毎日・毎年のようにテンプレートみたいな頭ごなしな批判が飛び交うことが風物詩」というのはそろそろやめてほしいかな。

続いてきたこと・愛されてるものには、それなりの歴史や文化があって、問題点があってもそれを補って余りあるだけの伝統と格式があるんです。
そういう先人たちが残してくれたものに敬意を払えない人は…たぶんあなた自身にも敬意を払ってもらえない。

興味がないモノを憎んだり、見当違いに批判したりしてる人って、結局自分が愛で満たされてないか自信がないと思うんです。
ただ、愛されようと思ったら尖っていると抱きしめた方もケガをするから周りにあなたのことを愛したい人がいたとしても、その人を愛することができない状況になっていると思うんです。

だから、あなた自身が愛されるために、牙と爪をしまって欲しい。
ぼくはあなたのなんでもないかもしれないけど、あなたのことを愛したい人にとってそれは…痛いんだよ。

自信なんてなくたっていい。俺だって自信ない。

きっとガチの高校野球ファンはこの記事読んだって、
「甲子園の名勝負載せろよ!山岡VS田口以上の名勝負あっただろ」
とか言ってくるだろうから、まず『こんな高校野球講座俺は認めない』って人もいると思う。

でも、ぼくはオリックスという野球チームのファンで、オリックスは今アマチュア野球に関わってる人や、ノンプロだけどオリックスの中でいい仕事をしてくれた人に支えられていることを知ってる。
だから、「アマチュア野球に敬意を払って欲しい」という気持ちは人一倍あります。

自信ない人間だから、僕の気持ちが笑われたり、独りよがりだと思われたりするのがすごく怖いです。
でも、ぼくが好きなものをみんなにも好きになって欲しいから、自信がなくても前に出てこういう話をしているんです。

批判や反論がある人もそのことはわかって欲しい。
色んな意見があるし、自分の世界に入って色々語りたいこともあるかとは思います。

ですが、どういう語りをするにせよ、最低限のリスペクトは私や高校野球に持ってもらえると、誰も不幸にならずに楽しめるんじゃないかと思います。
自分の世界に入っても、反対意見でも私は基本大歓迎ですが…バカアホマヌケみたいなのはやめて欲しいです。それは相手を人間扱いしてないから良くないんじゃないかな?

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