巨人はロッテどころかオリックスより弱いんじゃない?短期決戦ならね

野球

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2020年の日本シリーズで、巨人がソフトバンクになすすべもなく3連敗している。
こんなことはパ・リーグファンから見たら「知ってたよ」ぐらいのことなのですが…プロ野球ファンは相当ショックらしい。

 

【球界の盟主】【かつての代表オールスターズ】の原巨人が歯も立たないことで、ファンは動揺…。

ここ10年、シーズン・CS・日本シリーズで圧倒的な強さで君臨するソフトバンクが相手ならムリもない話だが…そこは、原監督が率いる巨人軍。

原監督自身が侍ジャパンを率いて世界一になった監督でもあり、3度目の監督を引き受けるにあたって大幅な補強。
選手だけではなく、コーチまで代表経験者多数の豪華なチームだ!

結果、セ・リーグでは2位に大差をつけて優勝し、日本シリーズに出てきた。

さらには、ソフトバンク1強時代の前には、巨人が何十年もの間【球界の盟主】と言われていたこともあった。
だからこそ、【盟主】のはずの巨人が淡々と負け続けることプロ野球ファンに大きな衝撃があり、ファンやコーチからはいろんな言葉が出てきている。

 

「33−4の再来」

野球ファンが言った言葉の中で印象に残ってる言葉に「33−4の再来」という言葉がある。
だれが言ったか忘れてしまったが、この言葉を言った野球ファンはツウだと思う。

 

まず、「33−4」についておさらい。
2005年のロッテvs阪神での日本シリーズで阪神が大敗した時の4試合の合計得点。赤星・鳥谷・金本・今岡という最強上位打線と、JFKという最強の中継ぎ抑えで勝ち上がった阪神がロッテに歯も立たずにボロ負けした事件。

以降、33−4という言葉は
「悪魔の数字」
「『なんでや阪神関係ないやろ』とツッコませて、阪神ファンをあぶり出す現代の踏み絵」
「エセ阪神ファンとの掛け合い漫才をする時の決り文句」
として使われる言葉になっている。

 

肝心の、阪神ボロ負けの背景には
当時のセ・リーグにはCSがなくて、パ・リーグのチームよりも大きな間隔が空いたことで試合感が鈍っていたため、予期せぬエラー・打撃不振が続出した
というまともな理由がある。

 

2020年は大人の事情で、セ・リーグのCSがなくなったため、2005年と事情が少し近い。
実戦間隔こそ離れていないものの、巨人は1を独走して、優勝も早かったので、長い間ピリピリした試合をしてない。

ソフトバンクの方がダントツの優勝だったとはいえ、CSの相手は唯一負け越しているロッテ。

さらには、ロッテの監督はダイエー時代からのレジェンド、井口監督!
投手コーチも工藤監督の下でもコーチをしていた吉井コーチ。
他にも鳥越コーチ、細川選手、福田秀平選手とソフトバンクに精通した選手・コーチがずらり。

いくら離脱者だらけのロッテとは言え、首脳陣はソフトバンクの手の内を知り尽くした二人。
結果こそ、CSで負けなかったが、ソフトバンクにとっては巨人よりもロッテと戦う時の方が神経をすり減らせたに違いないだろう。

 

日本シリーズに来るまでの緊張感の違い。
これがソフトバンクと巨人の差になっている側面はありそうだ。

「1強11弱」

ネットで見かけた言葉で「ソフトバンク一強で、他は11弱だ!」という意味の言葉。
この言葉も「野球ファンの愚痴」に見えて、けっこう高度な言葉である。

 

パ・リーグではソフトバンクに立ち向かえる可能性があった日ハムも、西武も選手を流出させてしまった。日ハムは大谷翔平のメジャー挑戦が響いているようにみんな思うかも知れないが…この問題はもっと根深い!

 

まず大野の流出。
今年の日ハムが5位で、オリックスにさえ負け越しそうになった理由は「キャッチャーが弱すぎるから」で、大野ロスがここに来て本格的に響いた結果でもある。

西武は相次ぐ流出で「選手層」という概念がないから主力6人ぐらいがケガや不振になるとチームが回らなくなる欠陥を抱えた結果3位。

楽天は色々模索中だからそっとしておくとして…

ロッテやオリックスはチーム再建の真っ只中。
ロッテは長年の将来性ドラフトと、名コーチの獲得が効いてきて2位に浮上。
ちなみに、ロッテを躍進に一役買ってる吉井・的場コーチ、オリックスの再建を担う中嶋聡監督に福良GM…彼ら4人は元日ハムのコーチである!!
そうだ、ソフトバンクと戦えたはずの日ハムの力は選手とコーチの大量流出で、散り散りになってしまっている。これが、ソフトバンク一強時代に拍車をかける結果となっている。

 

だが、もっと深刻なのはセ・リーグ!
セ・リーグは…歴史単位で見ても巨人1強体制を前提としたリーグ。

パ・リーグほど群雄割拠することの方が少なく、歴史で見ても巨人の優勝数が圧倒的に多い。
阪神・中日は名将がいたときだけ強く、ヤクルトは野村克也とその教え子だけ。
横浜にいたっては、球団70年の歴史のうち、うち強かった期間は多めに見積もって10年でほとんどの期間は弱小だった。

 

横浜とヤクルトはあまりにも弱い時だけ問題になる程度で、基本的に巨人に向かっていくような、優勝を目指すような組織になっていない。

中日や阪神に至っては、もっと志が低い。
お金も人気もあるのに、「巨人のライバルであり続ける程度に強かったら良い」という意識が球団組織に強い。本気で強くなるための改革がお金がある球団なのに、めったに起きない。(でもお金はあるから、いい選手・いい監督がそろった時には優勝しちゃうのだ)

 

特殊なのは広島。
広島は監督のスキルではなく、「巨人が迷走している時に広島が強くなる」「20年に一度世代交代が揃って強いチーム(黄金期)ができ上がるように計画されている」という組織ぐるみで優勝を狙う珍しいチームだ。

黄金期以外は弱小球団の広島は、「巨人のライバル」というスタンスがない。
むしろ、パ・リーグのように「組織で勝つ」「生え抜き選手を愛でる」というスタイルを昔から貫いてるセ・リーグの中では変わったチームです。

 

「セ・リーグが弱いのはDH制がないのせい」
という意見をよく聞きますが…本当はもっと根深いと思います。

強くなろうと組織改革をした球団、名将に任せすぎないで強くなろうとした球団が少ないことが積もり積もった結果…リーグ全体のレベルも上がらず、ついには巨人さえもレベルが下がった結果なんじゃないでしょうか…。

 

1強11弱はソフトバンクの独走だけでなく、パ・リーグ他球団の所属選手を大事にできない文化、セ・リーグの巨人一強で人気の上にあぐらをかいてた体質を皮肉った言葉にぼくは聞こえました。

 

「巨人よりオリックスのほうが強いんじゃない?」はホンマか?

でも、一番心に残ったのは
巨人よりオリックスの方が強いのでは?
という言葉です。

これ、オリックスファンのぼくには面白いテーマだから深堀りしたい。

 

オリックスがソフトバンクにはめっぽう弱い理由

結論から言うと、「ソフトバンクはオリックスをしっかり対策できてるから」です。
ドベの球団のファンが1位の球団に【対策できてる】なんて言うのはおこがましいかもしれませんが、本当なんです。

 

そもそも論ですが…オリックスはそんなに弱くないです。
西武と楽天に勝ち越し、日ハムともほぼ互角…でも、ロッテとソフトバンクにすごく負け越したからトータルでダメダメなだけです。

 

西武・楽天・ハムと、ロッテ・ソフトバンクの差は「キャッチャーのリード」です。
ロッテとソフトバンクはキャッチャーがよく、オリックス打線を分断して点を入れさせません

 

オリックスはよく「貧打」と言われるが、それは結果論
オリックスにはモヤと吉田正尚を除くと「打率はそこそこだけど、長打がない人(単打マン)」と、「打率は低いけど当たれば飛ぶ選手(ロマン砲)」の2通りが多く試合に出てくるデコボコなチームなんです!

西武と楽天は「当たれば飛ぶロマン砲」に打たれたから負けてる
「当たれば飛ぶ選手」にはT-岡田、アダム・ジョーンズ、ロドリゲスと言った130m級のホームランだってあり得る人から、大下誠一郎、宗佑磨みたいなツーベースを打つ人もいる。(かつて貧打の捕手と言われた若月選手もここに入り始めてる)

日ハムは逆に、「打率そこそこで長打がない単打マン」に繋がれて負けるケースが多い
福田周平、安達了一、佐野皓大…大城滉二も本来はここに入る。
…ハムは力で抑えるタイプの人も少ないから小柄・非力がデメリットにならないため、オリックスの俊足巧打な選手がちゃんと吉田やモヤの前に仕事するわけです…。

…宮西投手が出ちゃうと、右の強打者が少ないオリックスは手も足も出ないんですけどね。

 

一方で、ロッテとソフトバンクは「ロマン砲」を抑え、「単打マン」には連続で打たれないようにそこそこ抑えて分断します。
日本シリーズでの巨人が「ヒットは出てるのに、大量得点できない」のは、オリックスがソフトバンクやロッテにやられたことと同じことをされているからです。

巨人のやられっぷりをみて、オリックスファンが
「そうそう、あと一本が出ないんだよね」
みたいに言ってますが…これはソフトバンクの作戦通りです。

とはいえ、短期決戦のオリックスは…強いぞ!

オリックスファンだからこそ言いたいのは
短期決戦なら多分巨人より強いし、ソフトバンクだってオリックスとは戦いたくないはず
ということです。

 

短期決戦とは投手戦です。
エース級の投手だけを使って戦うため…シーズン中とはまた違う結果になることがあります。

オリックスには山本由伸、山岡泰輔という2強がいます。
CSの2戦、日本シリーズの4戦は日本代表クラスの投手で戦えるだけでなく、セットアッパーのヒギンスも絶対的です。

さらに、1戦だけを埋めるならば、増井浩俊もかなり手強い先発です。

 

オリックス投手陣の弱点は「枚数」と「安定感」です。
枚数を気にせず、トップの選手を出せる短期戦は相当強いです。

 

トップ以外も「安定感」は低いけどポテンシャルが高い人は多いです。
スタミナや球数にこだわらないなら、1試合だけパーフェクトなピッチングができる人・やった人はけっこういます。

だからこそ、オリックスは交流戦に強いんです。
対戦経験の少ないポテンシャルの高い投手をガンガンぶつけることができる交流戦…これはオリックスの得意分野です。
だから、数試合ならば直接戦っても巨人より強いです。…あくまでも「短期決戦なら」ですけどね。

 

これがあるから「今のオリックスはCSさえ出れば、日本一も夢じゃない!」とぼくは言い続けてるですが…現状Bクラスなんですよね。

Aクラスに入れる程度でええねん!
まずはAに入れるぐらい強くなってくれよ…。

 

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たのみますよ、田口コーチ…。

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