川崎の「あなたのウェアハウス」が閉店するので、今のうちに行ってほしい

川崎の「あなたのウェアハウス」が閉店するので、今のうちに行ってほしい

驚きのニュースが入ってきた。

うわぁ…マジかぁ…。

ここね、ウェアハウス自体がマネタイズできてないものの「川崎で一番外国人が来る場所」なんだよ。
人気の観光スポットだっただけに…「どうにかマネタイズしてほしかったなぁ…」というのが正直な本音だった。

同時に、ゲームセンターとしてもかなり有名な場所で、クイズマジックアカデミーというコナミの有名タイトルが20台ほど置かれている(これはQMAをおいているゲームセンターの中でも最も多いところの1つである)ため、川崎だけではなく都内や横浜からも足を運ぶ人がいる「ゲームファンの聖地」でもある。

川崎のウェアハウスって何?

一言で言えば、「すごく大きくて、内装が凝ったゲームセンター」。

ただ…内装の凝り方が尋常ではないから、外国人も川崎に足を運んで写真撮影をするほど。

どう凝っているかというと、「1階・2階は九龍城砦の再現。(張り紙も現地のものや、現地風の胡散臭い中国語のものを使用という手の混んだ)」なんだ。
九龍城砦は世界的に有名な香港の貧民街なのだが…これが1993~1994年に取り壊し工事が行われてしまったため、古き良き廃墟は残っていない。

昔は撮影禁止だったのだが、今は外国人が無許可で撮影しまくった結果、撮影OKになっているから写真を出していく。
泊りがけでも行く価値があるので、ぼくの写真から実物を見る人、興味を持つ人が増えてもらえば幸いだ。

載せてるのはごく一部だから、全部見たい人は実際に行ってください。

 

まずは入口から。

 

次に、扉を開けた時の感じ。

入り口が二重になってるんだけど、ほんと不気味でいいですよね。

入っていくと…ゲームセンターとは思えない凝った内装が見られる。

張り紙も壁も、凝ってて

表札1つもこの凝り方。

エレベーター見てもらうとわかりやすいけど…敢えて「すれた」感じを出してる。

 

昔ならではのビデオゲームが、このさびれた感じの内装とよく合う。

でも、特に内装がすごいのは男子トイレ。
女性だけで来る人も多いけど…男連れて行って撮影させたらいいと思う。(薄暗くて写真撮りづらい場所なので…写真のクオリティがグダグダでごめんね…)

 

そして、絶対に撮影したいのは出口。
出たところから、後ろを振り返るとなおさらすごい。

押井守ファンならもうキュンキュン。
映画に似たようなシーンがあったから、今の30代40代のアニメオタクはときめきが止まらないほど嬉しい内装!

50代以上ともなれば、九龍城砦自体が世界で最も有名な廃墟・貧民街だからサブカルチャーが好きな人にはほんとうに刺さると思う。

なぜ、それほど人気でハイクオリティな観光スポットが潰れてしまったか?

表向きには「大家さんとの兼ね合いで売上は関係ない」らしい。

ゲームセンターの話でなければ、この話には異論はない。
川崎は再開発中だから「もっと儲かる事業をやるテナントに入ってもらって高い家賃を取りたい」と考えるのは大家として当然の判断だから…異論はないです。

 

しかしながら、昨今のゲームセンター業界は厳しい状況にあり、ウェアハウスが強かった「QMA」をおいているゲームセンターだけでも、これだけのゲームセンターが閉店している。

そのため、不採算による閉店の可能性も否めない。

事実、ウェアハウスも外国人がたくさん来て観光地化しても…ウェアハウス側にとってはメリットはない。
なぜなら、ゲーム以外に収入の手段もなく、英語対応もほとんどできていなかったからね。

そもそも、いくら外国人が来ようが、お金を使う場所がウェアハウスにない。
お金を払うと言っても、せいぜいホッケーやUFOキャッチャーを100円200円分やるだけ。

凝った内装を舞台に謎解きゲームができるファンにはたまらないリアル謎解きゲームも存在はする。

でも、これも日本人向けで、インバウンド需要を巻き込めてないのよねぇ…。
1500円かかるけど、もし興味がある人はやってみて。詳細は以下のサイトからどうぞ。

九龍城極秘計画

 

 

問題は外国人を取り込めてないだけじゃないんだよなぁ…。

そもそも、ウェアハウスを訪れる外国人には女性が多くてオタク的な文脈がわからない人たちも多そう。
「九龍城砦のデザインがオタクだらけのゲームセンターのデザインとして採用されたのは、オタクに人気のアニメ映画を作る押井守作品(GHOST IN THE SHELLやイノセンス)の影響もある」
「セガのシェンムーというゲームは、香港を舞台にしているパートがある」
なんてことは、きっと知らない人が【インスタ映え】とか言ってポーズをとって撮影してる。

コスプレイヤーさんならオタクでかつインスタもガッツリ…という人はいるかも知れない。
しかし、コスプレイヤーを除くとインスタ映えを狙う人種とゲームセンターに来るようなオタクは全く別人な事が日本では極めて多く、香港を舞台にしている作品をやっているであろうオタクは基本男性が多いものばかりなので…まあ、ウェアハウスにインスタ映えを求めて来る人達とは別物。

だから、「インスタ映え」は…オタク業界ではお金にならないことが多い。
ましてや日本語の筐体しかないゲームセンターともなれば、外国人はなおさらお金払わない。

加えて、今ゲームセンター業界もかなり厳しい。

ゲームセンターYouTuber「遊楽舎」の店長による告発

ゲームセンターの産業的な問題については、遊楽舎ちゃんねるで多く語られている。
業界経験者の生々しい話を語ってくれている。

 

スクエニの話。

 

コナミの話。

ウェアハウスが特に強いQMAはコナミのゲーム機なので、さもありなんという話。

動画が見られない・見る暇がない人のために言うと、

遊楽舎の告発の内容
・昔はゲーム機をゲームセンターが買うゲーム機を選択できるぐらいには強かった。
・今はゲームメーカーが寡占状態だから、力関係が強くなった。
・ゲームメーカーが強くなりすぎた結果、コナミ・スクエニには売れないゲーム機の抱き合わせ販売、ゲームセンターへの責任の押しつけ、コナミについては出向先でゲームセンターの店員へのパワハラなどが起こる。
・ビデオゲーム全盛の時代なら10万そこそこで済んだアーケードゲーム機の筐体が、今は開発コストが上がって数百万数千万に筐体価格が高騰。(加えて、通信料取られる)
・ゲームセンター側は「気軽に買えないけど、立場が弱いから買うしかない」時代に突入。でも、ビデオゲームと大差ない値段しか1プレイに取れないから…ゲームセンターは筐体の元を取るのが大変。
・財力がない中小のゲームセンターは泣き寝入りするかそもそも新規参入できないかに陥る。
・結果、新規参入が減ってる。(それどころか多くのゲームセンターが閉店している)
・コナミについてはまだまだドス黒いネタがある。
・コナミもスクエニもゲーム自体は好きなものもあるけど、人間の対応や商法については闇が深い

というもの。

一個人の意見なので、数あるケースの1つかもしれない。

しかしながら、ゲームセンターを取り巻く環境が厳しいことは閉店や現場の盛り上がりを見ても明らかだから、ウェアハウスほど広くて立地のいいゲームセンターとて例外ではない。

だから…遊楽舎の動画も合わせて紹介したいと思った。

ウェアハウスはゲームセンターの中では珍しい「ゲームは好きじゃないけど、ウェアハウスは好き」というファンが多いゲームセンターだ。
そういう人の目にゲームセンターの惨状やあんまりうまく行かなかったインバウンド需要の話を触れておきたかった。

時々行っていたし、案内してゲームをやってもらってお金も落としてきた場所なので潰れるのは寂しい。

ただ、この内装は残してくれないかなぁ…。
需要があるからテナント次第ではマネタイズできる可能性もあるし、知名度も引き継げるから、内装は残してほしい。

ほんと、ゲームセンターへの固定観念をぶち破るすごいところだから、閉店するまでに多くの人に行ってほしいよ!

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